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【スポーツ】

[バドミントン]桃田「今年こそ日本一!!」 バドミントン界のエースになる

2015年12月1日 紙面から

 バドミントンの日本一を決める全日本総合選手権開幕を翌日に控えた30日、会場となる東京・代々木第二体育館で有力選手が記者会見した。今夏の世界選手権男子シングルスで日本人初となる銅メダルを獲得した桃田賢斗(21)=NTT東日本=は悲願の初優勝を誓った。

 名実ともに日本一の称号へ、桃田の決意は熱を帯びる。「スーパーシリーズ以上にこの全日本総合を優勝したい。この大会で勝ってこそ、日本のエースとして認められる」。準優勝に終わった昨年の雪辱を誓った。

 日本人初の世界選手権メダル、五輪や世界選手権に次ぐ大会のスーパーシリーズで日本人初優勝、国別対抗戦のトマス杯優勝メンバー…。21歳にして多くの栄冠を手にしてきた。その経歴に唯一足りないのが「日本一」の肩書。だからこそ、こだわりも人一倍強い。

 すでに昨年、チャンスはあった。第一人者、田児賢一(NTT東日本)の欠場もあり「勝てると思っていた」と大会に臨んだ。だが、決勝で佐々木翔(トナミ運輸)に敗退。「雰囲気にのまれ、モヤモヤのまま終わってしまった」。すでに視線を世界に向け、負けてもいいと位置付けたつもりの大会だったが、終わってみて込み上げてきたのは悔しさ、優勝したいという思い、そして「世界に出て『俺は日本のエースだ』という気持ちで戦いたい」というプライドだった。

 今季はウエートトレーニングを重ねるなど肉体面も強化。「心技体の体が強くなることで技が生きて、強い気持ちでプレーができている」と充実感をのぞかせる。その充実感がインドネシアオープン優勝、世界選手権銅メダルにつながっているという手応えもある。「相手の気迫に押されなければ、おのずと優勝は見えてくる。優勝できるではなく優勝するという強い気持ちで戦いたい」。日本のエースを堂々と襲名し、リオデジャネイロ五輪のメダル獲得へ勢いをつける。 (川村庸介)

 

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