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 山手線の新型車両「E235系」(11両編成)の量産先行車が営業運転初日の11月30日にトラブルが相次ぎ運転を打ち切った問題で、JR東日本は1日の運転も取りやめた。電気や制御系統の故障の可能性があるといい、同社は車両を東京総合車両センター(東京都品川区)に移し、詳しい原因を調べている。

 JR東日本によると、量産先行車は1編成で、初日は外回り線を7周する予定だった。ところが、出発式直後の午後3時20分過ぎから、車両側のドアとホームドアの開閉や停止位置を調整する自動ブレーキシステムなどに断続的に不具合が発生。午後11時過ぎに大塚駅(東京都豊島区)で運転を打ち切った。一連のトラブルで最大40分の遅れが出て、計約1万7千人に影響した。

 JR東日本によると、車両側のドアとホームドアは、停止位置をセンサーで把握して連係して開閉する仕組み。また、山手線は停止位置がホームドアからずれないように自動調整するブレーキを備えている。大塚駅では、運転士が「ブレーキの利きが甘い」と判断して手動ブレーキを用いたところ、運転台に故障を知らせる表示が多数出たという。

 E235系は3月から山手線などで試験走行を重ねていた。1編成だけのため運行から外れてもダイヤに影響はないという。同社の梅原康義東京支社長は「多くのお客様に迷惑をかけて申し訳ない。原因究明と再発防止に努める」とのコメントを発表した。(編集委員・細沢礼輝)