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トップ > シゴタノ! > 思いとは裏腹に「だらだらと過ごしてしまう」をなくすには?





大橋悦夫タスクカフェなどのワークショップで「現在の悩みや課題」を尋ねたときに、よくいただくのが、

だらだらと過ごす時間をなくしたい

という課題。

これは“症状”なので、その原因に目を向ける必要があります。 原因を潰さない限りは「だらだらと過ごしてしまう」症状は起こり続けるからです。

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「だらだらと過ごしてしまう」原因は?

例えば、仕事や家事に追いまくられて、気持ちに余裕がなくなっていることが原因だと考えたとします。

すると、「仕事に追いまくられている」という状態を引き起こさないようにすればよい、という次のステップが見えてきます。

そういう意味では、虫歯に似ています。
痛くなってからでは遅いのです。

もちろん、虫歯の痛みを緩和するクスリのようなものはあるでしょう。

でも、抜本的な対策としては「毎日歯を磨く」とか「歯の磨き方を改善する」ということになります。

「だらだら」についても、その原因にあたる、

  • 「気持ちの余裕を奪う要因を減らすにはどうすればよいか?」

という視点で時間の使い方を見直していく必要があります。

そのために、まず何をする?

最初にすべきことは「気持ちの余裕を奪う要因」が何であるかを突き止めることです。

例えば、週明けに予定されている進捗会議での発表資料作りが難航していて、それ以外の仕事の停滞を招いている、といったことです。

「これさえ解消されれば気持ちがラクになる」という「これ」を見つけ出すわけです。

だらだらしてしまうのは、一見すると何をすべきかが分からないことが原因のように思えます。

でも、その実態は何をすべきかは分かっているものの、それに取りかかることに抵抗を感じているために足踏みをしていることです。

であれば、「この抵抗を減らすために最初にできることは何か?」という具合に少しずつ切り崩していくしかありません。

ここで注意すべきことは「一気に粉砕する」という発想を捨てることです。

「一気に」では抵抗が非常に強くなってしまうからです。

抵抗がある限り「一気にやるのは時間のあるときにしよう」と先送りを繰り返すことになります。

そして、奇跡的に「時間のあるとき」がやってきても、先送りすることが常態化しているために、「一気にやる」ためのスイッチは簡単には入りません。かくして現状維持で済む「だらだらと過ごす」ことを選んでしまうのです。

いつも「時間がない」あなたに

この問題を解決するうえでは『いつも「時間がない」あなたに』という本が役に立つでしょう。

処理能力を有効に使うには、仕事や行事の時間帯を選ぶだけでなく、最善の順番を設定することも必要だ。かなり長いあいだ、私たちはこの本を書こうとがんばって、毎朝一定の時間を確保していた。

そしてその時間を必死に守ったが、たとえば六人の会合のスケジュール調整を自分だけが邪魔しているときなど、守るのが大変なときもあった。

私たちはただ時間を守っていただけではなく、処理能力の高い時間を守っていた。それでもあまりうまくいかず、執筆のために引きこもってもあまり効果は上がらなかった。

そして、私たちは何をまちがえていたのかに気づいた。必死に守った執筆時間にじっくり取り組む前に、すばやくメールに目を通して、緊急の用事を片づけてから引きこもるようにしていたのだ。

ときには無線LAN装置のスイッチをオフにするなど、過激な行動を取る必要があったが、9時までには無理やりメールのチェックをやめる。

しかし結局、私たちは完全にはやめていなかった、遅れているプロジェクトに関する一通のメッセージは、私たちがいかに深刻に遅れているかを訴えてくる。緊急の資金調達が必要なことを思い出させるメッセージもある。

私たちはじっくり執筆しようとするのに、あまり心静かではなかった。心のなかで騒がしい思考の列車が走り始めていたのだ。私たちの行動は、ダイエット中の人が毎朝ほかのことをじっくり考え始める直前に、ドーナツを目の前にするようなものだった。

» いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学 (早川書房)[Kindle版]


» いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学


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『なぜ、仕事が予定どおりに終わらないのか?』(佐々木正悟・著)の内容をベースに、タスクシュート時間術、すなわち仕事を予定どおりに終わらせるための時間管理の考え方とツールを駆使した具体的な方法をお伝えします。

今回のテーマは、

いつの間にか「時間がなくなっている」のはなぜか?

です。

時間について、多くの人が抱いている誤解というものがあります。
この誤解を解かない限り、どんなに優れたアプリやツールを導入しても
時間の問題は解決できません。

たとえば、まだ余裕があると思っていたのに、気づいたら締め切りが
目前に迫っていた、というような場合。

なぜ、このように追い込まれてしまうのか?

ここに時間についての誤解の1つが潜んでいます。

次回のワークショップではこの誤解を解くための方法を
詳しく掘り下げます。

個別相談の時間もご用意していますので、
知識としては理解できているとは思うものの、
なかなか実践に結びつけられず苦戦している、という方は、
ぜひこの機会にブースターとしてご活用ください。


本日時点で、残り2席ですので、ご検討中の方はお早めに。

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