先週の金、土の一泊で奥多摩へ行ってきました。
毎月「うさぎの絵本」さんで講演してくださっている
日本野生生物リサーチセンター代表の
里中遊歩さんの案内で、野山を歩き回り野生動物の痕跡をたどり、
運が良ければ姿をちらりと見かけ、色々探索しながら奥多摩の秋を堪能するという催しです。
奥多摩の西の端、もうすぐ山梨県という奥多摩湖のしっぽあたりの山深い場所にある
「山のふるさと村」にお世話になりました。
集まったのは12人。子供2人のほかは大人。
若い方は里中さんの助手(奴隷とも言う)の現役大学生(野生動物研究部部員)から
最年長はワタシ(爆)までバラエティ豊かな皆様。
共通するのは皆自然大好き人間なこと。
現地では散策路を歩き回るのかなあ、歩くのは大好き、幾らでも歩けるから大丈夫、
なんて思っていましたが、それは大きな間違いでした.。
ふるさと村の敷地内をどんどん上って行き、散策路を外れケモノ道をたどるのです。
こんな散策路からいつの間にか道をそれて…
気が付けばこんな斜面を文字通り
よじ登るのでした。
これはまだ傾斜は緩く、足元も歩きやすそうで、
山での自然観察に慣れている方は普通に歩いてしまうところ。
自分はもういっぱいいっぱいで、これ以上のところでは写真を撮る余裕もなかった…
前日までの雨で降り積もった落ち葉はぐっしょりで滑ります。
「けものみちを見つけて登れば上りやすいよ」と言われますが、素人にはどれも一緒のただの斜面にしか見えない…
踏み込んだ一歩がそのまま「ずずず…」と落ちてゆき、
つかまるもののないところでは地面に手をついて三点確保。いや、獣のように四つん這いです。
こんなことがいつまで続くのだ~~~!!と思いながら、みなさんに引っ張り上げてもらいながら、登り続けました。
これはロッククライミングならぬ、もう
フィールドクライミングだ!という感じでした。
年を実感しました(涙)
お世話になった皆さま、ご迷惑をかけた皆さま、本当にありがとうございました!
・「イノシシの砂浴び場」をみる
・「クマの爪とぎ跡やシカの角研ぎの痕跡」をたどる
・色々な動物のふんを見つけ、それが何の動物のフンか見分ける
・イタチやテンの物だったら持ち帰り、分解して餌となった小動物の骨や歯を見つけてみる
・クルミなどの食痕を見て、それを食べた小動物を推測する
・そのほか見られるものは動物でも鳥でもなんでも見よう!
こんな感じのミッションをクリアしつつ二日間山を徘徊しまくったのでした。
確認できた動物はたくさんのサル。群れで移動中を大変な斜面から観察できました。
カモシカ等には会えず。
小鳥ではコゲラやエナガやウソなど色々。
すっごく大変は大変なのだけれど、降りてきてしまえばすべて忘れてしまいます。お産と同じ(笑)
良く登れたなあ、無事生き延びた~、という満足感でいっぱいでした。
そして夜は勿論宴会です。
農業女子の方が持ち込んでくださった、すべて自家製の無農薬野菜たっぷりのイタリアンが次から次ぎへと出てきます。
バンガローの宴会のメニューじゃない!!
それぞれが自前で持ち込んだ好みのお酒を開けつつ、こんなものまでお目見え。
スパークリングの日本酒、それも「真澄」です。
皆のどよめきと共に撮影会が始まりました(笑)
もうすべては語りつくせませんが、みっちり詰まった二日間。
ワタシでも(皆様に迷惑をかけつつ)まだこれだけできたのだという満足な気持ちで終えることが出来た奥多摩の晩秋散策でした。
今週の金曜日、また「うさぎの絵本」さんで里中さんの月一トークイベントがあります。
今回のテーマは「オモシロ珍獣学」
お近くの方はぜひ参加してみませんか?
そしてまた次回のフィールドワーク、一緒に参加しませんか(笑)
ハンドメイドとは全然違うお話でした…