日本の話芸 講談「梅雨小袖昔八丈 髪結新三」 2015.11.28


飯島裕幸さんにお話を伺いました。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
どう致しまして。

(テーマ音楽)
(拍手)
(一龍斎貞花)ようこそお越し下さいましてありがとうございます。
講談がお芝居や映画ドラマになった作品がたくさんございます。
「講談白子屋政談」を河竹黙阿弥がお芝居に脚色を致しました「梅雨小袖昔八丈髪結新三」。
五代目菊五郎で明治6年中村座初演。
「永代橋の場」が大当たり。
その後も六代目で大人気となり「永代橋の場」「鰹のゆすり」「新三殺し」がお馴染みですがこれは6月のお芝居とも言われておりまして「目に青葉山ほととぎす初鰹」大家さんの庭に植木があってこれが青葉ホトトギスがキ〜ンと鳴いて通り初鰹の刺身を一切れ食べるところがあるんですが初めは本物を使っておりましたがライトに当たって色が変わってしまう。
(笑い)毎日買いに行かなきゃいけないってんでよく似た色の羊羹を使う事になったんです。
(笑い)ところがこの大家役の役者さんが大の辛党で甘い物が苦手ってぇ人がやりますとこの羊羹食べるところが大変な苦痛だってますからこれからこのお芝居ご覧になります時にここに注目して頂くのもよろしいんじゃないかと思いますが。
「永代橋の場」と「新三殺し」のところが雨そして白子屋お熊江戸市中引き回しの時に黄八丈の振り袖を着ておりましたところから黙阿弥が「梅雨小袖昔八丈」とタイトルをつけました。
江戸の日本橋新材木町に材木商白子屋の暖簾を上げました庄三郎。
店は繁盛しておりましたが庄三郎眼病を患い両眼ともに失明。
おまけに中気が出て半身不随となり寝たきりとなってしまった。
そこで女房のお常が切り盛りを致しておりますもののこれが出好き派手好きときているからうまくいく訳がない。
庄之助という伜がございましたが身を持ち崩し家を飛び出しどこへ行ったか行方知れず。
妹のお熊評判の器量良しですが母親の血をひいてか派手な身なりで毎日のように出歩く。
そのうちにこのお熊が店の手代の忠七という若い者といい仲となりました。
お常うすうす気付いたんですが忠七が店の事に慣れているので暇を出すと差し支えるというので知らん顔している。
さぁこうなって参りますと店の中が乱れてきてお熊と忠七の仲に気付くや嫉妬と不平から勝手な振る舞いをする。
店を抜け出し芝居見物だ。
若い者も風呂の帰りに天ぷらだ蕎麦だとこれが皆店の銭をくすねるんですからたまったもんじゃない。
おまけに泥棒が入りまして土蔵から5百両の金が盗まれてしまいもう5百〜6百両の金がなければどうにもこうにもやっていけないところまで差し迫りました。
そこでお常は知り合いの者に…。
「どんな身分の者でもいいから5百〜6百両の金を持参する者があったら娘の婿にするから世話してもらいたい」と頼みます。
頼まれた人たちがそれとなく心にかけております中に白子屋に出入りする車力の善八の橋渡しで大伝馬町木綿問屋桑名屋宗右衛門の番頭又四郎が5百両の金を持参して婿に入りました。
「お前がうんと言ってくれなければこの店はやっていけない。
店を畳んでしまったら親子路頭に迷う事になるんだから承知をしておくれ。
婿がどうしても嫌だというならあとで何とでもなるじゃないか。
金の始末さえつけてしまえば。
な〜に『合わせ者は離れ者』なんだから。
うんと承知をしておくれ」。
忠七の事をそれとなく納得をして承知をさせます。
金のために婿を取るというんだ。
ひどい話があったもんで。
お熊にしても金のためにしぶしぶ承知をしたんですから婿と仲睦まじいという訳には参りませんでやれ血の道だのお腹が痛いの頭が痛いのと母親の傍で寝るという按配で又四郎を寄せつけません。
