ＮＢＡ コービー・ブライアント引退表明

11月30日 12時52分

ＮＢＡ＝アメリカプロバスケットボールのスーパースター、コービー・ブライアント選手が今シーズンかぎりでの現役引退を表明し、２０年間のプロ生活に終止符を打つことになりました。

これはブライアント選手が２９日、『親愛なるバスケットボールへ』という題名の声明で発表しました。この中でブライアント選手は、「あなたを手放す準備ができた。私の心や頭はまだやれるが、体は別れの時だということが分かっている」とつづり、肉体的な衰えが引退を決断した理由だとしています。
３７歳のブライアント選手は、１９９６年のデビュー以来２０シーズンにわたり名門のレイカーズ一筋でプレーしています。攻守に高い能力を併せ持ち、レギュラーシーズンで歴代３位となる３万２０００得点以上を挙げて２回の得点王に輝き、チームを３連覇を含む５回の優勝に導いたほか２００８年には最優秀選手に選ばれるなど、かつてＮＢＡの顔だったマイケル・ジョーダンの後継者とも評価されてきました。オールスターゲームには１７回選ばれ、オリンピックにもアメリカ代表として２回出場し、いずれも金メダルを獲得しています。
ＮＢＡのシルバーコミッショナーは「ＮＢＡ史上最も偉大な選手の一人で、その傑出したキャリアを祝福するとともに、胸躍る数多くの思い出に感謝したい」とコメントし、ブライアント選手の功績をたたえています。