特攻を見送られる人や見送る人の気持ちを考えたい――。学生がメンバーの福山市人権平和資料館の講座「ふくやまピース・ラボ」が、福山海軍航空隊と神風特別攻撃隊の記録をモチーフにした朗読劇と、平和を願う歌を作った。12月13日に市人権交流センターである人権・平和フェスタでの披露に向けて、メンバーは練習を重ねている。

 ピース・ラボは、平和について学び、考え、広く発信していこうと、市人権平和資料館が被爆・福山空襲70周年記念事業として、今年5月に始めた。現在のメンバーは中学生7人、高校生1人、大学生1人の計9人。福山空襲の証言を聞く会や原爆・福山戦災死没者慰霊式、戦争遺跡巡りへの参加など、戦争と平和をテーマに活動している。

 朗読劇のタイトルは「月の空~知られざる福山海軍航空隊」。市民有志らが1985年に発行した「続福山空襲の記録」の中にある「福山海軍航空隊と神風特別攻撃隊」の軍人や関係者の手紙などを参考にした。特攻を見送る母や妻、妹たちの気持ちをメンバーが考えて台本のもとになる作文を書き、それを約20分の朗読劇に編集した。