JOBK放送開始90年アンコール 土曜ドラマ 夫婦善哉(4) 2015.11.28


(柳吉)おばはん別府で暮らそや。
新しい町で2人で暮らしていこや。
南無妙法蓮華経南無妙法蓮華経…。
(蝶子)別府での暮らしがあんじょういきますように。
(店員)はいお待っ遠さん。
頂きます。
(種吉)頂きます。
(混ぜる音)「ここのライスカレーは御飯にあんじょうまむしてあるよってうまい」。
そない言うてあの人が連れてきてくれたんや。
会うてすぐの頃や。
あそうか。
一遍文子ちゃんに食べさしたりたい言うてな。
寂しそうな目して…。
ホンマ大丈夫やろかあの人。
文子ちゃん置いて大阪離れるやなんて。
そらよほどの決心やな。
そやけどな蝶子。
お前は何の気兼ねも要らへんで。
柳吉はんの一大決心に甘えてついていったらええねん。
な。
うまいなこのカレー。
よかった。
いやホンマうまいうまい。
(お多福)2日後種吉はんは卒中で亡くなりました。
蝶子はんに会いに来たのは虫の知らせやったんですやろか。
やがて蝶子はんは別府行きの船に乗り…船の上で泣きました。

(船の汽笛)へえ〜!湯気出てるわ。
へえ〜!へえ〜いや〜。
へえ〜!ふ〜ん!ハハヘヘ。
へえ〜!いや。
おい。
は?へえへえ。
ハッ。
ここや。
へえ〜!ここを化粧品やら剃刀やら売る店にすんのや。
日本一の温泉地や。
理髪店がななんと160軒もある。
160!そや。
町全体が銭湯みたいなもんやからな顔剃りの道具なんぞなんぼでも売れるわい。
あんた頼もしな。
やめえや。
おお見てみ!大阪屋いう店やで。
別府に大阪屋とはこれいかに。
寄っていきなはれ〜!フフフ。
あほ!土産物屋やないねん。
「寄っていきなはれ」ちゅう事あるかい。
ほな何て言うのん。
自分で考えなや。
剃っていきなはれ〜!フフフフフ。
散髪屋やないねん。
なるほど大阪の花月みたいなとこや。
寄っていこか。
そやな。
寄っていくわ。
いらっしゃいませ〜!こらうまい。
うん。
あんたらしいな。
何がや?御馳走いうたらこないなけったいもん料理やねんさかい。
あほお前何言うてんねん。
安うてもうまいもんはうまい。
高うてうまいもんより偉い。
(2人)こないなうまいもん食べんと…。
死ぬやつはあほやで。
そういうこっちゃ。
フフフフ。
毎度おおきに!中町の大阪屋でございます。
そっち置いとって。
へえ。
ちょっとずつ取引先も友達もでけまして…。
面白かったよね〜。
ちょっとちょっと!どこ行きはんの?
(小雪)あら蝶子さんこんにちは。
(2人)こんにちは。
こんにちは。
フフフ。
(小鈴)お店ここじゃったんじゃね。
うん!
(小鹿)また玉初に遊びに来ち下さい。
女将さんも蝶子さんのお三味聴くの楽しみにしちょるけん。
何を!あんたらがもっとお稽古して上手になっちゃり。
いや〜それもそうじゃ。
(笑い声)まあまあ寄っちきて。
蝶子はんの大阪弁にもけったいな大分言葉が混じるようになりました。
旦那さんこんにちは。
(小鹿小鈴)こんにちは。
柳吉はんは梅田新道での経験を生かしてちょっとした香水の製造を始めました。
これが存外の儲けになりますねんて。
蝶子はんは三里も山を越えるような村へも注文を取りに回りました。
村の理髪店では蝶子はんの出張は重宝がられて時には回転椅子やら大口の注文が取れ半年が過ぎる頃にはだいぶ暮らしのめどが立つようになりました。
いつかはこの流川通りに出て十間間口の店出したいわ。
欲の深いやっちゃな。
ええやないかもう。
今のままつつましゅう暮らせたらそれで。
よお!ここ一遍入ってみよや。
ちょっと!