しかし又四郎不平らしい事も言わない。
なにしろ吉原の「よ」の字も知らないという堅物で給金は主人に預け出入りの屋敷へ行って内々に金を貸しこれに利を効かせてこうしてコツコツ金を貯めまして丁稚から番頭にまでなった人ですから「まず商いを覚えなくちゃいけない」というので奉公人の先に立って働き今では材木の事も分かって参りまして一人で山方へ材木の買い付けに行けるようになりました。
又四郎が留守とはいえお熊と忠七端の目もありますからこれまでのように楽しむ事ができない。
するとかねてからこの二人の仲に気付いておりました町内回りの髪結いの新三郎。
髪結いこそしておりますものの牢に入れられた事のある入墨者。
脛に疵持つ男です。
「お嬢さん。
私が知り合いの婆さんの家を借りておきますからそこでお二人ゆっくりお話しなすったらよろしいじゃございませんか」と言葉巧みに誘い出しまんまと拐かしてしまった。
まぁこれがただの人さらいなら「お恐れながら」と訴えて出られるんですが婿がありながら不義密通をしている娘の事ですからさすがのお常も困って善八を呼び…。
「頭なんぞ頼むと大げさになっていけない。
どうせ金に転ぶだろうから少しのお金なら出してもいいから又四郎の手前もある。
山から帰ってこないうちに連れ戻しておくれ」。
善八頼まれたんですが何しろ相手が入墨者の事ですから困って同じ町内に住む江戸の顔役弥太五郎源七に依頼をする。
源七も一旦は断わりましたが白子屋の放蕩息子庄之助が転がり込んできたので面倒を見ている。
そんな縁もありますから。
「そうかい。
それじゃしかたがねえ俺が行ってやろう。
お前が行きゃ百両2百両と法外な事をぬかすだろうが10両持っといで俺が10両で話をつけてやるから」。
弥太五郎源七は年の頃45〜46でっぷりとしたいい貫録の親分。
粋な浴衣に短いのを1本腰へぶち込み善八があとからついて参ります。
深川冨吉町家主長兵衛の長屋。
「ごめんよ」。
「へい」。
湯から帰り裸で酒を飲んでおりました新三がヒョイッと見ると顔の売れている源七ですから慌てて衣紋竹に掛けてある単衣物を引っ掛け三尺を締めながら思わず戸棚に目をやった。
お膳の上には「いい金づるを掴んだ前祝いに」とおごった初鰹の刺身が載っていて台所では下取りの勝之助が七輪を煽いでいます。
「何ですか親分存じませんがお使いを下さりゃこっちから伺いましたものを。
さぁどうぞ」。
「うん。
他じゃあねえが白子屋から俺の所へ荷が下りてどうにも迷惑だが頼まれてよんどころなく来たんだ」。
「親分。
白子屋の一件ならどうか手を引いておくんなさい。
親分に口を利かれるってぇとどうする事もできねえから。
ええええ〜ひでえ女でね私とできていながら『婿を持たせてくれ』ってやがんすから。
承知をするとその婿を嫌って『私を連れて逃げてくれ』ってぇますから昨晩家へ連れてくるってぇと『こんな火打ち箱みてえな家にはいられねえ』とぬかしゃがるんだ。
『やい。
バタバタ騒ぐな。
どうしても嫌だってぇなら銭金山と積んでも帰さねえ。
売って売って売りまくるからそのつもりでいろ』とエッヘヘまぁ目の覚めるようにしてやろうと思っておりますんでええどうか手を引いておくんなさいまし」。
「なるほど。
お前もとうからくっついていただろうが相手が相手だけにな〜。
手前の料簡じゃ百両2百両と言いてえだろうが所詮は身分が違うんだ。
どうだ?新三。
お前の顔に決して関わるような事はしねえからこの10両でニッコリ笑って娘をこっちへ渡してくれ」。
これを聞くや新三いきなり尻まくって大あぐらかいた。
「何だ何だい!手前が弥太五郎源七ならこの俺も入墨の新三郎だ。
