【動画】宮邸でくつろぐ秋篠宮ご一家=宮内庁提供(音声はありません)

 秋篠宮さまは30日、50歳の誕生日を迎えた。これに先立ち、お住まいの宮邸で紀子さま(49)とともに記者会見に臨み、戦後70年の今年について「戦争を振り返る一つのきっかけになるが、そうでなくても常に記憶に残しておくことが必要だと思う」と述べた。

 戦後世代が戦争をきちんと理解するには、体験談を聞くなど「自分で意識しながら、おこなっていくことが大事」と指摘。長女眞子さま(24)と、次女佳子さま(20)が「戦争について知る努力をしていかなければいけないと話していた」と明かした。

 皇后さまはこの夏、心臓に十分な血液が行き渡らない「心筋虚血」の症状が判明したが、皇后さまと「話題になったことはほとんどない」という。症状の原因とされる「強いストレス」の要因の一つとしては、前立腺がんや心臓の手術を受けた天皇陛下の体調問題があるのでは、と語った。

 そのうえで制約の多い生活の中でも、皇后さまには「不思議なほど自由で豊かな精神の領域」が見受けられると指摘。その領域のなかで「自身を遊ばせる機会が増えていったらいいと思う」と気遣った。

 お子さま方の近況については、眞子さまが英国留学で学んだ博物館学の分野は自身にも興味深く、お二人で語り合うことがあると紹介。佳子さまは国際基督教大学の課題に取り組む日々で「少なくとも父親よりはかなりまじめな学生生活を送っている」。長男悠仁さま(9)は、昆虫の生息環境に関心を持ち始め、宮邸の庭などで再現を試みていることを明かした。

 また、パリで起きた同時テロについては「尊い人命が失われている」と言及。「文化的な遺産が破壊されたりしていることも大変残念に思っている」と話した。(伊藤和也、島康彦)