(バンド演奏)ちょっとあんた何がつつましゅう暮らせたらや。
こないなとこで無駄遣い…。
行こや。
いらっしゃいませ。
ブドウ酒はいかがですか?おおきに。
(グラスを合わせる音)
(拍手)
(ワルツ)なあなあ。
わいはええわい。
ええやん。
ええて!いやもう。
何言うてんねん。
何で?ええわい。
なあ。
ええて。
何言うてんのだから。
行こ。
ちょ…ちょ…待ちいや。
はよ。
なあどないすんねんな。
どないでもええやん。
わてな小さい頃法善寺でご祈願したんや。
貧乏やなくなりますようにって。
貧乏暮らしが嫌でお父ちゃんにわがまま言うて芸妓なって…。
あんたに会うた。
あんたとおったら貧乏になるばっかりやったけど。
何でやろな心だけは貧しならんかった。
わてなあんたと日本一の夫婦になりたいんや。
フフフ。
失礼致します。
(桐介)文子英語の勉強は進んでまんのんか?
(文子)はい。
そうかそら結構だす。
ぼちぼちそろばんとタイプも習てもろた方がよろしな。
(藤子)卒業してからでええやおまへんか。
そうはいきまへん。
このままわてらに子どもがでけなんだらこの店の跡継ぎは文子だすさかいな。
そうやけど…。
叔母ちゃん。
お父ちゃんの事気にしてはんのやったらうちは構しまへん。
あの人と2人別府みたいな遠いとこ行てしもたんやさかい。
(恭太郎)あっ!あ…おおきに。
これ懸賞に応募する小説ですねん。
一枚でものうなってたらわやになってまうとこやった。
ホンマおおきに。
(恭太郎)あ〜これ別府を舞台にして書きましてん。
昔一遍行ったきりですねんけど。
ええとこだすか?え?別府。
ああ…そらもう。
あもしよかったら読んでみて下さい。
え?あ…いや…。
素人の書いたもん読んだかておもろい事おまへんわな。
失敬。
いえ読まして下さい。
ほな。
今晩うちの人が大阪の問屋さん連れてきますよってよろしゅうおたの申します。
(玉初女将)接待かえ?ううん。
あの人の昔からの遊び仲間ですさかい。
注文取りと集金のついでに騒ごうちゅう腹ですわ。
フフフ。
あんたええ子やね。
うん?ホントつくづく分からん。
大阪のキタで鳴らした芸者じゃったらほかになんぼでんがいいお相手がおったじゃろうになしあげな変骨とせんでいい苦労しちょんのかえ?・「知りつつこうして」
(2人)・「こうなった」フフフフフ。
(松川)十や!
(芸者)十五や!十五や十五や!十や!十や!皆や!皆や皆や皆や!
(鶴田)わ〜!何やねんホンマに。
まっちゃん負け。
うそやん。
わざとやな。
わざとやねん今の。
失礼します。
お楽しみのとこどんすんません。
次のお座敷がありますけん。
(松川)いやもうおしまいかいな。
あ〜すんません。
はいはいはいはい!急いで急いで!はい急いで急いで。
それではすんません。
おばはんがなうるさいねん。
聞いたか?金春公認やて。
は〜仕事もおとなしゅうやってるみたいやし。
人間変わるもんでんなあ。
ホンマでんなあ。
ちゃかしなや。
フフフ。
(松川)でこの先文子ちゃんどうすんねん?
(鶴田)もうまたお前要らん事を…。
(松川)維康と飲むのにほかに何が酒のさかなになんねん。
(鶴田)そらそやな。
大阪に残してきたもんに未練はあらへん。
わいはなこの別府に骨をうずめる覚悟や。
ふ〜ん。
ええとこやもんな!毎日温泉は入り放題。
羨ましいわ。
あ〜わいら明日もう大阪や。
嫌やな。
(鶴田)ほなお前残るか?
(松川)ずっとは嫌や。
(鶴田)どないやねん!
(松川)大阪だて…な!あんた!あんた!出せるで!…何がや?流川通りに店出せるで。
1,800円…。
あんた3年遊ばんとよう頑張ってくれたな。
フフ。
さよか。
そしたら…今夜は御馳走やな。
玉初でドンチャンやろや。
ええなあ。
よりすぐりの子ら集めるように言うてな。
よっしゃ。
フフフフフ。
ああ手紙来とったで。
手紙?あああこ置いてある。
へえ。
ほな行ってくる。
うん。
フフフフフ。
おきんさん!
