裁判員裁判で出た判決がひっくり返された。
それでは裁判員制度は何のために作られたのか?
2015年11月29日 日曜日
◆裁判員制度なんざもうやめてしまえ 2月9日 長谷川豊
正直に言って、かなり感情的には有罪にした方がいいレベルの裁判であったが陪審員たちは「疑わしきは罰せず」という裁判の基本原則に従って無罪を言い渡している。
こうなると、アメリカでは「無罪」で決着するのである。司法関係者は四の五の言えないのだ。当然だ。その為の陪審員制度である。
ところが、日本の「裁判員裁判」は1審でどんな判断をしたところで、2審や最高裁でいくらでもひっくりかえせるという。冗談じゃない。何のための裁判員制度だ?詰め寄る筆者たちマスコミに、専門家たちは
「いえいえ、ないがしろになんてしませんよ。当然、裁判員たちの判断は最大限に参考意見として考慮されることでしょう」
と口をそろえていた。2009年までは、だ。みんなもテレビで見たことがあるはずだ。
笑わせる。何が「最大限考慮」だ?何が。2月5日の新聞を読んでいただきたい。裁判員たちが、一般の市民たちが仕事を休み、時間を割き、懸命に悩み苦しみながらも出した2つの「死刑判決」があった。それを最高裁の頭スッカラカンの裁判官たちが…
「先例(←今までの判例)を見る限り、ちょっとね〜」
という信じられない理由で(←記事を見てほしい。本当にそんな理由なのだ)、あっさりと取り消したのだ!
あの当時、国民の前でニュースとして伝え、報じた我々がバカなだけだったのか?最高裁の裁判官、一度ちゃんと前に出てきて記者会見をしろ!説明をしろ!
皆さんにお伝えしておく。
今回、死刑が「先例に習って」取り消されたうちの千葉のケースであるが、裁判員たちが死刑判決を下したのが竪山辰美被告という53歳のムナクソも悪くなる最低の人間である。
この男はすでに過去にも凶悪事件を起こし、ムショに入れられていた男だ。しかしこの男は出所して、レイプを繰り返し続ける。分かっているだけの件を裁判では取り上げられているのだが、そんなもん、氷山の一角に過ぎないことは言うまでもないことだ。
そして、ついに千葉大の女子大学生、荻野友花里さんというお嬢さんの家に押し入った。この竪山という男は、何の罪もなく、前日まで、いつも通りの楽しい日常を送っていた荻野さんを…
殺害し、
裸にし、
火をつけて燃やしたのだ。
荻野さんの未来は何だったのだろうか?
荻野さんのお父様お母様はどのような気持ちになっているか理解できないのだろうか?最高裁の、法律を暗記する以外何の能力もない最高裁の裁判官たちはこの絶対に許してはいけない男を、
殺したのが一人だし〜
殺したのが一人だけなら今では死刑じゃないし〜
という理由で、あっさりと死刑判決を覆したのだ。
提言する。
最高裁でふんぞり返ってる、今回の低能裁判官は全員、即日辞めろ。国民の税金をお前らに払うのは断固反対する。理由はいたってシンプルだ。
先例をなぞるのであれば、お前らなんぞ、必要ないからだ。
一人なら死刑にならないんだろ?どんな最低な人間であっても、一人ならレイプしようが裸にして燃やそうが何年かで出所してくるんだろ?荻野さんの両親の気持ちなんてどうでもいいんだろ?コンピューターの方が、よっぽど仕事、早いわ。お前ら邪魔だから辞めなさい。日本の最高裁、もうアイフォンでいいんじゃない?アプリでいいだろ、アプリで。ワンタッチですむし。
あと、お前たちの言うことを真剣に信じて、議論し、マスメディアで報じた我々、すべてのコメンテーターとアナウンサーに謝れ。我々は視聴者に土下座しなければいけない。視聴者には我々が謝る。信じた私たちがバカだったって。すみませんって。だからお前たちは我々に謝れ。
小泉内閣の時代、このニュースを報じたときに、オフレコで、ある識者の方に懇願された。
