相方Rの思考はなかなかのミニマリストです。以前の記事にも書いたのですが「周囲を変えようとするのはやめて、自分が変わることを選択した」Rは人とモメたりぶつかったりすることなく飄々としています。
日々の生活の中での「相手を変えようとしない」っぷりはささやかなことにも表れていて、私のツボに入ったいくつかのエピソードをご紹介します。
スポンジの件
Rはお母さんからもらったカトラリーセットを20年以上大切に使っています。ステンレスにゴールドの装飾が施されているのですが、ゴールドはデリケートだから洗う時にスポンジのハード面は使わないように、と言われました。しかしズボラな私はついうっかりハード面を使ってしまうことが何度かありました。気が付いてすぐにソフト面にチェンジするのですが、ちらっとRを見ると、ちょっと悲しそうな諦めたような表情をしてて「ゴメン」と思います。
しばらくしてお家に遊びにいったら、キッチンに両面ともふわっふわのソフトな新しいスポンジが置いてありました。「言っても無理だ」と察したRはキッチンからハード面付きのスポンジを撤去していました。これでうっかり間違えることはなくなりました。ありがとう。
ダイニングチェアの件
これも私のガサツな性格からなのですが、私の家の床はカーペット。Rの家の床はウッドフロアです。Rが今のお家に引っ越してきたばかりの頃、私がいつもの感覚でダイニングチェアを荒っぽく引いたために、床にキズが付きそうになったことがありました。次の週にはダイニングチェアの足の裏にフェルトが貼り付けられていました。これでうっかり床にキズを付ける心配がなくなりました。ありがとう。
キッチンクロスの件
Rのキッチンには、手拭き用のタオルと食器用のキッチンクロスがシンクの前の扉の取っ手に並んでかけてあります。この並びが私の家とは逆なのでついうっかりキッチンクロスで手を拭いてしまうことが数回。しばらくするとキッチンクロスはシンクから離れたオーブンの取っ手にかけられていました。これでうっかりキッチンクロスで手をふく心配がなくなりました。ありがとう。
マイルールを運用しやすい環境をつくっていく
人と一緒に住む、ということには未だに抵抗がある私です。とくにRは几帳面で「マイルール」がそれなりにある人。ズボラな私とは合わないだろうなと思っていました。ところがRはこれまでに色々な人間にもまれてきているだけに、どうやったらマイルールをスムーズに運用できるか、ということを合理的に考え実行してくれるので、意外にも私は自由にのびのびと過ごすことができています。
相手を変えるよりも相手の性格や性質に合った方法でここちよく暮らす視点は非常に勉強になります。人間が複数集まるとささいなことでもついつい「自分の方が正しい」という精神的なパワーゲームになりがちです。日々の生活において自分の正しさを相手に認めさせることが目的ではなく、ここちよく過ごせることが大事。そのためには一緒にいる人もここちよく過ごしていないと成立しません。
「僕はSelfish(自分中心)だから」とRは言います。確かにそうだと思う。でも人と争わず最終的にちゃっかり自分スタイルを貫く、とういうSelfishなら見習いたいと思う今日この頃です。
ちなみに、シンプルびとRとは相方(2年)⇒他人(1年)⇒友達(1年)⇒相方(現在進行中)という歴史があります。上記記事を書いたときは友達ステイタスの時。
参考トラコミュ
▶ 人間関係を良くする方法!
▶ アドラー心理学
▶ ミニマリストな生活 & シンプルライフ
▶ シンプルで豊かな暮らし