所さん!大変ですよ「まさか…愛用の農具が“幻の秘密兵器”だった!?」 2015.11.26


今年5月信州の山あいの町で長年愛用されてきた農具に信じられない秘密が隠されていた事が分かった。
実はこれ幻の秘密兵器!取材で浮かび上がったのはかつてアメリカ軍を恐れさせた謎の研究機関。
こよいはまさかの大発見。
農具に隠されていた知られざる歴史が明らかに!毎回いろんなもの見つけてきますね本当に。
本当ですね。
何なのでしょう?「これは大発見ですよ」とか言ってたじゃないですか。
今回はですねこんな事あるんだと。
もうハッと息のみました。
あ本当?へえ〜。
ご期待下さい。
テーマはこちらジャン!「えっ!?愛用の農具が“幻の秘密兵器”だった?」。
そこなんですよ。
そうなんですよ。
その訳の分からなさを味わって下さい。
いきます。
今年の5月の事です。
長野県内に住む80代のある男性です。
「長年愛用してきたわしの農具。
東京から来た男たちが突然持っていっちゃった」って言うんです。
畑に置き忘れて来ちゃったんじゃないの?それがですねなんと大学の研究者たちが「是非それを私にお譲り下さい」と言ってくるものだからそんなに言うならって渡しちゃったっていう訳なんです。
で去り際にこの先生たちこんな事を言っていたそうです。
「ついにあの幻の秘密兵器を手に入れたよ」と。
おじいちゃん訳が分かりません。
ただただぼう然!さあディレクター調べていくと驚きました。
こんな展開があったとはという話でした。
まいります。
所さん!大変ですよ。
研究者が秘密兵器だと言った農具とはどんなものなのか?早速問題の農家を訪ねると。
ごめんくださ〜い。
すいません突然。
はいどうも。
何?何だこの緩い雰囲気は?研究者が驚くような秘密兵器が見つかったんじゃないのか?そう言いながらまだ手元に残してあるという問題の農具を見せてくれる事に。
しかし。
え?男性が取り出したのは長さ1メートルほどの棒。
これのどこが秘密兵器だというのか?すると男性が突然ライターで棒に火をつけた。
棒の先端が炎を噴き出すように燃え始めた。
(取材者)すごいすごいすごい!しかも水で消火した直後棒の水気を軽く切っただけで…。
男性によればこの不思議な棒は終戦直後の70年前母親が近所の神社で見つけたもの。
当時この場所には日本陸軍の研究所が疎開しておりそこが作ったものではないかという。
以来70年男性の家ではこの棒を農具としてある事に使ってきたというのだが。
あ〜いるいるいる!それは蜂の巣の駆除。
こうやって…。
(取材者)はあはあ。
当初は10本近くあった棒も何百という蜂の巣を燃やす中で減少。
そして残り3本となった半年前。
自宅に突然現れた男たちが不思議な事を言いだしたという。
この棒が貴重?一体どういう事だ?棒を持ち帰った大学の研究者に問い合わせてみると…。
詳しい話を聞くため大学の研究者を訪ねる事に。
すいませんこの度は。
寺田と申します。
山田です。
現れたのは第2次世界大戦中の兵器開発などを研究している大学教授。
長野の男性から寄贈されたあの棒は…?ああった。
これですね。
興奮冷めやらぬ様子の大学教授。
それにしても登戸研究所とはどんな機関だったのか?教授によると登戸研究所は第2次世界大戦中日本陸軍の最高機密の一つ。
その存在は「登戸を語るなかれ」と言われるほど秘密にされていた。
当時の国内最高レベルの科学者など250人が集められ新兵器の研究に携わったという。
そこで開発された兵器とは一体?陸軍技術本部が作った宣伝映画では確かに1,000キロワットの電磁波怪力線を敵の航空機や列車に発射しせん滅する様子が描かれている。
また怪力電波は実験で数メートル先の動物を殺す事に成功したという記録も残っていた。
更に中国経済をかく乱させるために大量の偽札を造るなどさまざまな道具や兵器を研究開発していた登戸研究所。
戦局の悪化に伴い昭和20年3月一部が現在の長野県駒ヶ根市へ疎開。
教授によれば長野で見つかった燃える棒はその時に開発された兵器ではないかというのだが…。
教授の想像では夜間に敵の基地に潜入。
