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JR北:除雪車は北海道仕様 新幹線用に2種類

毎日新聞 2015年11月30日 21時47分(最終更新 11月30日 22時27分)

JR北海道が北海道新幹線のために導入した確認車。落下物の有無などを調べるが、除雪もできる=北海道七飯町の函館新幹線総合車両所で2015年11月30日、手塚耕一郎撮影
JR北海道が北海道新幹線のために導入した確認車。落下物の有無などを調べるが、除雪もできる=北海道七飯町の函館新幹線総合車両所で2015年11月30日、手塚耕一郎撮影

 JR北海道は30日、来年3月に開業する北海道新幹線用の独自の除雪車両2種類を、北海道七飯町の函館新幹線総合車両所で報道陣に公開した。

 一つは、線路内の落下物を点検する「確認車」に除雪機能を持たせた車両で、積雪30センチ程度までの雪を効率的に除雪できる。往路で除雪し、復路で点検する運用を想定し、6台を配備する。

 もう一つは大雪に対応した除雪車で9台導入する。除雪用の鉄板に溝を入れているのが特徴で、レールが3本敷かれて貨物列車と共用する「三線軌道」でも使用できる。

 本州の新幹線には雪を溶かすスプリンクラーが線路に設けられているが、北海道新幹線の大部分の区間では、気温が低く凍結のおそれがあるとして設置されない。さらに「三線軌道」でも走行するため除雪車両は特別仕様となった。

JR北海道新幹線用の除雪車。レールが3本の三線軌道に対応するため、除雪用の鉄板に溝がある=北海道七飯町の函館新幹線総合車両所で2015年11月30日、手塚耕一郎撮影
JR北海道新幹線用の除雪車。レールが3本の三線軌道に対応するため、除雪用の鉄板に溝がある=北海道七飯町の函館新幹線総合車両所で2015年11月30日、手塚耕一郎撮影

 この日は、他の新幹線でも使われている高所作業車など保守用車両3種類も公開された。同車両所の馬場正也副所長(58)は「訓練を重ね、開業に向け準備に万全を期したい」と述べた。【遠藤修平】

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