「長谷川さんね、確かにいろいろと国民に負担はかけるけれど、分かってほしいんですよ。本当にね、情けない話だし、悲しいことなんだけれど、裁判官って、常識の通じないというか、ある意味世間ずれしてる人がめちゃくちゃ多くて…。正直言って、同じ法曹関係者でも頭を抱えてる問題だったりするんです。なので、応援してほしいんです。世間の常識を入れれば、裁判員制度が出来れば、裁判官たちもきっと無視はしなくなると思うんですよね」
無視されてんじゃん。完全に見下されてんじゃん。
どんなテクニックを使って上役に気に入られ、取り入り、最高裁の裁判官に収まったかどうか知らないが…これは最高裁だけじゃなく、日本のすべての検察・弁護士、裁判官に言っておくぞ。
机の上の暗記勉強をしてきたことは認めるが、お前たち、もっとしっかりと常識を持て!世間では…この竪山という男は死刑にすべきだとしか思えないというのが常識だ!こんな奴に何年かで出所されて、一緒に生活なんて絶対にしたくないんだ!それを、その声を届けるために、裁判員のみんなは仕事を休み、時間を割いて、慣れない裁判に参加したのだ!先例を重要視するのであれば、裁判員制度なんて、今すぐにやめちまえ!いらないだろ。我々なんぞ。
最高裁の裁判官たちに猛省を促すとともに、なにより2度傷つけられたであろう、荻野さんのご両親、関係者の方々に、どうか心を強く持っていただきたい、と伝えたい。悔しく、寝られない毎日だろう。涙を流す毎日だろう。どうか周囲の方々、支えてあげてほしい。
そして筆者自身…裁判員制度、などというくだらない制度について、嬉々として朝の高視聴率番組で伝えていたことを、どうか視聴者全ての皆様にお詫び申し上げる。あのニュースを検証せずに垂れ流していたのは筆者の責任だ。申し訳ないことをした。どうかお許しいただきたい。
(私のコメント)
オウム真理教による1995年の東京都庁郵便爆発事件で殺人未遂のほう助罪に問われた、元信者の菊池直子被告の控訴審判決で一審の有罪判決から無罪になりましたが、20年以上も前の事件であり、物的な証拠も無く関係者の証言を信用するかしないかで判断が分かれた。菊池被告が爆弾の材料とは知らなかったという事か考えられず、17年も逃げ回った事は爆弾であることは知っていたと考えるべきだ。
裁判員裁判は市民感覚を裁判に取り入れる事を主旨とする制度ですが、裁判官がこれをひっくり返す例が相次いでいる。それならば最初から裁判員制度など必要はないと考えますが、裁判員の負担が大きすぎるのだ。量刑が前例で決まるのならば判決はコンピューターにやらせればいい。
世界的には死刑廃止が多くなって来ていますが、これも国民が決めるべき事であり、裁判員制度で死刑廃止の意見が多くなれば判決に反映されるだろう。私自身は裁判員の負担が大きすぎる事で反対の意見を書いた覚えがありますが、裁判官自体が裁判員の出した判決をひっくり返す事例が多くなってきました。
司法界の判断では死刑廃止制度について裁判員制度に丸投げした格好ですが、裁判員裁判で死刑判決が出ても上級審で無期懲役に変わる例が複数出来て来ている。市民感覚を裁判に取り入れると言うのが裁判員裁判の主旨なのだから死刑判決なら、よほど新証拠や新事実が無い限り裁判員の出した判決は尊重されるべきだろう。
日本国民の世論としては死刑廃止に反対であり、裁判員裁判でも死刑判決は逆に増える傾向にある。起きた犯罪の凶悪化は酷くなる一方であり、犯人に対する裁判員の目は厳しい。政治家なども法務大臣が死刑執行のハンコをなかなか押したがらない気持ちは分かりますが、死刑に関しては国民の世論を尊重すべきだろう。
欧米などの死刑廃止などは犯人の人権には配慮されていても、被害者の人権を守ると言った観点では疑問が残る。国際的には死刑廃止の流れでも凶悪犯罪の多発は人の命を守るという観点からは疑問が出る。死刑廃止の国がシリアやアフガニスタンでは一般市民を殺しまくっているのはどういう事なのか?