あの棒に時限発火装置を付けて倉庫などに置き火災を発生させてかく乱しようとしたのではないかという。
更にこの棒からは敗戦直前日本陸軍が置かれていた厳しい実情がよく分かるという。
結局物がない訳ですよね。
実際棒の一部を切り取るなど調べたところ原材料のほとんどが松脂など国内で簡単に取れる植物である事が分かった。
物資が不足する中開発できた数少ない兵器がこの燃える棒だったという事なのか。
しかし数日後。
登戸研究所が燃える棒を作った理由を僅かだがうかがい知れるある文書の存在を突き止めた。
これですね。
これは陸軍で作戦の立案に関わっていた人物が敗戦直前に書いていた日記。
そこに昭和20年5月13日登戸研究所に出した命令と思われる記述があった。
「登戸爆薬16万焼夷16万」。
この数字が意味する事を専門家に分析してもらうと…。
でも敗戦間近の5月に燃える棒のような放火のための兵器を大量に作らせて何をするつもりだったのか?この専門家によれば陸軍は本土決戦になった時民間人に竹槍や燃える棒を持たせてゲリラ戦を展開しようと考えていたのではないかという。
終戦まで燃える棒が戦場で使われたという記録は残されていない。
そしてその後70年信州の山あいの町で蜂の巣を燃やす事に使われ続けてきた。
それが今回の取材で浮かび上がった事の真相。
あの何か農家のおじさんと明治大学の人に随分差がありますよね。
本当ですね。
何か蜂をこうやっているのはのどかな感じもします。
でも最後の方はすごいですね。
あれを持ってみんなで米軍を迎え撃とうっていう。
これ難しいのはあくまでそうだっただろうという可能性しか分からない。
登戸研究所であの開発に携わっていた関係者いないかなと相当我々も取材したんですが今回分からない事だらけだったんですよね。
その登戸研究所の取材は大変だったんですがあっさりできた事がありまして。
何?「棒を見せて下さい」っておじいちゃんに言ったらあっさり貸してくれましてこれがその実物です。
そうですね。
ちゃんと用途が分かった…。
おじいちゃん何かそういう訳の分からないもの全部火をつけてみるのかね。
拾ってきたものに。
返す!はい。
スタジオには専門家の皆さんにお越し頂いています。
この謎の棒についてご意見のある方。
はいはい!はい!
(久保田)では澤口さん。
私からですか?パ〜ッと出てくるっていうその典型だと思います。
不思議な兵器を作ってたのは日本だけじゃないんですね。
こちらです。
1943年にイギリス軍が開発したロケット推進式陸上爆雷。
こんな感じです。
ノルマンディー上陸作戦に向けて開発が進められていたという兵器なのですが…。
ゴロゴロ転がるんだドラムが。
実はこの兵器近年再現されたのでその様子をVTRでご覧下さい。
車輪に付いたロケットから火花を噴き出しながら砂浜の上を転がっていき敵陣深く斬り込んで中央にある爆弾が爆発するという仕組みだったんですが。
実戦で使われる事はなかったようです。
花火に近いね。
火花は出てるけど。
止まっちゃったりとか横に行ったりとかね。
さあ所さん所さん。
何?話にまだ続きがございましてねこの登戸研究所。
どんな事を研究してたのかって更に掘り下げていったところアメリカ本土を直接攻撃する秘密兵器を開発していた事も分かっているんです。
ここが?はいここが。
ただし当時は物資があまり十分ではありません。
そこで登戸研究所が目をつけたものがありました。
これです。
和紙とこんにゃくでアメリカ本土を攻撃しようとしたんです。
一体どう使っていたのか調べてみました。
まいります。
所さん!もっと大変ですよ。
ディレクターが向かったのは江戸時代から続く和紙の町埼玉県小川町。
図書館に和紙とこんにゃくで作った秘密兵器の一部が残されていた。
倉庫の奥から取り出されたのは一枚の和紙。
(取材者)わあ〜すごい!どうぞご覧になって下さい。
終戦直前に作られたという大きな和紙。
これが秘密兵器?それは一体何なんだ?この部分が和紙なんですか?そうなんです。
調べてみると風船爆弾とは焼夷弾や爆弾をつり下げた風船に水素ガスを詰めてアメリカに向けて飛ばした無人兵器。
風船の直径は10メートル。
5重に貼り合わせた和紙を600枚つなげて作ったのだという。
