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米政府 ロシア軍機が領空侵犯との見方示す
12月1日 8時34分

ロシア軍の爆撃機がトルコ軍に撃墜されたことについて、アメリカ政府はこれまでの情報を分析した結果、ロシア機がトルコ領空を侵犯したという見方を示したうえで、両国が対話を通して緊張の緩和に努めるよう求めました。
トルコ軍は先月24日、シリアとトルコの国境付近でロシア軍の爆撃機が領空を侵犯したとして撃墜し、トルコ側は撃墜は正当だったと主張しているのに対し、ロシア側は謝罪を求めトルコに経済制裁を制裁を科すことを決めるなど、対立が激しくなっています。
これについて、アメリカ国務省のトルドー報道部長は30日の記者会見で、「われわれが集めた情報を総合すると、ロシア機はトルコの領空を侵犯した」と述べ、撃墜についてはトルコ政府の主張を支持する立場を強調しました。
そのうえで、トルドー報道部長は「今重要なのは、ロシアとトルコが対話を行い、緊張を和らげるためにあらゆる措置を講じることだ」と述べ、両国が対話を通して緊張の緩和に努めるよう求めました。
国連の会議COP21に合わせて現在パリに滞在しているオバマ大統領は、30日にロシアのプーチン大統領と会談したのに続いて、1日にはトルコのエルドアン大統領とも会談することにしていて、両国の緊張を緩和し、過激派組織IS=イスラミックステートとの戦いに集中するよう、直接訴えることにしています。

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