今日はホゴシャーズの皆さん5か国ご出身という方にお集まり頂いております。
はいもうこのグローバルな保護者会ね。
全く国際色豊かで今日ワクワクしますよね。
今全国の公立小中学校の少なくとも6校に1校には外国人の子どもがいる。
しかし中には「いじめ」を受け教室内で「孤立」をする子が。
更に「給食」や「部活」に「PTA」など日本独特の「学校文化」に悩む親子も。
外国人にとって日本の学校は「Why?」がいっぱい!時にはルールを知らずにとった行動から周りの日本人親子と溝が生まれる事も!スタジオに集まったのはこちらの5か国7人の皆さん。
外国人ホゴシャーズがどういった事に悩み困っているのか本音に迫ります。
番組のアンケートで「お子さんのクラス学校に外国にルーツを持つお子さんがいますか?」という質問を投げかけたところ結構今増えているという回答をされた方が多かったんですね。
一方で……とおっしゃる方が多いと。
(夕顔)何とな〜く距離ができちゃう。
(ビオラ)そうなんですよ。
番組のアンケートの中では…中には…私の話ちょっとしていいですかね個人談。
とここで実際に…そういうイヤな気持ちを抱いたまま終わってしまったという事があったんですよね。
でも外国人ホゴシャーズの方にも実はいろんな事情とか理由があるようなんですね。
まずは日本の学校に通う子どもを訪ねた。
地域の公民館では子どもたちが勉強に励んでいた。
生徒はみんなブラジル人。
この地域は工場が多く出稼ぎのためにやって来た日系ブラジル人が多く暮らしている。
子どもたちは親と一緒に日本に移り住み…しかし日本語での学習は難しく放課後にこうした学習支援教室で勉強している。
そのうちの一人…去年の9月に日本へやって来たばかりだ。
まだ日本語がうまく使えず学校では困る事も…。
更にルーカスくんは文化の違いからやってしまった「失敗談」を教えてくれた。
ルーカスくんのように日本に来たばかりの子どもは…例えばブラジルから来たAさんのトイレでの失敗談。
トイレから出たAさんのあとに日本人のBさんが個室に入った。
すると…。
トイレの中から悲鳴が。
なんと便器の脇に使用済みのトイレットペーパーが捨てられていたのだ。
AさんはBさんから注意されるも…どうして怒られているのかが分からなかった。
なぜならブラジルの多くのトイレでは紙を流してはいけないからだ。
世界にはトイレに紙を流しちゃいけない国が数多く存在する。
続いて子どもを日本の学校に通わせる外国人ホゴシャーズに集まってもらった。
出席者はこちらの5人。
実際に経験した困った事を語り合ってもらった。
まずは…スタジオの外国人ホゴシャーズの皆さんいかがですか?ムークンハさん部活がやっぱり「えっ」と思われるんですね。
はいそうです。
部活は今何されてます?お子さん。
今マラソン。
陸上部ですか。
はい。
それが朝やっています。
朝練ですね。
それが朝6時に起きて子どもは早い時間じゃないですか。
と思っていますそれは。
(ビオラ)そうそう本当にそのとおりですよ。
続いてブラジル出身のアリーナさんは…ブラジルでは学校の中では掃除してくれるおばさんがいるんです。
自分たちで掃除はしない。
しない。
掃除やっていない国って他にあります?チョードンさん。
そうベトナムでも。
中国なんかはお掃除は自分でやるんですか?やらないですね。
韓国はどうですか?韓国は自分でやるけど順番があります。
当番。
当番です。
お当番制なんですね。
聞いてみないと分かんないこういうカルチャーが。
アリーナさんはじゃあなぜ掃除をさせられるのかっていうふうに…。
はい。
でそのあと自分たちで使う所使うものは大事にしなきゃいけないっていうふうに教えてくれたから「あそうだね。
それも大事だね」って。
そういう理由で掃除やっているんだと。
続いてベトナム出身のチョードンさんは…ベトナム全く運動会ないの。
ないからだから日本に初めて体験がすごい驚き。
みんな3時2時で夜中で場所取りに行く。
