よしもと新喜劇【「白川郷の名犬物語」】 2015.11.28


(場内拍手)
(直子)うわ〜!
(安世)すてきなとこ〜!
(太田)おお〜すごいやんこれ!
(直子)いや合掌造りの建物がいっぱいあってすてきなとこね。
(大黒)昔話の世界にタイムスリップしたみたいですね。
(太田)なあ。
さすが世界遺産の白川郷やで〜。
(直子)あっねえねえここの旅館よ今日私たちが泊まるとこ。
(安世)ああ〜そうなんや。
(直子)早くチェックインしましょ。
(安世)そうしよそうしよ。
あっ!
(大黒)危ない!
(安世)あっごめん大黒君。
(大黒)大丈夫?うん大丈夫。
ありがとう。
(直子)えっ…ちょっと二人ひょっとしてできてんちゃうん!?
(安世)ちょっと直子そんなんじゃないからやめてよ!
(直子)ほんまに〜?もう怪しいな…あっ!ちょちょ…ちょっと!太田君助けてよ!
(太田)あっごめんぼう〜っとしてて。
よけてたやん!
(太田)よけてないよけてない。
(直子)まあいいわ許してあげる。
だってこの旅行のおかげで太田君に出会えたんだもの。
(場内笑い)
(太田)おい大黒大黒。
(大黒)あっ先輩直子ちゃんいけそうですね。
いくわけないやろ!何考えてんねん。
そんなことよりチェックインする前にどっちとカップルになるか作戦会議や。
えっ?
(太田)あっごめんちょっとトイレ行ってきていいかな?すぐ戻るから。
ごめんな。
ごめんごめんごめん。
ごめんな。
(安世)あっ!うわっ!お前かいおい!なんやそれ。
先輩!
(安世)大丈夫かな?二人でトイレ行っちゃったけどまあ待っとこっか。
うんそやね。

(直子)なんやそれ。
(安世)はっ?ん?
(泰史)どうもどうも。
観光の方ですか?
(安世)はい。
あの〜私初めて白川郷に来たんですけどほんとすてきな所ですよね。
いや〜もうここはほんま最高な場所ですからね楽しんで帰ってくださいね。
(直子)私合掌造りの建物が大好きでいつか白川郷に住みたいなって思ってるんです。
はいはい。
ははははっ。
あの〜学生さんですか?
(安世)はい。
今日は同じ大学の男友達と4人と来たんですよ。
うわっこんなかわいい子と旅行なんてもう男の人が羨ましいですよもう。
(直子)私男の子と2対2で旅行なんて初めてでちょっと不安なんですよね。
はははっはい!ははははっ。
お名前は?
(安世)私井上安世っていいます。
安世ちゃんいうんすか!僕泰史いうんですよ。
(安世)えっ!「やす」一緒ですね。
(2人)ははははっ。
私の名前岡田直子っていうんです。
はははっ。
ぺっ!
(直子)汚い!なんやお前ほんまさっきから!かわいい子としゃべってるときに邪魔しやがってほんまにもう!
(直子)いいでしょ別に。
そんなことよりも男性の方はどこ行かれたんですか?
(安世)今トイレに行ってるんです。
あっもしかしてどっちとカップルになるとか作戦会議に行ってんちゃいます?
(安世)そんなことしませんよ。
男ってそんなもんなんですよ。
(安世)そうなんですか?ああ〜ごめん遅くなって。
(安世)あれ?あっ大黒君は?
(太田)もう少しかかるみたいやで。
(安世)ああそう。
どうもこんにちは。
僕あの〜そこのラーメン屋の者なんですけどねあの…ちょっといいですか?なんですか?ひょっとしてトイレ行くふりして作戦会議に行ってたんちゃうんすかどっちがどっちにするとか。
ばれました?そらそうですよ。
であの〜どっちに決まったんですか?いや話し合った結果僕が安世ちゃんになったんですよ。
かわいい方やないっすか!もう一人の人ともめませんでした?まったくもめなかったんですよ。
よかったですね〜。
(太田)言うてたら帰って来ました。

