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魚も「顔」で相手を識別か11月26日 6時20分
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縄張りを作る魚がほかの魚を見たとき、初めて見る相手かどうかを顔の部分で見分けているとする研究結果を、大阪市立大学のグループがまとめました。哺乳類や鳥だけでなく、魚も顔で相手を識別している可能性があるとしています。
この研究は、大阪市立大学大学院理学研究科の幸田正典教授などのグループが、縄張りを作るカワスズメ科の魚を使って行いました。
研究グループによりますと、この魚は、縄張りの近くに生息する見慣れた魚に対してはあまり警戒しない一方、初めて見る魚には警戒する性質があるということです。
そこで、どのように見分けているかを調べるため、「見慣れた魚」と「初めて見る魚」の顔と体の部分をコンピューターで合成して画面に映し、反応を観察しました。その結果、顔が見慣れた魚の場合は、体がどちらでも10秒程度で警戒するのをやめました。
一方、顔が初めて見る魚の場合は、体がどちらでも警戒する姿勢を30秒ほど続けたということで、研究グループは顔の模様や色合いで見分けている可能性があるとしています。
霊長類や哺乳類、それにカラスなどの鳥類の一部は顔を識別する能力を持つとされていますが、研究グループは、縄張り意識の強い魚などもこうした能力を持つのではないかとしています。
幸田教授は、「相手が誰かを短時間に見分けていると考えられる。高い識別能力で、身近にいる魚との無用な争いを避けているのではないか」と話しています。
研究グループによりますと、この魚は、縄張りの近くに生息する見慣れた魚に対してはあまり警戒しない一方、初めて見る魚には警戒する性質があるということです。
そこで、どのように見分けているかを調べるため、「見慣れた魚」と「初めて見る魚」の顔と体の部分をコンピューターで合成して画面に映し、反応を観察しました。その結果、顔が見慣れた魚の場合は、体がどちらでも10秒程度で警戒するのをやめました。
一方、顔が初めて見る魚の場合は、体がどちらでも警戒する姿勢を30秒ほど続けたということで、研究グループは顔の模様や色合いで見分けている可能性があるとしています。
霊長類や哺乳類、それにカラスなどの鳥類の一部は顔を識別する能力を持つとされていますが、研究グループは、縄張り意識の強い魚などもこうした能力を持つのではないかとしています。
幸田教授は、「相手が誰かを短時間に見分けていると考えられる。高い識別能力で、身近にいる魚との無用な争いを避けているのではないか」と話しています。
実験の内容は
研究グループが行った実験では、はじめに隣り合う2つの水槽を用意し、一方に観察の対象となる魚を、もう一方に縄張りの近くに生息している見慣れた魚を入れ、行動を1分間、観察しました。
すると、見慣れた相手を見た魚は平均でおよそ8センチ近づき、相手の様子をじっと見て警戒する体勢を10秒ほど取りました。
次に、隣の水槽に初めて見る魚を入れると、およそ4センチ近づいて、警戒する体勢を30秒ほど取りました。
研究グループは、見慣れた相手にはほとんど警戒しない一方で、初めて見た相手にはあまり近づかず、長い時間、警戒すると分析しています。
さらに、どの部分を見て識別しているかを調べるため、コンピューターを使って「見慣れた魚」と「初めて見る魚」の顔と体の部分を合成し、4つの組み合わせの映像を作りました。そして、それぞれをテレビ画面に映すと、顔が見慣れた魚の場合、体がどちらでも、近寄って10秒程度で警戒するのをやめました。
一方で、顔が初めて見る魚の場合は、体がどちらでも、距離を取りながら警戒する姿勢を30秒ほど続けたということです。
最初に行動を取るまでの時間は0.5秒ほどだったということで、研究グループは、ほぼ瞬時に相手の顔を認識しているとみています。
すると、見慣れた相手を見た魚は平均でおよそ8センチ近づき、相手の様子をじっと見て警戒する体勢を10秒ほど取りました。
次に、隣の水槽に初めて見る魚を入れると、およそ4センチ近づいて、警戒する体勢を30秒ほど取りました。
研究グループは、見慣れた相手にはほとんど警戒しない一方で、初めて見た相手にはあまり近づかず、長い時間、警戒すると分析しています。
さらに、どの部分を見て識別しているかを調べるため、コンピューターを使って「見慣れた魚」と「初めて見る魚」の顔と体の部分を合成し、4つの組み合わせの映像を作りました。そして、それぞれをテレビ画面に映すと、顔が見慣れた魚の場合、体がどちらでも、近寄って10秒程度で警戒するのをやめました。
一方で、顔が初めて見る魚の場合は、体がどちらでも、距離を取りながら警戒する姿勢を30秒ほど続けたということです。
最初に行動を取るまでの時間は0.5秒ほどだったということで、研究グループは、ほぼ瞬時に相手の顔を認識しているとみています。