小学館の少女漫画雑誌「ちゃお」1月号(12月1日発売)の付録「金運上昇!ATM型貯金箱」が“攻めすぎている”と話題を呼んでいる。
1977年創刊の同誌は小学生~中学生を対象とした少女漫画雑誌で、「りぼん」「なかよし」とともに三大小中学生向け少女漫画雑誌の一つ。過去には「水色時代」(やぶうち優)、「きらりん☆レボリューション」(中原杏)などアニメ化された作品も多い。
少女向け漫画誌の魅力の一つが乙女心をくすぐる付録だが、ちゃおが“7年連続ちゃおっ娘のほしいものNo.1”と題した1月号の付録は「ATM型貯金箱」。夢見る少女のイメージと結びつきにくい現実的な品であることから「時代が違う」「マジかよ」とSNS上を中心に驚きを呼んでいる。
一体なぜATM型貯金箱を付録にすることとなったのか。
ちゃおの付録担当者は当サイトの取材に「もともとATMの形をした貯金箱が商品でありまして、雑誌の懸賞コーナーで3DSやⅰPodを抑えて7年連続で人気No.1だったんです。いつか付録につけたいなと考えていたんですが、付録は厚さ3センチ以内に抑えなくてはいけなかったり、コストの問題もあり、実現が難しい状況でした。何回も試作を重ねて今回やっと実現できました」と理由を明かした。
付録はカードを差し込み、4桁の暗証番号を入力すると引き出しが開いて金が出てくる仕組み。「ちゃお」で連載中の漫画「12歳。」に登場するキャラクター・うさぱんだも描かれている。
少女たちの心をATM型貯金箱が引き付けている理由について同誌の担当者は「おそらく大人を見ていて”ATMを使ってみたい”ということなんだと思います」(同誌担当者)と分析する。
少女たちは周囲が考えているよりも、ずっと大人ということなのかもしれない。
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