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三菱UFJ:電話番号1.4万件漏えい 架空請求に悪用

毎日新聞 2015年11月30日 20時32分

 三菱東京UFJ銀行は30日、会員制の出会い系サイトの運営業者が同行に開設している預金口座に振り込みをした利用者の電話番号が、延べ約1万4000件漏えいした可能性があることを明らかにした。利用者の住所や口座番号は漏えいしていないが、電話番号を悪用した架空請求詐欺が発生しており、同行は注意を呼びかけている。

 同行によると、漏えいしたのは出会い系サイトの運営業者などが開設した計47口座。「振り込み名」として入力された電話番号か、カタカナの氏名が漏えいしていた。預金口座の入出金記録を自動音声で読み上げる電話照会サービスを悪用されたことが原因とみられ、特定の番号を入力すると口座保有者以外でも記録が分かってしまうシステム上の不備があった。

 10月23日に警察から連絡があり、同行が4月28日〜10月28日の照会サービスの利用履歴を確認したところ、47口座で不正アクセスが判明。この照会サービスは2004年2月に開始しており、今年4月以前から被害があった可能性がある。同行は被害者に対して補償も含めて対応する。システム上の不備はすでに解消した。問い合わせは、同行の専用窓口(0120・651・707)まで。【中井正裕】

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