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初夏の草のむこうの屋根静か なんの菅野 |
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あっけらかん君が笑ひて夏来る 市田芽衣 |
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巨樹二本 風に揺れてる 五月晴れ 大森 |
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石(意志)有れば 夏にも届く汐見坂 志鷹豪次
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きらきらと夏のひかりを浴びながら 長谷川暢子
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五月二十日百人番所警備かな 乃里子
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百人番所夏の陽射しに照れている 乃里子
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薔薇を撮る人を撮る人を撮るわたし ゆうみん
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夏木陰引き止められしやうな気も る理
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薔薇のある昼に約束破りけり る理
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クレマチス楽しく吟行できました 乃里子
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たけのこのこのこどこのこのこのこと なんの菅野
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木漏れ日と一直線に見つめあう なんの菅野
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原生林中に響く鳥の声 衿子
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雨匂い東(あずま)の都触れてみる 志鷹豪次
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ピーカンだ!俺はやっぱり晴れ男 志鷹豪次
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紫陽花の葉もうなだれて五月晴れ なんの菅野
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石室(いしむろ)に大奥絵巻五月闇 なんの菅野
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筍を見下ろすところ我の居て なんの菅野
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涙でた都会に浮かぶ かんばせよ 志鷹豪次
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こんなにも芝生青くてまるい地球(ほし) なんの菅野
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ベンチにも言い分がある日差しかな なんの菅野
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竹林でようやくみつけた捜し物 なんの菅野
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思ひなど重ね重ねて夏空へ る理
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盤石な石垣夏空と対峙 なんの菅野
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夏空という大奥の跡地かな ゆうみん
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大奥跡といふといへども蚊居るだけ 乃里子
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翔のよう飛び立て君も風になり 志鷹豪次
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石垣よこの世のほかのこもれびよ ゆうみん
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半袖を鼻唄あふれだしてをり ゆうみん
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梅雨晴れに日傘雨傘いりみだれ なんの菅野
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句会よりやっぱり小生団子かな? 志鷹豪次
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向日葵や先生の笑顔思い出す 乃里子
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ことじある池のほとりのしずけさや 衿子
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楠の枯葉流るる清流に 衿子
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かきつばた原種にあえたうれしさよ 衿子
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