ミャンマー新政権誕生へ 日本と経済支援で協議

11月27日 23時48分

ミャンマーで今月行われた総選挙の結果、アウン・サン・スー・チー氏率いる野党が圧勝し新たな政権が誕生することになったのを受けて、ミャンマーへの経済支援に力を入れている日本と野党側との協議が２７日、最大都市のヤンゴンで行われました。

ミャンマーでは今月８日に行われた総選挙で、アウン・サン・スー・チー氏率いる野党ＮＬＤ＝国民民主連盟が圧勝し、軍の影響力が強い現政権に代わって、民主化勢力が主導する新たな政権が来年３月末にも誕生することになりました。
これを受けてＮＬＤの経済委員会と、現地の日本大使館やＪＩＣＡ＝国際協力機構などとの協議が、総選挙後初めて最大都市のヤンゴンで行われました。２時間以上にわたった協議では、中央銀行の改革や金融政策、それに経済計画などについて意見が交わされ、ＮＬＤ側からは新たな国づくりに向けた日本からの経済支援と投資に強い期待が示されたということです。
毎年７％を超える経済成長を続けるミャンマーでは日系企業の進出が加速していますが、政権交代による急激な変化を懸念する声も出ています。このため日本政府は、日本による経済・人道支援についてＮＬＤ側に理解を深めてもらうことで、円滑な政権移行を後押しすることにしています。