第五回ケータイ写真俳句句会　作品一覧

大高翔先生の俳句 　 紫陽花の抱く雫もいろづきぬ 去りがたく鷺の去りゆく涼しさよ としセンパイの俳句 朝の雨 まつげ濡らして ビョウヤナギ 白無垢に 梅雨空開く 下賀茂社

　

湖風子
	こもれびに色のうつろふよひらかな		青梅雨の森の奥よりヤタガラス
坂石佳音
	背の高き花嫁御寮梅雨晴るる		たれかには読める落書梅雨晴間
hiromi
	五月雨やいにしへ人の恋模様		青梅雨や牛車の路はこのあたり
たぬ吉
	まいまいや ゆっくり行こうよ 道半ば		くもの糸 光を集めて 雨上がり
にほ
	紫陽花の美しき日美しき人と逢う		蜘蛛の囲の主はいずこ今朝の雨
三四子
	さみだるる 川に立ちたる 孤独かな		青梅雨の 川面に映ゆる 木立ゆく
伊尾かかし
	梅雨空や晴れたり降ったり曇ったり		雨やみて紫陽花の香の立ち上がる
トンボ39
	梅雨晴れにただすの森のトトロかな		梅雨晴れに空から幸の舞いおりぬ
琵琶湖のべーちゃん
	青梅雨に参道行く人足軽し		加茂川を誇りに咲きたる夏の花
邦甫
	語らひに尽きぬ四葩の藍ふかむ		鈴の音に託す恋文夏日陰
雲母女
	木漏れ日や千年の今賀茂祖神		梅雨晴れ間社(やしろ)に淡き湯けむりの
ueby
	五月雨に古自転車あるじまち		下賀茂の古木くちゆき梅雨に溶け