(ビオラ)そうそうそう。
(チョードン)「え〜何で」ってビックリで。
ディンシャンさんずっとうなずいていらっしゃいます。
観にいけないって事ですか?観にいかない。
平日にやるので。
みんな子どもたちで…最初私も日本の運動会すごい苦痛だったんですけどでも大家族で来る家族がいますよね宴会みたいに広げて。
家族全員でその子どもの成長を見守るみたいなのがすごい「あっ結構いいな」っていうふうに最近…。
続いて…実は日常会話ができていても込み入った話や難しいことばが飛び交う授業や会議などにはついていけない人が多くいる。
ことばには日常会話で使う優しいことば「生活言語」と教科書や授業で使われる難しいことば「学習言語」が存在する。
例えば「解答用紙に記入せよ」という問題文は外国人には難しい。
これだったら分かりやすいよね。
「生活言語」は身につきやすいが「学習言語」をマスターするには長い年月がかかると言われている。
ことばにこんな違いがあるって皆さん知ってました?言われてみれば。
言われてみないとでも気付かないな。
冒頭でちょっとご紹介した……というエピソードもありましたけどこれもひょっとしたら今の事かもしれませんよ。
会話はね…。
できるけど。
PTAの独自の用語っていうのいっぱいあるじゃない。
あんなの分からないと思う。
アリーナさんPTAっていうのはブラジルにはあるんですか?ないです。
ない。
ないからことばが全然違う。
やりたくても怖い。
私も怖かった。
…というような感じで。
更にアリーナさんからは…参加するチャンスが少ないと思う。
例えば忙しいとかそういう事ですか?「休まなきゃいけない。
休みお願いします」って派遣会社に頼むと「じゃああしたもう来なくてもいいよ」。
そんな事言われるの?仕事を休むと次の日はもうクビっていう事も。
それが大きいです。
働くだけで精いっぱい。
(ビオラ)私たちすごい誤解してましたね。
何で来ないんだろうって。
来れない。
事情があるんですね。
そういうふうにやっぱり見方を変えていかないとダメですね。
一方専業主婦経験があるディンシャンさんは…。
私とか例えば専業主婦も経験していた外国人のママからすると郷に入れば郷に従えっていうのがもちろんその覚悟で日本に来てますのでその国の文化とかいろいろ習慣とかも知りたいし学びたい。
でもやっぱり日本はすごいですよね。
「暗黙の了解」みたいなものが。
よくご存じね難しいことば。
そこではもう…あっオーラがある。
(ディンシャン)ありますね。
ことばで説明できないような。
そうですね。
これ以上踏み込めないというか聞けないですよね。
(夕顔)こっち側も何が分からないのかっていうところをまず分かるかどうかちょっとワンクッション置かないとダメですね。
やっぱり「分かってるでしょ」っていうのを大前提に置いちゃ絶対ダメよね。
やっぱり相手の話をちゃんと受け止めて相手の事を思いやるという事がね我々日本人にとっては絶対的な条件ですよね。
続いてナツミさんが経験した話。
5歳の時にブラジルから日本にやって来たナツミさん。
今昔の自分と同じ環境にある日本語で苦労するブラジル人の子どもたちの学習支援活動をしている。
そんなナツミさんは彼らと同じ年の頃日本語が分からず学校で孤立した経験を持っている。
ブラジルに対する偏見からいじめにも遭った。
それでも頑張って勉強したナツミさん。
小学校高学年の頃には日本語も上達しすっかり日本での学校生活にも慣れた。
すると新たな悩みが生まれた。
多くの外国に暮らす子どもが直面する自らのルーツに対する不安「アイデンティティー」の問題だ。
更にナツミさんに追い打ちをかけたのは「まわりの目」だったという。
ナツミさんは母国であるブラジルに対し日に日にマイナスの感情が増していった。
それに対し母親のアリーナさんは…。
それでもアリーナさんは感情をぶつけてくるナツミさんに対し毅然とした態度を取り続けた。
