TOP > マネジメント > IT分野の職務経歴書に個性を加える方法(前)
関連カテゴリー: コンシューマIT
IT分野の職務経歴書に個性を加える方法(前)
2015/12/01
Venkat Srivinisan氏は、コンピューター科学の博士号を持ち、データ分析を専門とする。人当たりが良く、熱意とユーモアにあふれ、人間的魅力に満ちた人物だ。しかし、その職務経歴書(レジュメ)は、立派なものではありつつも、起業家としての多彩で力強い個性を十分に伝え切れていなかった。
Srivinisan氏は、T-Cubeというソフトウエア会社を設立し、8年足らずで年商2500万ドルに成長させた。その後、2011年に同社を売却して、今度はコンサルティング会社を設立し、社員10人で年商800万ドルを上げるまでに至った。職務経歴書には、その優れた実績が並んでいる。しかし、ビジネスライクな体裁で「標準的」にまとめられた白黒の経歴書では、同氏の潜在力が完全には伝わらない。
同氏は、起業家の道を離れて、今度は企業に入り、CTO(最高技術責任者)やR&D(研究開発)担当幹部として調査研究に専念できる立場になりたいと強く願っている。そこで同氏は、経歴をもっと効果的に伝えられる、ユニークで生彩に富んだ職務経歴書の作成方法について、米Executive PromotionsのDonald Burns氏の力を借りた。Burns氏は、職務経歴書の作成やキャリア指導の仕事をしている。
Burns氏はこう話す。「20年の時をへて、企業の世界にあらためて入るSrivinisan氏は、印象的で記憶に残る職務経歴書を作成し、自らの指導力、創造性、実績を伝えたいと考えていた。Srivinisan氏は起業家として、人生のあらゆる面で新たな考えを受け入れられる人だ。職務経歴書についても同じである。そこで我々は、色、デザイン、グラフィック、個性という4つの独創性を取り入れた。それと、パーソナルブランドだ」
Srivinisan氏の元々の職務経歴書はこのようなものだった。