ウクライナ ロシア機の領空通過を禁止

11月26日 21時45分

ウクライナ政府は、ロシアによるウクライナへの挑発のおそれがあるなどとして、ロシアの航空機がウクライナの領空を通過することを禁止すると発表し、両国の間で応酬が続いています。

ウクライナのヤツェニューク首相は２５日の閣議で、「軍事的にも外交的にも緊張が高まっている。ロシアがウクライナ上空を利用して挑発するおそれがある」と述べ、ロシアの航空機がウクライナの領空を通過することを禁止する決定を行ったと発表しました。
これについて、ロシアの航空当局は、ウクライナ側からこの決定の通知を受けたとしたうえで、２６日午前０時からロシアのすべての航空会社がウクライナの領空を利用できなくなったことを明らかにしました。そのうえで、「ウクライナ政府の決定は、彼らが建設的でないことを示している」と反発しました。
今回の決定により、ロシアとヨーロッパを結ぶ路線を運航するロシアの航空会社が影響を受けることになります。
ロシアによるクリミア併合をきっかけに対立するロシアとウクライナは、先月２５日から互いの航空会社の旅客機の乗り入れを禁止し、すべての航空便の運航が停止していて、双方の応酬が続いています。