ニュース詳細
イラン 核開発制限の取り組み開始11月27日 5時27分
イランと欧米などとの核開発問題を巡る最終合意が実施されているか検証しているIAEA=国際原子力機関は、イランが遠心分離機の撤去など核開発の制限を実施に移し始めたことを明らかにしたうえで、今後の検証に万全を期す方針を示しました。
IAEA=国際原子力機関の定例理事会が、26日、本部のあるオーストリアのウィーンで始まり、冒頭、天野事務局長が演説し、「イランが最終合意の約束を果たすための取り組みを始めた」と述べて、イランが欧米などとの最終合意の内容を実施に移し始めたことを明らかにしました。
理事会に先立ち、IAEAは、加盟国に対して、今月15日までの1か月弱の間に、イランがウラン濃縮のため保有していたおよそ1万9000基の遠心分離機のうち、およそ4500基を撤去したことを報告しており、この日の定例理事会でも説明されたものとみられます。
最終合意で、イランは核開発の制限に向けて遠心分離機を6100基余りにまで減らすことになっており、天野事務局長は今後の検証に万全を期す方針を示しました。
イランに対する経済制裁の解除にあたっては、イランが核開発を制限することに加え、核兵器の開発疑惑の解明も重要とされており、IAEAは来週、核兵器の開発疑惑についての最終報告書をまとめて加盟国に提示することにしています。
理事会に先立ち、IAEAは、加盟国に対して、今月15日までの1か月弱の間に、イランがウラン濃縮のため保有していたおよそ1万9000基の遠心分離機のうち、およそ4500基を撤去したことを報告しており、この日の定例理事会でも説明されたものとみられます。
最終合意で、イランは核開発の制限に向けて遠心分離機を6100基余りにまで減らすことになっており、天野事務局長は今後の検証に万全を期す方針を示しました。
イランに対する経済制裁の解除にあたっては、イランが核開発を制限することに加え、核兵器の開発疑惑の解明も重要とされており、IAEAは来週、核兵器の開発疑惑についての最終報告書をまとめて加盟国に提示することにしています。