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中国のコラムニスト 国家機密漏らした罪で実刑判決
11月26日 14時29分

中国のコラムニスト 国家機密漏らした罪で実刑判決
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中国で民主化や言論の自由を訴えていた著名な女性コラムニストが、中国共産党の文書のコピーを海外のウェブサイトに提供したとして、国家機密を海外に漏らした罪に問われていた裁判で、北京の裁判所は26日、懲役5年の実刑判決を言い渡し刑が確定しました。
この裁判は、北京在住の女性コラムニストで、民主化や言論の自由を訴えていた高瑜氏(71)が、中国共産党の機密文書のコピーを海外のウェブサイトに提供したとして、国家機密を海外に漏らした罪に問われていたもので、ことし4月の1審判決で懲役7年を言い渡された高氏が上訴していました。
日本の高等裁判所に当たる北京の高級人民法院では26日に2審の裁判が開かれ、高氏の弁護士によりますと、高氏が事実関係を認めたとして1審よりも減刑された懲役5年の実刑判決が言い渡されたということです。中国は2審制のため、これで刑が確定しました。
ただ、国営の新華社通信によりますと、裁判所は、高氏が重い病気を患っていると認定し、一時的に治療を受けるために施設の外に出ることを認める決定をしたとしています。
裁判所の周囲には、多数の警察官が配置され、「高氏は無罪だ」と叫んだ支援者が警察に連行されたほか、イギリスやドイツなどの外交官10人以上が裁判の傍聴を求めましたが認められませんでした。
高氏は、1989年の天安門事件の際、新聞社の副編集長として学生運動を支援し、2度投獄されながらも著書などを通じて民主化や言論の自由を訴え続けてきただけに、今回の判決は言論に対する締めつけを強化している習近平指導部の姿勢を改めて示した形となりました。

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