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男の子からの臓器移植手術 すべて無事終了
12月1日 11時31分

先月29日、宮崎県内の病院で脳死と判定された15歳未満の男の子から提供された心臓などの臓器は、全国5か所の病院に運ばれて患者に移植する手術が行われ、すべての手術が1日朝までに無事終了しました。
29日、宮崎県の都城市郡医師会病院で脳死と判定された15歳未満の男の子から提供された臓器は、30日、全国5か所の病院に運ばれ、患者に移植する手術が行われました。
このうち、心臓は東京大学附属病院で「拡張型心筋症」という重い心臓病の10代の男性に移植されました。
手術は30日夜、無事終了し、男性の経過は順調だということです。
また、肺は岡山大学病院で「閉塞性細気管支炎」の10代の女性に、肝臓は京都大学附属病院で「先天性代謝疾患」の10代の女性に、片方の腎臓とすい臓は大阪大学附属病院で「糖尿病性腎症」の40代の女性に、もう片方の腎臓は宮崎県立宮崎病院で「慢性糸球体腎炎」の60代の女性に、それぞれ移植する手術が行われ、1日午前5時までに、すべて無事、終了しました。
5年前に改正臓器移植法が施行されて以降、15歳未満の子どもから臓器が提供されたのは9人目です。

心臓の移植手術受けた男性の家族「心から感謝」

東京大学附属病院で心臓の移植手術を受けた男性の家族は、「手術が無事に終わり安心しました。病気になり不安でいっぱいでしたが、明るい希望が見えてきました。今まで支えて下さった病院や学校の関係者の方々に心から感謝しています。決断をして下さったご家族の方々には、ことばでは表せない気持ちがこみあげています。頂いた心臓を大切に感じながら、共に長い人生を過ごして行きたいと思います」というコメントを発表しました。

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