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ロシア トルコに経済制裁の方針11月27日 7時00分
ロシア軍の爆撃機がトルコ軍に撃墜されたことを受けて、ロシア政府は、トルコでの原子力発電所の建設計画の凍結を検討するなど幅広い分野で経済制裁を科す方針を示し、トルコに謝罪を求めて圧力をかける構えです。
ロシアのメドベージェフ首相は、26日、閣議を開き、ロシアの爆撃機が撃墜された対抗措置としてトルコに経済制裁を科す方針を示し、関係閣僚に対して、2日間で制裁の具体的な内容をまとめるよう指示しました。
ロシア政府によりますと、両国の経済協力の象徴となっていた、トルコ南部アックユでの原子力発電所の建設計画や、黒海の海底を経由してトルコにのびるガスパイプライン計画の凍結を検討するということです。
また、トルコの航空機の乗り入れとロシア領空の通過を制限することも検討するとしていて、制裁が実施された場合には、日本とトルコを結ぶ航空便にも影響が出る可能性があります。
このほか、トルコ産の農産物の禁輸や、観光地として人気のあるトルコへの渡航自粛を国民に勧告するなど、経済制裁は幅広い分野に及ぶとしています。
プーチン大統領は、「トルコ政府の指導部から謝罪はなく、犯罪者を罰するという約束もない」と強く非難していて、経済制裁によってトルコに謝罪するよう圧力をかける構えです。
ロシア政府によりますと、両国の経済協力の象徴となっていた、トルコ南部アックユでの原子力発電所の建設計画や、黒海の海底を経由してトルコにのびるガスパイプライン計画の凍結を検討するということです。
また、トルコの航空機の乗り入れとロシア領空の通過を制限することも検討するとしていて、制裁が実施された場合には、日本とトルコを結ぶ航空便にも影響が出る可能性があります。
このほか、トルコ産の農産物の禁輸や、観光地として人気のあるトルコへの渡航自粛を国民に勧告するなど、経済制裁は幅広い分野に及ぶとしています。
プーチン大統領は、「トルコ政府の指導部から謝罪はなく、犯罪者を罰するという約束もない」と強く非難していて、経済制裁によってトルコに謝罪するよう圧力をかける構えです。
トルコ「領空侵犯した者こそ謝罪」
一方、トルコのエルドアン大統領は、26日、アメリカのCNNテレビのインタビューで、プーチン大統領がロシア軍機の撃墜への謝罪を求めていることについて、「謝罪する必要があるとしたらわれわれではない。われわれの領空を侵犯をした者こそ謝罪する必要がある」と述べました。
そのうえで「われわれのパイロットや軍は任務を遂行しただけだ」と述べて撃墜の正当性を改めて訴えました。
このほか、エルドアン大統領は、フランスのテレビ局とのインタビューで、「私のほうからプーチン大統領に電話をかけたが、返答はなかった」と述べて、プーチン大統領から電話会談を拒否されたことを明らかにしました。
一方、トルコ外務省は26日、モスクワのトルコ大使館が石を投げられるなどの被害を受けたとして首都アンカラに駐在するロシアの大使を呼んで抗議するとともに、再発防止に努めるよう求めました。
トルコ政府は、みずからの正当性を主張しながら、ロシアが本当に経済制裁に踏み切るかどうか、その対応を見極めようとしています。
そのうえで「われわれのパイロットや軍は任務を遂行しただけだ」と述べて撃墜の正当性を改めて訴えました。
このほか、エルドアン大統領は、フランスのテレビ局とのインタビューで、「私のほうからプーチン大統領に電話をかけたが、返答はなかった」と述べて、プーチン大統領から電話会談を拒否されたことを明らかにしました。
一方、トルコ外務省は26日、モスクワのトルコ大使館が石を投げられるなどの被害を受けたとして首都アンカラに駐在するロシアの大使を呼んで抗議するとともに、再発防止に努めるよう求めました。
トルコ政府は、みずからの正当性を主張しながら、ロシアが本当に経済制裁に踏み切るかどうか、その対応を見極めようとしています。