米アマゾンが、ドローンで商品を配達する「Prime Air」の新しい試作機を公開しました。

「Prime Air」は、米アマゾン2年前に発表したドローンによる配達サービス構想で、現在も実用化に向けた実験が行われています。

今回の新型ドローンの発表にあわせ、仕組みを紹介するドラマ仕立ての動画も公開。

動画は、サッカーの試合を前に大事なシューズが使えなくなった女の子が登場するところから始まります。

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その原因を作ったのはこの愛犬。

店までシューズを買いに行く時間がないため、お母さんがタブレットを使ってアマゾンで注文します。

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注文を受けたアマゾンの倉庫では、棚から取り出した商品を「Prime Air」用の水色の箱に入れ、コンベアへと流します。

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流れていく先には、新型の「Prime Air ドローン」が待機しています。

機体の下にアマゾンのロゴは、ドローンが自動で着陸する際の目印となるマーカー。

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バッケージがドローンに格納されるところ。

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商品を積んだドローンは、垂直に浮上し、倉庫から飛び立っていきます。

動画はイメージ映像やCGではなく、実際に飛んでいるところ撮影しているとのこと。

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400ft(約122m)上空に達すると、今度は機体後ろのプロペラを回し、水平に飛行します。

離着陸はヘリコプター、巡行する際は飛行機のモードになるハイブリッド仕様になっているのが、この新型の特徴のようです。

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ドローンは位置情報を確認しながら自動で飛行。

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内蔵のカメラで障害物を認識し、回避するとのこと。

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ドローンが近づくと、着陸エリアに障害がないか、購入者に確認の通知が入ります。

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届けて欲しい場所に、あらかじめマーカーを置いておくようです。

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ヘリコプターモードで垂直に高度を下げて着陸。

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積んでいたパッケージを卸して、もとの倉庫へと飛び立ちます。

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届いた荷物を回収し、マーカーを片付ければ完了。

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サッカーの試合に間に合ったようです。

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動画の全編はこちらからどうぞ。

安全性の確保や法律の整備など超えるべき課題は山ほどありそうですが、ネット通販の巨人であるアマゾンが本気で取り組んでいるようなので、そう遠くない日に実現するかもしれません。

【リンク】Amazon.com – Prime Air