パリ同時多発テロを受け、警戒状態となったベルギーの首都ブリュッセル。警察当局からSNS上での情報投稿自粛を求める呼びかけに、市民がなぜかネコの画像を投稿しまくるというムーブメントが起きた(関連記事)ことも記憶に新しいですね。今月27日にはブリュッセルの警戒レベルがベルギーの他の地域と同じレベルに戻り、市内の美術館・博物館も徐々に再開しているのですが、そのPR動画もまたネコ祭りの様相です。
ベルギー政府観光局が制作したPR動画はやはりネコちゃんが主役! 山高帽をかぶったネコたちがブリュッセルの中心地にある大広場「グラン=プラス」の前で太鼓を叩くシーンや、空に大量のネコが浮かんでいる場面など、少しばかりシュールな雰囲気です。おそらくベルギーの画家のルネ・マグリットの影響でしょう。マグリットの絵画でモチーフとなっている「青りんご」のお面をつけた市民たちの姿も印象的。約20秒の動画ですが、ツボにハマればやみつきになりそう。
観光局の公式サイトではすでに開館している博物館、美術館のリストも公開中。12月3日までにはほぼすべての観光スポットが通常営業に。なお、クリスマスマーケットも実施されており、市内は徐々に平穏を取り戻しつつあるようです。
それにしても「ブリュッセル閉鎖」から始まった怒涛(どとう)のネコ祭り。政府までもが波に乗るとは……。ちなみにベルギーにはイーペルという町で本当に「猫祭り」という行事があります。ベルギーの人々のネコ好きは本物だったんだ!
(高城歩)
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