それからアリーナさんはナツミさんと周りの友達にブラジルの事を好きになってもらいたいとさまざまな取り組みを始めた。
小学校の「総合」の授業に積極的に参加しブラジルの食べ物やお菓子を一緒に作って食べたりポルトガル語やブラジルの文化を教えたりした。
また地元の祭りではブラジルのお店を出店し地域の人たちにもふるさとブラジルの事を知ってもらおうと頑張った。
次第に学校の友達や地域の人たちがブラジルの事を理解し受け入れてくれるようになった。
するとナツミさんの…その後ナツミさんは一層勉強に励み…今は日系ブラジル人の高齢者の生活について大学院で学んでいる。
そんな今の自分があるのはつらい時まっすぐに向き合い支え続けてくれた「母親」の存在が大きいという。
・感動…。
ナツミさんの感謝のことばをどんなふうに受け止められましたか?つらかったけどそういうことばを聞いてうれしいです。
すごい強さがありますよね。
やっぱり私たちの都合で連れてきたから親としてやるしかない。
ご苦労があったんですよね。
やはり親の…何と言うんですかね努力がないとどうしても学校の中で自分は違うっていうものをそういう存在がなかなか変わらないところがありますよね。
そうです。
私も自分は努力しないといけないと思いました。
日本の方から声かけるじゃなくて私から声かけます。
子どもたちとお母さんたちと一緒に食べながらいろんな学校の事を教えてもらったり。
こっちから努力する一番大事と思います。
食べる物っていうのはみんなをつないでくれますよね。
特に学校の実践なんかでも自分のクラスに外国人籍の人がいると例えばインドだったらインドの方インドの本場のカレーを作ってもらうとかね。
そういうのは一気にこうなんか交流が深まっていきますもんね。
やっぱりそのルーツの国の文化を発揮できる場があると強いという事は取材メモにあるんですけれども。
ブラジル人が多く住む地域の学校で外国語の授業をポルトガル語にしてブラジル人の子どもが自信を持ってそこで発言したりしている。
周りからブラジルの人たちが尊敬をされるようなシーンが作られたとかですね。
南米の方が多く住む地域ではサッカーの大会これが非常にいいみたいですね。
サッカーは強いもんねブラジル。
「どうやって蹴るの?」ってこっちが聞きたくなる。
日本の子どもたちが。
そんな場面があると強いと。
スタジオの雰囲気が明るくなってきたような気がしますね。
最初と全然違うんじゃない?ちょっとの時間しかたってないのに。
やっぱりこういう交流っていうかしらぶつけ合うっていう事はすごく大事ですよね。
違って当たり前で違いを楽しむっていうかそれを学んでいくのでもすごく重要だと思いますよね。
「ウワサの保護者会」次回のテーマはこちら!そして番組では皆さんのご意見ご感想を募集中!ホームページへアクセスしてね。
Seeyou!2015/11/28(土) 12:00〜12:25
NHKEテレ1大阪
ウワサの保護者会「外国人ホゴシャーズの本音」[字][再]
日本で子育てをする外国人は、日本の学校のどんなコトに悩み、困っているのか。5か国出身の保護者が集い、尾木ママと本音を議論!外国人親子とつきあう“コツ”とは?
詳細情報
番組内容
子育てに悩む保護者が集まるファミリーレストラン。今回のおしゃべりの話題は「外国人ホゴシャーズの本音」。今や日本の学校に、外国にルーツをもつ子がいるのは当たり前!?だが、外国人親子にとって日本の学校は「WHAT?」がいっぱい!一体どんなコトに悩み、困っているのか、中国、韓国、ベトナム、ブラジル、日本5か国7人の出演者が集結し、尾木ママとともに本音をぶちまける!外国人親子とつきあう“コツ”とは?
出演者
【出演】教育評論家、法政大学教授…尾木直樹,【司会】高山哲哉,【語り】宮島史年
ジャンル :
趣味/教育 – 教育問題
バラエティ – トークバラエティ
趣味/教育 – 中学生・高校生
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