手前が牢入りなら俺も牢入りだ。
たとえ芋掘りでも『お願えします』と頭下げてくりゃ女はただでも帰してやるものを下手な小細工しやがって白子屋からいくら取ったか知らねえが弥太五郎源七で脅しをかけてくるからにゃ千両が1文欠けても渡す訳にはいかねえ。
何を言いやがるんだ」と源七の持った10両の金を叩きつけたから…。
「野郎。
やりやがったな」。
刀を引き寄せると柄に手をかける。
傍で見ておりました善八驚いて急いで金をかき集めると懐へ入れ。
「まぁ親分さんどうか堪忍なすって下さいまし。
この事が世間に知れましては…。
どうか堪忍なすって」。
止めますから源七も思いとどまり…。
「善八さん。
だから俺は嫌だと言ったんだ。
こうなるってぇと白子屋そっちのけにして俺が片をつけなきゃならなくなる。
やい新三。
覚えてやがれ」。
「何だ何だい!矢でも鉄砲でも持ってきやがれ。
おう勝。
あの野郎が弥太五郎源七ってんだが嫌な野郎だな〜」。
「そうですね〜。
水甕へ落っこった飯粒みてぇにふやけ太りに太ってますね〜」。
新三を軽く見たばっかりに源七えらい恥をかかされたものです。
「どうか親分さん堪忍なすって」。
「全くいまいましい野郎だ」。
言いながら木戸を出ようとする後ろから…。
「もし葺屋河岸の。
我慢しなせえ。
あんな奴とやり合っちゃお前さんが損だ。
お前さんは黄金で奴は真鍮だ。
黄金と真鍮を取り換えっこしちゃつまらねえ。
まぁ私の家へ寄って茶でも飲んで機嫌を直してお帰んなさい」。
「へえ。
あなたはどなたで?」。
「私ゃこの長屋の大家だよ」。
「お長屋をお騒がせして相すみません」。
「な〜に私の長屋世間で喧嘩長屋と評判が立ってんだ。
ああ〜。
一日に2つや3つ喧嘩が無いと心持ちが悪いんだアハハ。
さぁさこっちへお上がり」。
「へえ。
ごめんくださいまし」。
「あ〜婆さんや。
このお方は弥太五郎源七さんと仰って江戸の顔役でいなさるんだ。
あ〜お茶をいれてくんな。
さて源七さん。
新三の家の前で聞いてましたがね店子の肩を持つ訳じゃねえが10両というのはちっと少なかったな〜。
なにしろ相手は白子屋さん。
婿さんのご主人が桑名屋さんでお仲人が樺屋さんとくりゃ奴ぁああ百両や2百両は握る料簡でいた。
そこへ10両ってんだから奴ぁ尻をまくりやがったんだ。
もうお前さんには口は利けますめえ」。
「へえ。
私ゃ手を引きます」。
「そうしなせえ。
奴がちっとばかり恐れているのはこの私ばかりだ。
奴は柄の抜けた肥え柄杓でどうにも手のつけようのねえ男だ。
ああああ。
私が口を利いてやろう」。
「大家さん。
どうかよろしく願います」。
「お〜お前は白子屋の若い衆か。
10両ここへ置いてなあああと20両持っといで。
30両で話をつけてやるから」。
「よろしく願います」と源七表へ出ましたが新三の家を睨んで帰ります。
こりゃ遺恨が残りましょう。
善八白子屋へ飛んで帰り訳を話して20両持って大家の所へ。
「へえ。
いろいろとありがとうございます。
おかみさんが改めてお礼に伺うと申しました。
ええこれが20両都合30両でございます」。
「よしよし私が口を利いてやろう。
あ〜婆さんや。
駕籠をそう言ってくんな」。
30両の金を懐に善八を連れて新三の家。
「はいごめんよ」。
「やっ大家さんいらっしゃい」。
「新三。
手前源七をこっぴどくやったな?」。
「ヘヘヘお聞きになりましたか?」。
「うん。
門口に立って聞いていたがあの野郎大きな面しやがるからあれくらいの事はしてもいい。
ところで娘はどこに居る?」。
「へい戸棚に入れてあります」。
「フ〜ン。
でお前一体どれくらいまとめる料簡だ?」。
「へえ僅かな金で帰したと言われちゃ私の顔に関わりますんでちったぁまとめるつもりで」。