死刑廃止国を見るとキリスト教国の多くが死刑廃止国であり宗教的な観点から分析する必要がある。EUなどは死刑廃止でなければ加盟も出来ない。いずれは国際条約などで死刑廃止が決定されれば日本も死刑廃止になるのかもしれない。しかし日本の国民世論では85%が死刑に賛成の意見だ。
凶悪犯罪者の人権だけが守られて犯罪の被害者は殺されっぱなしでは逆に被害者の怨霊の祟りはどうなるでしょうか? 残された被害者の関係者は犯人を許せるのでしょうか。この辺りは文化の違いや宗教の違いなどで見解が分かれるのでしょう。
最終的にはどうしたら凶悪犯罪が防げるかですが、日本国自体は犯罪が極めて少ない国であり殺人事件は全国ネットで事件になりますが、外国では殺人事件ではニュースにもならないような治安の悪化がある。死刑を廃止したEU諸国でも死刑を廃止したら殺人事件が増えている事実もある。それならば殺人犯は死刑にした方が殺人事件は減るだろう。
◆死刑制度の廃止→凶悪犯罪の増加→治安悪化このようになりますか???
刑罰に犯罪抑止力があるのは自明。死刑だけに抑止力がないと言うのは不自然。
◆次に死刑廃止により、殺人が急激に増加した事実(データ)を示します。
カナダのデータ 1966年 殺人罪死刑廃止 廃止前後の殺人発生率(10万人当たり認知件数)
1961年,62,63,64,65,66年 → 1.28,1.43,1.32,1.31,1.41,1.25
1967年68,69,70,71,72,73,74,75年→1.66,1.81,1.86,2.19,2.15,2.34,2.43,2.63,3.03
http://www.geocities.jp/aphros67/090620.htm
フランスのデータ 1981年 死刑廃止前後の殺人発生率(10万人当たり認知件数)
1974年75,76,77,78,79,80,81年 → 2.94,2.99,3.28,3.67,3.44,3.82,4.19,4.02
1982年83,84,85,86,87,88,89年 → 4.59,4.95,4.95,4.53,4.37,4.12,4.60,4.57
http://www.moj.go.jp/content/000081718.pdf
England and Wales 1969年死刑廃止前後の殺人罪有罪件数
1965,66,67,68,69年→57,72,64,76,78人
70,71,72,73,74,75,76,77年→99,91,85,83,125,99,108,116人
http://www.moj.go.jp/content/000096625.pdf
◆死刑廃止後、殺人が大幅に増えていることがわかります。
死刑廃止国が死刑廃止年の前後5年において、死刑廃止により殺人犯罪が
減ったというデータは、これまで、一切、見たことがありません。
事実をよく観ることが重要です。
よく死刑廃止派が例に出すのはナチスドイツの終戦後廃止した例、アフリカの
内戦終了後廃止した例、銃社会のアメリカの例ですが、
日本でどうなるか考える場合、同じ程度の社会・生活水準の国での死刑廃止
前後のデータでないと参考になりません。
また、ノルウェーは死刑廃止国の中でも10万人当たりの殺人発生件数が低い国
ですが、下のサイトでは、2010年0.6で2009年の日本0.4より殺人が多い。
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_countries_by_homicide_rate
真実を暴く者はCIAが黙っていません!
裁判員の、無罪と死刑の判断は非常に重いと感じます。
3権は分立してます。
主権者の判断を、司法が変えてもいいでしょう。
先例に従ったとしても、それは司法の論理で、主権者の論理ではありません。
司法が全てで、他は従えというなら、逆に行政も主権者も司法をないがしろにしてもいいのかもしれません。
司法は、先例に従って判断するだけ、責任はとらないとなりがちですが、
裁判員裁判の判断を変更するのには、責任が伴うと覚悟させるべきでしょう。
また人を裁くのが生理的に精神的に大きな負担と感じる人もいる
これはもっとも。
その反対で、積極的に参加するグループもある。
もしそのグループ出身者が複数同一の大きな裁判に入ったら、裁判をある程度左右できることになる。
なお、量刑が不満なら立法府に文句を言うのが筋。
殺人などの凶悪犯罪やスパイ行為も含め刑が軽すぎと思うのは多いのではないか