基幹システムの移行先としても注目を集める「Amazon Web Services(以下、AWS)」ですが、導入前にいくつか検討しておくべきことがあります。
そこで今回は、AWSのマネージドクラウドサービスの開発も担当したエキスパート:小竹が“ここさえ押さえれば大丈夫!”という、AWS攻略の必須ポイントを伝授します。
AWSの管理方法を検討しましょう
豊富な機能を提供するAWS管理画面は、企業のシステム管理者はもちろん、開発者も利用しています。それだけに「自分のスキルでは難しいのでは…」と躊躇する方もいるのではないでしょうか。管理の自動化やAWS専用ツールの導入も含めて検討しておきましょう。
クラウドでもBCP対策は必須です
AWSはインフラに関してはもちろん運用・監視などが行われていますが、AWS上のシステムはユーザー自身が責任をもって運用する必要があります。また、AWSで自動バックアップを行うにはスクリプト作成が不可欠です。ここをどうクリアするのか、バックアップのほかBCP対策についても考えておきたいところです。
ネットワークのこと、忘れていませんか?
セキュリティを考えると、AWSへの接続に通常のインターネット回線は使えないのですが、意外と検討事項から漏れていることが多いですね。とはいえ、AWS接続のために専用線やVPN回線を引くとなると、コストが気になるところ。価格とセキュリティ、速度のバランスをみながら、ネットワークサービスも事前に検討しましょう。
AWSの初期設定は最初のハードル
AWSのアカウントを作成した後に、最初に悩むのが初期設定です。初めての方の場合、たくさんの設定項目をどのように設定すればいいのか、見当がつかないかもしれません。でも実際には、コレに申し込んで、ココを設定する…という“基本パターン”があり、それを踏まえて設定すれば大丈夫です。
ドル建て、クレジット払いで大丈夫ですか?
AWSの支払いは「ドル建て、クレジット払い」ですので、法人クレジットカードは用意できるのか、円換算のタイミングはどうなのかなど、ここでも色々と問題が発生します。そもそもクレジットカード払いはNGというルールの企業もありますから、まずは自社のルールを確認しておきましょう。