「ほう10両もまとまってるし百両も千両も1万両も大きい小せえの違えはあるがまとまった金だ。
うん。
どれくらいまとめるつもりだ?」。
「へいこれくらい」。
「ほう指を3本出しゃがったな?いくらだ?」。
「3百両」。
「3百両?おい。
そりゃちっとばかり相場が違うぜ」。
「じゃあいくらで?」。
「俺が口を利くから30両でうんと言え」。
「ええっ?30両?要らねえ要らねえ。
私も入墨新三だ」。
「何?何とか言ったなもういっぺん言ってみろ」。
「私も入墨新三で」。
「ばか野郎この野郎途方もねえ事ぬかしやがる。
本来ならお公儀で首をお取んなさるところ格別のご慈悲をもって首をつないでおいて下さるのに入墨者なら隠すべきが本当だ。
それを俺の前で入墨新三たぁ何だ!」。
「何だそうご立腹じゃ困りますええつい口が滑ったんで」。
「それなら30両でうんと言え。
嫌なら白子屋へつこうか?大家といやぁ親も同然。
店子といやぁ子も同然。
親が子の悪いようにするもんか。
ああ。
嫌なら嫌でいいから向こうへつこうか?」。
「いえいえ。
お前さんに向こうにつかれちゃ困ります。
30両でようがす。
そのかわり娘と引き換えにしておくんなせえ。
大家さん。
もうこんな事しませんから」。
「ばか野郎もっとしろもっとしろ。
こんな場末の家主じゃ肥え代ばかりじゃとてもやりきれねえ。
ああ地獄店でも結構だ地獄
(至極)もっともだハハハ。
だが火だけは付けてくれるなよ。
家主が迷惑するからな。
さぁ新三。
娘を出してやんな」。
「へい。
さぁこっちへ。
何を泣きゃあがんだ」。
「そうガミガミ言うな。
おうおう色っぽい目でお前を睨んでるじゃねえかかわいそうに。
おうおう細引きで後ろ手に縛りゃがってああ〜解いてやんな。
あ〜さぞ怖かったろうな」。
「ありがとうございます」。
「お〜お〜いい器量だ。
ああ評判だけあっていい娘だ。
まだおっ母さんにはお目にかからないが家へ帰ったらよろしく言っておくんなさいよ。
何?駕籠が来たか。
お〜駕籠屋。
新材木町だ。
駕籠賃と祝儀は先方から出るからな。
気を付けてやってくんなよその人が一緒に行くからな。
ああ気を付けてな。
はいさようならとこれでまずよしと」。
こうしてお熊家へ帰る事ができました。
「ハア〜ッしかしいい娘だな〜。
あんな娘拐かしてきて何しやがったか知らねえがおまけに30両取るとはああいい稼業だ。
少しぐらいくらい込んでもいいや」。
「いえ。
前からできてた女で」。
「嘘をつけ。
手前の野郎にな〜?女が惚れるもんか。
おっ?初鰹をおごりゃがったな。
どれ」。
「うんこりゃうめえや。
ああ。
骨折りに鰹は半分もらっていくとしよう。
これから一杯やるから肴にちょうどいい」と帰ろうとしますから慌てて袂を押え…。
「あ〜もし大家さん」。
「うん」。
「娘と引き換えの一件は?」。
「あ〜そうだっけな〜。
忘れちまった」。
「ウウ〜ンそりゃ忘れられちゃ大変だそれが肝心だ」。
「ハハハハ年取ってもうろくした。
ああ。
だがいい稼業だな〜。
ハア〜ッこりゃいつ見ても悪くねえな〜。
山吹色は惚れ薬佐渡から出るのが一番効くだ。
さぁいいか?一二三四五六七さぁ15両。
鰹は半分もらっていくぜ」。
「チョッちょっと待ってくんねえ。
30両やると仰ったでしょう?」。
「そうよ」。
「こりゃ15両しかありませんぜ」。
「そうよ。
それを言うんだ誰が見ても10両に5両だから15両。
大家といえば親も同様。
店子といやぁ子も同様」。
(笑い)「親が子の悪いようにする訳はねえ。
ああ。
取っとけ取っとけ。
鰹は半分もらって…」。
「ウウ〜ンどうも分からねえ。
これ15両しかありませんからあと15両」。
