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最終更新:2015年12月1日(火) 5時56分

海底で「長周期地震動」を初観測

 2年前、兵庫県・淡路島で起きた地震で、周辺の海底で「長周期地震動」が発生していたことが分かりました。海底の「長周期地震動」が観測されたのは初めてです。

 これは、海洋研究開発機構や岡山大学などの研究グループが発表したものです。

 海底に設置された地震計のデータを解析したところ、2013年4月に兵庫県・淡路島で起きたマグニチュード5.8の地震では、周辺の海底の広い範囲で、「長周期地震動」が発生していたことが分かりました。

 「長周期地震動」は、2秒以上かけて揺れが1往復する周期の長い大きな揺れで、これまで陸上では数多く観測されていますが、海底での観測は今回が初めてです。

 南海トラフ周辺に広がる柔らかい堆積層が影響しているとみられ、研究グループは、海底での「長周期地震動」が陸上に与える影響も引き続き研究する方針です。(30日20:41)

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