聞き手・大隈崇
2015年11月30日18時38分
■歌手・島谷ひとみさん（３５）
私たちの生まれる前の知らない話 だけど、忘れずに語り継いでいくもの 色あせたとしても、伝えていかなければならない
こうした気持ちをつづった曲を今夏から、人と生で触れあえるライブだけで歌っています。「誓い」。原爆や人を殺（あや）めることの無意味さを詞とメロディーで残したい、と思って。
思想、宗教、文化、育った環境……。人はそれぞれ異なりますが、無差別に命を奪う行動は許されない。パリで起きた同時テロを見ても、そう感じます。
私は広島の呉市にある倉橋島で生まれました。爆心地から２０キロ以上離れていますが、７０年前の８月６日、ピカーッという光を見た祖母は「あっ、終わった」と感じたそうです。学校では心臓をどきどきさせ、被爆者の体験を聞きました。静まり返った体育館で、体育座りをして、そして、しっかり目を見開いて。
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朝日新聞社会部
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