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ブラックホールの謎に迫る天文衛星 完成
11月27日 21時39分

ブラックホールの謎に迫る天文衛星 完成
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光では観測できない宇宙のブラックホールの謎に迫ろうと、レントゲン写真のようにエックス線を使って観測する日本の新しい天文衛星「アストロH」が完成し、茨城県の筑波宇宙センターで報道関係者に公開されました。
日本の新しい天文衛星「アストロH」は、JAXA=宇宙航空研究開発機構が、NASA=アメリカ航空宇宙局などと協力しておよそ400億円をかけて開発しました。
「アストロH」は、ブラックホールなど光では観測できない天体を、レントゲン写真のようにエックス線を使って調べようというもので、これまでの衛星より最大で100倍、感度が高くなっています。
ブラックホールの周辺から届くエックス線を詳しく分析すれば、そこにどんな物質が存在し、どのくらいのスピードで移動しているのかが分かるということです。
ブラックホールは光をも閉じ込めるほど重力が強い天体で、多くの銀河の中心にあることが分かっていますが、詳しいことは分かっておらず、JAXAでは、ブラックホールの周辺を様子を明らかにするとともに、銀河の成り立ちの解明にもつなげたいとしています。
「アストロH」は、来年の春までに鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。
JAXAの高橋忠幸プロジェクトマネージャは、「誰も見たことがない宇宙の姿を捉えることで、宇宙の謎に迫りたい」と話しています。

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