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IMF 中国の人民元を主要通貨に12月1日 2時06分
IMF=国際通貨基金は11月30日に理事会を開き、中国の通貨・人民元をドルや日本の円などと並ぶ世界の主要な通貨に位置づけ、加盟国の間の資金のやり取りなどに活用していくことを決めました。ドルを基軸に先進国が主導してきた国際的な通貨システムのなかでも中国の存在感が高まることになりました。
IMFは現在、ドル、ユーロ、イギリスのポンド、日本の円の4つの通貨を組み合わせて、「SDR」というお金のような働きをする特殊な資産を作り加盟国に配分していて、外貨が不足した非常時の支払いなどに活用されてきました。
5年に1度、この通貨の組み合わせを見直しているIMFは30日、加盟各国の立場を代表する理事会を開き、来年10月から中国の通貨・人民元を主要通貨に加えることを決めました。
IMFは5年前の見直しでは、人民元は自由な取り引きが制限されているとして、主要通貨に加えることを認めませんでした。しかし、中国の貿易額が巨額に上り、制度の改革で国際的な金融取り引きでの人民元の使い勝手も徐々に改善しているとして採用を決めました。
理事会を終え、ラガルド専務理事は会見し、「今回の決定は中国経済がより開かれた市場へと向かい、さらなる改革を促す重要な節目になる」と述べました。
中国は、AIIB=アジアインフラ投資銀行の設立などを通じ、国際金融の世界で影響力を強めようという動きを鮮明にしていますが、G7=先進7か国などの主導のもと維持されてきた、ドルを基軸にした世界の通貨システムのなかでも存在感を高めることになります。
5年に1度、この通貨の組み合わせを見直しているIMFは30日、加盟各国の立場を代表する理事会を開き、来年10月から中国の通貨・人民元を主要通貨に加えることを決めました。
IMFは5年前の見直しでは、人民元は自由な取り引きが制限されているとして、主要通貨に加えることを認めませんでした。しかし、中国の貿易額が巨額に上り、制度の改革で国際的な金融取り引きでの人民元の使い勝手も徐々に改善しているとして採用を決めました。
理事会を終え、ラガルド専務理事は会見し、「今回の決定は中国経済がより開かれた市場へと向かい、さらなる改革を促す重要な節目になる」と述べました。
中国は、AIIB=アジアインフラ投資銀行の設立などを通じ、国際金融の世界で影響力を強めようという動きを鮮明にしていますが、G7=先進7か国などの主導のもと維持されてきた、ドルを基軸にした世界の通貨システムのなかでも存在感を高めることになります。