でもなぜ和紙なのか?再現してもらった和紙を裂こうとしてみると…。
あれ?あれ?でもいくら何でもこの和紙強すぎないか?どうもこの信じられない強度の影にあの柔らかいこんにゃくが関係しているという事のようだが。
なぜこんにゃくなんだ?謎を解く鍵を求めて訪れたのはこんにゃく生産日本一群馬県下仁田町。
70年前ここで作られたこんにゃくが風船爆弾に利用されていたというのだが…。
どうもすいません。
お忙しいところ。
かつて風船爆弾作りに協力していたという食品加工会社に話を聞いてみる。
男性によればこんにゃくのりは和紙の強度を強めるだけでなく更にもう一つ大きな役割を果たしていた。
繊維の細かいこんにゃくのりが和紙の繊維の隙間に入り込む事で水素をほとんど通さない紙が出来上がったのだという。
でも一体どうやってこれを8,000キロ以上離れたアメリカまで無人で飛ばし爆弾を投下するつもりだったのか?当時風船爆弾に関わってらっしゃったというふうに聞いたんですが…。
取材を進めたところその謎の答えを知る人物に突き当たった。
初めましてすみません。
男性は登戸研究所に所属し実際に風船爆弾を打ち上げていたという。
男性によれば日本で打ち上げられた風船は高度1万メートルまで上昇したあと東へ向かうジェット気流に乗り時速200キロで飛行。
しかし飛行中どうしても少しずつ風船から水素が抜けてしまうので高度が下がる。
すると気圧計が自動で高度を感知。
おもりの砂袋を1つ落下させる。
軽くなり再び上昇した風船はそのあと下降する度に1つずつ砂袋を落下させながらアメリカに接近。
日本からの距離を計算しおよそ30個搭載された砂袋全てを落としたところでアメリカに到達。
そこで焼夷弾と爆弾をタイマーで投下させる計画だったという。
作戦が実行に移されたのは昭和19年11月。
作戦名は風船の頭文字を取ってふ号作戦。
9,000発以上がアメリカに向けて打ち上げられたという。
これは当時アメリカ軍が撮影した風船爆弾の映像。
アメリカ軍の記録によれば打ち上げられたうち1割近い約1,000発がアメリカに到達。
各地で山火事などを引き起こし6人が死亡。
アメリカ国民を驚かせたという。
しかし…。
ふ号作戦開始から3週間後。
アメリカ軍はB29による日本への空襲を本格化した。
調べてみるとアメリカに到達したとされる1,000発の風船爆弾。
その威力は全部合わせてもB29搭載の爆弾5機分ほどだった事が分かった。
9,000も作ったの?貼ったんだもんね全部ね。
そうですね。
いや〜いろんな事考えたんですねない中で。
実はこちら。
福岡で終戦直前に開発された新型戦闘機の震電というものなんですが…風呂桶の職人さんが?はあ〜。
まだまだ出てくるんですかね。
だって農家の人は知らずに使ってた訳じゃないですか。
「蜂退治するのにいいや」って。
そんな物何かいろんな物があるんじゃないんですかね。
是非あれと思ったものは番組にお寄せ頂きたいと思います。
2015/11/26(木) 22:55〜23:20
NHK総合1・神戸
所さん!大変ですよ「まさか…愛用の農具が“幻の秘密兵器”だった!?」[字]

今年5月、信州の小さな町で長年愛用されてきた農具に信じられない秘密があることが分かった。何と戦争中の“幻の秘密兵器”ではないかというのだ。その真相は?

詳細情報
番組内容
今年5月、信州の小さな町で長年愛用されてきた農具に信じられない秘密があることが分かった。何と戦争中の“幻の秘密兵器”ではないかというのだ。さらにディレクターが調べると、第二次世界大戦中に世界各国で世にも不思議な兵器が次々と開発されていたことが分かった。兵器に詳しい所さんも仰天!衝撃の“秘密兵器”スペシャル。
出演者
【司会】所ジョージ,久保田祐佳,【ゲスト】澤口俊之,牛窪恵,モーリー・ロバートソン,【リポーター】徳永圭一,【語り】吉田鋼太郎

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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