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選 大高翔
秋刀魚焼くいつしか君の妻となり
ひとり暮らしの頃は、秋刀魚を焼くこともなかった私も、いつしか妻となり、母となり、自分のためだけではない慌しい夕暮れの時間を過ごしている。そんな自分を、迫ってくる秋の夕暮れのなかで見つめて生まれた一句です。

毎日×俳句×写真のなかで生まれる、いろんな人のいろんな一瞬に出会えるのを楽しみにしています。あなたの見て感じた、美しいものや楽しいこと、いや、それだけじゃなくて、ため息もグチも、なんでもお待ちしています。

火の色を深めて上る蔦紅葉
 埼玉県 朝比奈香
 
第一回目の金賞に輝いたのは、朝比奈香さんの作品です。蔦紅葉の赤の多様さが見えてきました。「火の色を深める」の表現が素敵。蔦紅葉がドラマチックに詠まれています。[いつぽんが遠くから見え秋の薔薇]という投句もいただきました。

大使館英国情緒爽やかに
 静岡県 大石眞三
 
銀賞は、大石眞三さんの句。英国大使館の写真も、まさに爽やか。緑の分量にセンスを感じます。秋の澄んだ空気が、句と写真の両方から伝わってきました。

君何処見せて上げたい紀伊の海
 大阪市 志鷹豪次
 
銅賞は、志鷹豪次さんの一句です。鮮やかな海の写真に、こんな句を添えて送られたら、うれしいだろうなぁ、と思います。[御前崎二人で登るお前先] という句もいただきましたが、[紀伊の海]に軍配があがりました。

仲良しの椎茸切らずに食べましょう
 神奈川県 佐藤雪

赤い鳥食べに来るかな秋の庭
 山形県 英さん

わすれないぬくもりの日々ありがとう
 福島県 大木香里

濡れ敷いた黄金の鳥空を待つ
 東京都 毎日かあさん

 他にも、気になった句をご紹介します。バラエティに富んだ作品、読みながら楽しい時間を過ごしました! “仲良し椎茸”のびっくり写真を送ってくださった、佐藤雪さん。句のとおり、ふたりの仲を割くのは、気が引けちゃいますね。楽しい作品をありがとうございました! 山形県の「英さん。」さん。たわわな赤い実を、美しい小鳥がついばむ姿を想像されたんですね。童謡のような、やさしくてきれいな、作者の世界観が素敵。とっても微笑ましい写真と共に、句を送ってくださった大木香里さん。猫好きにはたまらない、幸福感あふれる写真です。愛猫へのお別れの手紙のような俳句に、きゅんとしてしまいました。きっとみんなの共感を呼ぶ句だと思います。濡れた落ち葉を、空を羽ばたく時を待つ黄金の鳥、と捉えた作者の発想に驚きました。身近な風景から、こんな美しさを切り取ることもできるんですね! もう一句の[雨ごとに色増す花梨 故郷(さと)の母]からも、 毎日かあさんの優しい人柄が伝わってきます。
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選者 大高翔さん
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