ニュース 2015.11.27


こんばんは。
6時になりました。
ニュースをお伝えします。
20年前に起きた、オウム真理教による東京都庁の郵便物爆破事件で、殺人未遂のほう助の罪に問われた、菊地直子元信者に、2審の東京高等裁判所は無罪を言い渡しました。
テロ行為を認識して手助けしたと認めるには、合理的な疑いが残ると述べました。
菊地元信者は、午後5時過ぎに釈放されました。
では、東京拘置所前から中継です。
東京拘置所前です。
菊地元信者は、先ほど午後5時過ぎに釈放されました。
菊地元信者は、黒い帽子を目深にかぶり、ややうつむいた様子で、拘置所の職員や関係者に付き添われる形で、入り口まで歩いて現れました。
判決のあと、身の回りのものを整理するため、拘置所に立ち寄ったと見られ、弁護士などと共にタクシーに乗り込み、拘置所をあとにしました。
菊地元信者は、17年にわたった逃亡生活のあと、3年前に逮捕され、その後、1200日余り、拘置所に勾留されていました。
菊地元信者の弁護士は、判決後の会見で、元信者は、普通の一般の人としてそっとしておいてほしいと話していて、釈放されたあとの予定などについては、明らかにされていません。
東京拘置所前からお伝えしました。
菊地元信者は、平成7年に東京都庁で郵便物が爆発し、職員が大けがをした事件で、爆薬の原料の薬品を教団の元幹部らのもとに運んだとして、殺人未遂のほう助の罪に問われました。
事件後に特別手配され、3年前に逮捕されるまで逃亡を続けていて、裁判では無罪を主張しましたが、1審の裁判員裁判で懲役5年の判決を言い渡され、控訴していました。
きょうの2審の判決で、東京高等裁判所の大島隆明裁判長は、1審で有罪の根拠となった、教団の元幹部の井上嘉浩死刑囚の証言について、不自然に詳細かつ具体的で、信用できないと指摘しました。
その上で、教団の実行犯が人を殺傷するテロ行為を行うことを、菊地元信者が認識して手助けしたと認めるには、合理的な疑いが残ると言わざるをえないとして、1審の判決を取り消し、無罪を言い渡しました。
菊地元信者は判決を受けたあと、いったん東京拘置所に戻り、午後5時過ぎに拘置所を出ました。
菊地元信者のほかに特別手配されていた、オウム真理教の元信者のうち、高橋克也被告は1審で無期懲役の判決を言い渡され、控訴しているほか、平田信被告は、1審と2審で懲役9年の判決を言い渡され、上告しています。
では社会部、清永デスクに聞きます。
菊地元信者に対しては無罪判決、そして釈放となりました。
今後どうなっていくんでしょうか?
この判決に検察側も不服がある場合は、上告することができます。
したがって、検察はこのあと上告するかどうか、検討を行うものと見られます。
上告した場合は、最高裁でさらに審理が行われます。
その場合、菊地元信者の裁判は、さらに続くことになります。
また、検察側が、仮に身柄の拘束を改めて求めたい場合は、裁判所に勾留を求める申し立てを行うこともできるということなんですが、きょうすでに釈放されていますし、裁判所が仮に申し立てたとしても、実際に認める可能性は低いと見られます。
このため、検察がきょうの判決を受けて、どのように対応するかが、今後の焦点となります。
社会部、清永デスクに聞きました。
それでは次のニュースです。
総務省が公表した、去年1年間の政治資金収支報告書によりますと、政党や政治団体の収入と支出の総額はいずれも1072億円で、ともに3年ぶりに減少しました。
次です。
農林水産省が行っている、農業版の国勢調査がまとまり、全国で農業を職業としている人の数は、5年前に比べて28万人余り減り、平均年齢も初めて67歳台となりました。
農林水産省が5年に1度、全国の農林業関係者を対象に行っている農林業センサスによりますと、ことし2月1日現在で、全国で農業を職業としている人は、176万8000人で、5年前の調査に比べて、28万4000人、率にして13.8%減りました。
農業を職業としている人の数は、今の考え方で統計を取り始めた昭和60年の346万5000人から、毎回減り続けています。
2015/11/27(金) 18:00〜18:10
NHK総合1・神戸
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ニュース/報道 – 定時・総合

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