賢者の知恵
2015年12月01日(火) 週刊現代

就職人気ランキングではわからない「本当にいい会社」はココだ!~一流企業OB45人が実名で明かした

「生まれ変わったら絶対に入りたい企業」

週刊現代
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【PHOTO】gettyimages

長く勤め上げてきたから、同業から取引先、異業種まで数多く見てきた。会社員の酸いも甘いも経験して、本当にいいのがどういう企業かよくわかる。だからこれは、本音で選んだ「究極の1社」。

「トヨタは哲学に嘘がない」

伊藤忠商事で副会長を務めた中澤忠義氏が、トヨタ自動車を選ぶ理由を語る。

「私は豊田英二さんや章一郎さんと面識があり、当時からトヨタの幹部の方々と交流してきました。すごいなと常々感心するのは、トヨタという会社は確固たる経営哲学を持ち、かつ、その哲学を組織の中で貫徹する強い意思があることです。

たとえば、『上下一致』。社員が上から下まで一丸になるという当たり前のことを説いているのですが、大企業であるほど実践するのは難しい。が、トヨタでは提案制度ひとつとっても、工場のライン作業に従事する社員から、管理職まですべての社員がアイデアを上げる。グループ会社や系列会社とも一緒になってカイゼン作業に汗を流し、『上から目線』でコスト削減を押し付けたりしない。

だから、社員には並々ならぬ一体感がある。同志のトヨタマンたちと手を取り合いながら、世界を舞台に、巨大企業を相手に闘っていく。そんなサラリーマン人生には魅力を感じます」

今回最も人気を集めたのはトヨタで、2位で続いたのはオリエンタルランド、日立製作所、カルビー、東レの4社。

業種も業界もバラバラであるし、いずれも大学生が選ぶ『就職人気ランキング』の上位に名前が出るような超人気企業でもないので、意外感がある。

だが、その理由を聞けば聞くほどに、「納得」のランクインであることがよくわかる。

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