(おきん)「蝶子元気にしてるか?わては変わりあれへん。
室戸台風の時は往生したけどこのぼろ屋もどないか持ちこたえた。
ヤトナの子らもしぶとう生きてるわ。
ただこないだ珍しいお客さんがうち来てな」。
(金八)すんまへん。
おきんさんのお宅はこちらでっしゃろか?
(おきん)「あんたがカフェー開く時無利子の期限なしで大金貸してくれた子やとはすぐには気ぃつかなんだ」。
わての主人鉱山師で羽振りようやっとりましてんけどあほの細工に悪いブローカーに一杯食わされて幽霊鉱山に持ち金皆つぎ込んでしもたんです。
無一文どころか借金背負てしもて。
家ものうなりました。
(おきん)「それでいつかのあんたと同じようにヤトナをやって稼ぎたいとそない言うてきたんや」。
ほなよろしゅうおたの申します。
あんた…金八いうたな?へえ。
梅乃屋で蝶子とおちょぼん時から一緒やった…。
金春ちゃんには言わんといて下さい。
さんざん苦労してやっと新しい町でやり直してるあの子に余計な心配かけとうないさかい。
お願いします!
(おきん)「迷たけどやっぱりあんたに知らせる事にした。
後で知ったらあんたのこっちゃ『何で教えてくれなんだんや』とわめくやろ。
それから自分を責めるやろ」。
蝶子はんはすぐに金八はんに1,000円送りました。
流川通りに店を出す夢はにわかに破れてまいました。
不肖谷本一男皇国のために一命をささげ戦ってまいります!
(一同)バンザ〜イ!バンザ〜イ!昭和12年北京郊外の盧溝橋で日本軍と中国軍が衝突。
支那事変が始まりました。
先月注文した品物いつ届くんや?ええもうな棚ががら空きで不細工でかなんねん。

(鶴田)維康すまんこっちゃけどなその前にこれまでの分の支払いしてくれるか?何や次の節季ではあかんのんか?・頼むわ。
うちも松川とこも内緒が苦しいんや。
金属の使用制限やら禁止やら…思うように製造がでけへんのや。
…ん?何やそれはつまり梅新全体がそないなっとるちゅう事か?うちもか?・文子ちゃん女学校出て働きに出てるそや。
働きに?・タイピストたら言うてたわ。
やっぱり実の親やないもんと暮らしとったらぶらぶらしてる事に遠慮気兼ねもあんねやろ。
(桐介)あんさんも分かってる思いますけどな今ここらの問屋は皆内緒が苦しい。
手代もみんな戦争に取られてしもて人手も足りまへん。
このままやったらうちかてどうなるか分からん。
先代から預かったこの店わての代で潰す訳にはいきまへんのや。
わての実家の取引先に鉄扱うてはる萩原さんいうお人がおりましてな。
事変からこっち羽振りがよろしい。
そこの中ぼんさんがちょうどお前と同じ年の頃だす。
向こうは是非に言うてくれとりますよって。
お断りします。
お役に立てず申し訳ありまへん。
文子ちゃん何か訳があるのんか?結婚を申し込まれました。
(番頭)どちらのお方にだすか?鈴木恭太郎さんいうお人だす。
勤め人だすか?いえ…。
小説家目指してはる学生さんだす。
話になりまへんな。
そないなもんにこの店任せられますかいな。
桐介さん。
うちはこの店継ぐて約束した覚えはおまへん。
ともかくその結婚はまかりなりまへん!
(信一)「お姉ちゃん元気にしてますか?僕はおかげさまで無事に入営しました。
…がろく膜が悪い事が分かり即日帰郷を命じられました」。
(小河童)よっしゃ!
