エジプト議会選挙 政権支持の政党連合伸びる

11月26日 21時48分

エジプトで、軍による事実上のクーデター以降、初めて行われている議会選挙で、シシ政権を支持する政党連合が議席を伸ばしていて、過激派組織ＩＳ＝イスラミックステートなどによるテロ事件が相次ぐなか、治安の安定を掲げる政権に期待する有権者の支持を集めていることがうかがえます。

エジプトでは、おととしの軍による事実上のクーデターで解散された議会の選挙が、先月から地域別に２回に分けて行われていて、このうち、２３日まで行われた２回目の投票の結果が２５日、公表されました。
１回目と２回目の投票の結果を合わせると、５９６の全議席のうち３４２議席が確定し、６０％近くの１９９議席を、シシ大統領を支持する政党連合が獲得したことになります。
国内で過激派組織ＩＳなどによるテロ事件が相次ぐなか、シシ大統領を支持する政党連合が治安の安定を掲げる政権に期待する有権者の支持を集めていることがうかがえます。
一方で、今回の選挙では、かつて政権の座にあったイスラム組織「ムスリム同胞団」の政党が裁判所の命令で解散させられたほか、多くの民主化勢力が、政権による弾圧への反発からボイコットしたことなどから、３０％を下回る低い投票率となっています。
残りの議席は、来月１日から行われる、各選挙区の決選投票によって決まります。