「だから手前はぼんくらだってんだ。
な〜。
分からねえ奴だ手前のような悪い奴をこの長屋へ置いてやって拐かしの口を利いてやる。
種は30両だが俺が15両。
手前が15両取って山分けだ。
ああ親が子の悪いようにするものか。
取っとけ取っとけ」。
「じゃあなにかい?お前さん天引きに15両引くってぇのかい?」。
「そうよ」。
「べらぼうめ!要らねえ要らねえ!」。
「何?要らねえ?ああ要らなきゃよし。
こんな所まで飛ばしやがって。
手前のような奴がいるからお上のご苦労が絶えねえんだ。
もう一文もやらねえぞ。
早速訴えて法螺の音聞かせてやるぞ」。
「さぁ突き出しておくんなせえ。
法螺の音聞かせてもらおうじゃねえか。
この一件で遠島になりゃ面白え。
長え短えは言わねえ。
さぁ突き出しておくんねえ!」。
「ほれ新三そう強がるな。
ああ俺に黙って15両は使わせろ。
店賃で引くったって年に3両だから3515と5年分の店賃先に払ったつもりで俺に使わせろ」。
「ええ〜。
ようがす。
店賃で引くってえならようがすががきに小言でも言うように頭ごなしに天引きに15両引かれたんじゃ私の顔に関わりますがええ店賃ってぇならようがす。
お使いなせえ」。
「新三。
手前も偉くなったな〜。
ああ初めからそう言やぁいいものをそれじゃまたやり直しだ。
あ〜いいか?一二三さぁ15両。
このうち1両は消費税に預かっとく」。
(笑い)「店賃には消費税がかかるからな。
鰹はもらっていくぜ」。
実にどうも新三に輪をかけた大家です。
ところがこの一件から新三間が良くなりだんだん頭をもたげまして博打に出ても儲けますから1分出す義理も2分出すというつきあいでだんだん他人に立てられ「深川の兄ぃ」「新三兄ぃ」「冨吉町の兄ぃ」と言われるようになりましたからは髪結いをやめまして近頃では博打を稼業にしております。
それにひきかえ弥太五郎源七は新三にけちをつけられてからというもの間拍子が悪くなり出る度に負ける。
懐が苦しくなってくると1分出す義理も2朱しか出さない。
「源七も落ち込んだもうろくしたもんだ」と他人に言われだんだん売れなくなる。
「弥太五郎源七もねえもんだ。
たかの知れた髪結いの奴にけちをつけられやぁがって」と他人が噂するのを子分が聞き込んで源七に言いつけますからこりゃ当人の身にとってたまりません。
「チクショウメ新三め生かしちゃおけねえ。
やっちまおう」と折を窺っておりますと7月23日本所の石原におきまして正覚寺というお寺で博打ができ新三が貸元だ。
さぁ近頃では本所で幅を利かせておりまして。
「そうか。
ならば博打の帰りにやっちまおう」。
夕方から降りだした雨を幸いと筍のばっち笠蓑をつけ「短いのを」と思ったがこらぁ殺すんですから長いのがいいだろうと長いのを1本腰にぶち込み夕方から出かけましてさぁこれから「新三殺し」にかかろうというこれからがますます面白くなってくる訳でございますがちょうどお時間。
この続きはまたの機会に申し上げる事に致しまして「梅雨小袖昔八丈髪結新三」の一席でございました。
(拍手)2015/11/28(土) 04:30〜05:00
NHK総合1・神戸
日本の話芸 講談「梅雨小袖昔八丈 髪結新三」[解][字][再]

講談「梅雨小袖昔八丈 髪結新三」▽一龍斎貞花

詳細情報
番組内容
講談「梅雨小袖昔八丈 髪結新三」▽一龍斎貞花
出演者
【出演】一龍斎貞花

ジャンル :
劇場/公演 – 落語・演芸

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

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