(信一)「あの台風で実家は飛ばされてしもたしまた材木屋で世話になる事にしたわ」。
(信一)「そやさかいお姉ちゃんは心配せんかてええで」。
帰ってきたんかど貧乏。
(泣きながら)信一…。
かわいそに…。
肩身が狭い上に若い身空で病気なったりして。
かわいそに…。
かわいそに。
ホンマかたのない子や。
う〜ん…。
かわいそに。
やかましなおばはん。
ええ加減寝んかいや。
(戸の開閉の音)
(ラジオ軍歌)別府は東洋一の温泉や。
あんじょう養生していき。
おおきに。
旦はんがお姉ちゃんによろしゅう言うてたで。
小河童元気にしとるか?そらもうえらい元気やで。
何やぎょうさんめかけ抱えてんで。
「蛙の子は蛙」。
ちゃう「河童の子は河童」やな。
ハハハハハ。
ここや。
ただいま!この度はお世話になります。
…いらっしゃい。
これよかったら食べて下さい。
いや戎橋の昆布やあれへんかいな!この人の好物やで。
なあ!おおきに。
(犬の鳴き声)
(犬の鳴き声)恭太郎さん!文子さん…。
ホンマにええねんな?行くで。
(飲み込む音)
(せきこみ)はい。
おおきに。
ほなお風呂呼ばれます。
おばはん薬。
(ため息)もうちょっとぐらい愛想ようでけへんか?
(ため息)あの子が来てからこっちずっとその調子やないかいな。
ただでさえ病気して兵営から追い出されて肩身の狭い思いしてるあの子に優しい言葉の一つもかけてやれへんか?フン!何やねん。
しまつせえしまつせえとさんざんわいには言うといて己はわいに何の相談もなく…え!1等の船の切符送ってふぐ食べさして…え!さらの浴衣やと?帯やと?さんざんぜいたくしくさって!離さんか!離せ!離さんか!信一はなわてのたった一人の身内や!わてがあんたと駆け落ちしてお茶屋にえらい借金してしもた時子どもながら夕刊売りして助けてくれた弟や!その子にええもん食べさしてええもん着せて何があかんのや!え!離せ言うてるやろ!
(戸の開閉音)あほんだら!
(汽笛)ホンマにもう帰んのんか?すまんこっちゃな。
うちのおっさんが変骨で。
(信一)お姉ちゃん。
男ちゅうのは…存外寂しがりなもんやで。
(カラスの鳴き声)
(酒を注ぐ音)
(足音)
(汽笛)あんた…。
文子ちゃんに会いたいんか?それやったらこっちへ呼んだらええがな。
そのためにあんたを一人前の男にしたいとず〜っとそない思てやってきたんやないかいな。
ええなあおばはんは。
気楽なこって。
え?わいを一人前の男にするやら日本一の夫婦になるやらお題目掲げてそこへ向かって生きていったらええんやさかい。
結構なこっちゃ。
けどなおばはん。
お前そら…はなからあれへん話や。
何を今更泣き言言うてんのや?ほなわては何のために苦労してきたちゅうのや。
お前…。
お前なあ…。
なあ…。
なあ蝶子…。
お前ホンマはわいに一人前になってほしいのやと思てへんやろ。
ちゃらんぽらんなまんまでおってほしいとどっかでお前そう思っとったやろ。
何言うてんのや。
わいはな…。
わいかて…わいみたいなもんかてな生きたい思てんねん。
せめてほれた女の願いぐらいかなえさしてやりたいとそない思てんねん。
そない思てやってきてん。
けど…あかん!わいはあかん!あかん男や。
こないなとこまで来てもどくされの性根が変わらん!変わらん事をお前は知っとったはずや。
え?わいはどうしようもない男や。
だらしのないええ加減な男や。
そやけどなお前…。
お前はそんなわいがおらな生きていかれへん女や。
口では一人前になれなれ言うといて腹ん中ではどうぞ一人前になってくれるな。
どうぞ立派になってくれるなとそう願とったはずや。
そないな事…。
そないな事…。
もうやめよや。
やめよやおばはん。
な。
嫌や…嫌や。
しゃあないやないかい!お前とわいじゃほんまもんの夫婦にはなれへん。
(すすり泣き)
(すすり泣き)
(桐介)例の縁談すぐにでも進めた方がええようだすな。
待って下さい。
それでは文子ちゃんの気持ちが…。
もたもたしてて今度の事が知れたら事だす。
駆け落ちなんぞ…維康商店を潰しかねへん不祥事だっせ。
フッフッ。
何がおかしいんだすか?いや…やっぱり親子やな思いまして。
前の若旦さんいとさんのお父さんも駆け落ちしてえらい騒ぎだしたさかいな。
笑い事やおまへんやろ。
ホンマ。
フフッ。
無理に縁談決めたかてまた逃げ出すのが落ちだすわ。
はい。
(桐介)ようそないな気楽な事言うてられますな。
このご時世だっせ!維康商店の存続がかかってまんねんで!文子ちゃん一人に背負わすこっちゃおまへん!前の若旦さんどないしてはりますやろな。
浮き雲みたいな暮らししか性に合わんお人だすけどふわふわふわふわして生きるいうのんは気楽そうに見えて案外しんどいもんだっしゃろな。
・「こうして」・「こうすりゃ」・「こうなるものと」
(三味線の音)・「知りつつ」・「こうして」・「こうなった」
(三味線の音)・「知りつつ」・「こうして」・「こうなった」
(三味線の音)
(足音)維康さん。
維康さん!あんた大概にしちょきないよ。
もう何日こうしちょると思うちょんのかえ。
(猫の鳴き声)
(鳴き声)
(せきこみ)おばはん…。
おばはん!おばはん!
