少年らが高齢者に生卵投げつけ、マヨネーズぶっかける

　３０日午後７時２０分頃、神戸市兵庫区下北通４丁目で、自転車に乗った５、６人の男から６０代の男性が生卵１個を投げつけられた。その後の約３０分間に同区内で通行人やマンションに同様の被害が他に３件相次いだ。投げたのは、いずれも少年とみられ、そのまま逃走した。兵庫県警は、暴行事件として捜査している。

　兵庫署によると、１件目の被害は、午後７時２２分、下沢通４丁目で起きた。６０代男性が、人通りの少ない路地を歩いていると、前方の路地から自転車に乗った５、６人の男が通りすぎた。その瞬間、「何か当たった」と思い男性が右手のジャンパーの袖口を見ると、割れた生卵の黄身がべっとりついていた。男性は同署に駆け付け、「卵を投げられた。中・高校生にやられた」などと怒りながら訴えた。

　２件目は、その１分後に発生。１件目から約３５０メートルの所にあるマンションの窓が狙われた。「ペシャッ」と何かが当たるような音を聞きつけた住人が、外を確認すると、割れた生卵がねっとり窓についていた。

　３件目は、午後７時半、２件目から７５０メートル離れた港町内で発生した。６０代女性が、路地を歩いていると、前方から５人ぐらいの男性が自転車に乗って向かってきた。少年とみられる１人が、場所を尋ねたため、女性はそちらを向くと、他の１人が至近距離から右胸をめがけ生卵を投げつけた。女性が驚いて、胸を見ると、今度は頭に生卵をぶつけられた。いずれも中学生ぐらいだったという少年らは、言葉なく立ち去ったという。

　兵庫区では、２７日にも自転車に乗った少年とみられる男らが、背後から通行人の７０代男性ら３人の頭や背中などににマヨネーズをかけて逃げており、同署は関連を調べている。