東京都心の環状鉄道・JR山手線で、13年ぶりとなる新型車両E235系が30日、営業運転を始めた。JR東日本が快適さや安全性を追求した「次世代通勤電車」で、外観が一新されたほか、車内の液晶画面を増設、車いすやベビーカー用のスペースも増えた。
大崎駅で出発式が開かれ、JR東・東京支社の梅原康義支社長が「山手線は新たなページを記すことになる」とあいさつ。駅長の合図で午後3時18分に出発し、外回りを走った。当面、量産先行車1編成だけ運行する。
液晶画面は1両に最大36画面。網棚上に並んだ3画面は、連動した動画広告が流れた。
乗降ドア上の画面は運行情報やニュース、天気予報も。当初、紙の中づり広告はなくす方針だったが、存続させた。
車いすやベビーカーのほか、大きな荷物を持った乗客が利用しやすいように「フリースペース」を全車両に設けた。
2002年に導入の現行E231系は、うぐいす色のラインが横に引かれているが、設置が進められているホームドアで隠れるため、E235系はドア全面をうぐいす色にした。
電車好きの長男(3)と乗るために大崎駅に来た、東京都江東区の会社員井上久美子さん(37)は「子連れに優しい車両になったのはうれしい」と笑顔。品川区の男性会社員(66)は「網棚の上にも画面があり、明るく新鮮な感じ」と話した。
E231系は51編成あり、20年東京五輪・パラリンピックまでに順次入れ替えることを検討している。同社東京支社の得永諭一郎・運輸車両部長は「多くの海外からのお客さまにも快適に利用してもらえるように準備したい」と語った。〔共同〕
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