(猫の鳴き声)おばはん!
(戸が開く音)おばはん。
ハァハァハァ…。
ハァハァハァ…。
(せきこみ)ハァハァハァハァ…。
(文子)「お父ちゃん。
ごぶさたをしております。
このたび結婚することになりました。
相手は鈴木恭太郎さんという人です。
ついてはおふたりで式に立ち会ってもらいたいのですがお願いできますでしょうか」。
へえ〜文子ちゃん結婚すんの。
そらめでたいこっちゃな。
あんたあんじょうお祝いしたげなはれや。
お前何眠たい事言うてんねん。
「ふたりで」って書いてあるやろがい!え?「ふたりで立ち会ってもらいたい」て。
「ふたり」や!「ふたり」?「ふたり」!そや。
あんたとわての事だっか?そや。
わいとお前や。
文子ちゃん…わてを婚礼に呼んでくれんのだっか?そや。
なあ…え…?
(レコードワルツ)行こうやおばはん。
一緒に大阪行て文子の婚礼祝たろな。
フフ…うん。
…うん。
フフフ…。
フフフフ…フフフ。
フフフフフ…。
(泣き声)
(草楽)・「今宵限りを」・「重ねたふたり」・「今宵限りが」・「今宵まで」お待っ遠さん!ちょっとすんまへん。
はいおおきに。
おおきに。
ごゆっくり。
はい。
頂きます。
ここの善哉は何で2杯ずつ持ってきよるかお前知ってるか?その話前にもしたやないかいな。
一人より夫婦の方がええいう事でっしゃろ?お前そんな事信じとったんかいな。
え?いっぱい山盛りよりちょっとずつ2杯で出てきた方がぎょうさん入ってるように見えるやろ。
そこをうまい事考えよったんや。
ただのな商いの知恵や。
一人より夫婦の方がええ。
わてはそない思てる。

(八卦見)おや!あらあら。
お七はん。
よろしおましたな。
やっぱり午年同士ウマが合うんでっしゃろな。
面目ない。
フフフ。
ほな。
Dialogue:0,0:56:15.78,0:56:23.70,Defa2015/11/28(土) 01:08〜02:06
NHK総合1・神戸
JOBK放送開始90年アンコール 土曜ドラマ 夫婦善哉(4)[解][字]

最終回。別府にきた蝶子(尾野真千子)と柳吉(森山未來)は、小さな化粧品問屋『大阪屋』を開く。ダメ男とアホな女の最終章。果たして二人はホンモノの夫婦になれるのか!

詳細情報
番組内容
最終回。別府にきた柳吉(森山未來)と蝶子(尾野真千子)は、化粧品問屋「大阪屋」を開く。蝶子は、いつか街の中心に大きな店を開き「日本一の夫婦になる」という夢を抱く。近所の貸席「玉初」のおかみ(松田美由紀)と仲良くなった蝶子は、柳吉の遊びの監視を依頼。やがて戦争が始まり、商売も傾き始め、柳吉は行き場のない虚しさを抱える。大阪では、柳吉の娘・文子(青山美郷)が望まぬ結婚を拒み、恋に落ちた学生と駆け落ち。
出演者
【出演】森山未來,尾野真千子,火野正平,岸部一徳,田畑智子,平田満,青木崇高,茂山逸平,桂吉弥,麻生祐未,草刈正雄,松田美由紀
原作・脚本
【原作】織田作之助,【脚本】藤本有紀

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
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