(大黒)ああ〜ごめん遅くなって。
めっちゃもめてるやん!もめた跡しか見えへん。
(安世)大黒君顔のアザどうしたの?
(大黒)あっこれな…。
ああ〜!そこでこけたんやんな。
あの…そうですそうです先輩に殴られてこけたんです。
(太田)なんでばらすねんお前。
(安世)ちょっと…。
(太田)ああ〜!そんなことよりおなかすいてない?ここで食べていこうや。
なっ。
すみませんありがたいんすけどねちょっと準備中でしてね。
母親も買い物行ったままで…。
(太田)ああ〜お母さんと二人でやってるんですか?そうなんですよ。
もうそろそろ…。
あっ言うてたらちょうど帰って来ましたわ。
(安世)大丈夫?
(太田)大丈夫やんな。
(あき恵)ただいま〜!ふふっ。
(4人)ブッサイクやな〜!ははははっ。
オーマイゴッド!誰に言うてんねんおい。
集中攻撃やめなさいほんまに。
(あき恵)あのね初対面で失礼じゃありませんか?
(直子)いやあの…でもびっくりするぐらいブサイクやったんで。
ふふっ。
ははははっ笑わしよんな。
誰に言われてもかまわないけどあなたにだけは絶対に言われたくない!あなたにだから言えてるんです。
あなたね人のことブサイクって言っちゃいけない顔なのよ分かる?その言葉そっくりそのままお返ししま〜す。
(あき恵)やかましいわ。
腹立つ!
(直子)何すんのよ!
(安世)二人とも落ち着いて!引き分け。
嫌ぁ〜!引き分けは嫌!ええがなもう…。
(太田)ああ〜そんなことよりこの小屋何なんですか?ああ〜これはねうちで飼ってる犬のモモちゃんのおうちなんです。
犬小屋も合掌造りなんですか!それが白川郷ですよ。
いいでしょ?
(安世)あの〜よかったら犬見せてもらえないですか?紹介しましょか。
モモ〜!モモ出といで〜。
(愛菜)ワンワンワンワン!モモ〜。
(安世)かわいい〜!あの〜「モモ」ってことはメスですか?そうです。
かわいいでしょ?
(安世)かわいい。
モモちゃん。
(太田)俺も触らして。
モモちゃん。
(大黒)あっ僕いいですか?モモちゃん。
(直子)私も私も。
(愛菜)ウウゥ〜!
(直子)めっちゃ怒ってるやん。
えっどういうこと?すみませんうちのモモはブスが大っ嫌いなもんで。
(直子)やかましいわ!誰がブサイクよ。
もう人間みたいな犬でねもう絵本の読み聞かせとかもめちゃめちゃ喜ぶんですよ。
(太田)えっほんまですか?ほんまですよ。
なあ?最近のお気に入りはこの「つるのおんがえし」。
これすごくかわいそうな話でしょう?これ読んだらねモモ泣くんですよ。
(太田)ええ〜?ほんまですか?ほんまですよ!じゃあいきましょか?モモいくよ。
(愛菜)ワン!「むか〜しむか〜しある所に」…。
(愛菜)うえぇ〜ん!
(太田)早すぎるでしょ!それだけ感受性が豊かなんですよ。
(太田)ああ〜そうなんですか。
(安世)モモちゃんとほんとに仲よしなんですね。
(あき恵)そうなんですよ。
でもねモモをかわいがるのはかめへんねんけど恋人の一人もつくれへんから親としては心配なのよ。
(安世)あっほらでもいつかその「つるのおんがえし」みたいにモモちゃんも恩返ししてくれるかもしれないですよ。
そうですかね?
(直子)何言ってんのよ。
そんなことあるわけないやん。
(愛菜)ワンワンワン!
(直子)えっちょっと…何?何?プゥ〜!
(おならの音)
(直子)臭っ!ちょっとなんなの!?この犬。
そらそうやお前は!
(直子)「そうや」ってなんなのよ!なあモモ賢い賢い。
(やすえ)あっあき恵さん泰史君はい鉢返しに来ました。
すみませんわざわざ。
おおきにおおきに。
(安世)あの〜旅館の方ですか?
(やすえ)あっそうです。
私ここの女将でやすえと申します。
(太田)女将さんですか。
きれいですね〜。
もうそんなきれいなんて言われたら…うははははっ!パンパン!カッ
(舌を鳴らす音)
(太田)なんですか?今の。
喜びの最上級なんすよ今の。
(太田)最上級?あっはい。
(やすえ)お客様でらっしゃいます?
(太田)ああ〜そうです。
4人で予約している太田です。
(やすえ)お待ちしておりました。
でもすみません駅までお迎えに行けなくって。
人手が足らなくって…。
(太田)全然かまいませんよ。
そうですか。
ではお部屋の方に案内さしていただきます。
(安世)あの〜観光したいのであとでチェックインします。
(やすえ)分かりました。
(太田)荷物だけ預かってもらって…。
(やすえ)かしこまりました。
(安世)お願いします。
すみません。
(やすえ)お荷物4つでよろしいですか?はいすみません分かりました。
(太田)お願いしま〜す。
お〜い!ちょっとちょっと何してるんすか!おいおいおいおい引きずってる引きずってる…。
蹴ってる…蹴るな蹴るな!見てるよ!見てるよ。
(やすえ)すみません人手が足らなくてつい…。
(太田)やかましいわ。
「つい」やないですよ。
ちゃんと部屋に入れといてくださいよ!あとでやるがな。
(太田)いや怖っ!めっちゃ怒ってますよ。
いや今のはこちらの方言で「あとでやるがな」っていうことです。
(太田)そのままじゃないっすか。
そのままですよ。
まあまあ…抑えて抑えて。
(安世)すみません女将さん私たち観光行きたいんですけどおすすめの観光スポットってありますか?
(やすえ)たくさんあるんです…あっじゃあそれでしたらね観光案内の方がたくさんいらっしゃいますからご紹介しますね。
皆さんどうぞどうぞ〜!へえ〜。
(太田・大黒)おお〜おお〜!
(あき恵)まだ?まだ?いやものすごいんですけど。
おいちょっとちょっと!
(あき恵)えっ!いや…。
たくさんいすぎやろおい!なんやこれおい!すご…すごいなこれ。
岐阜県の案内人のGメンの皆さんです。
Gメン。
すごいですね。
(安世)すごい。
(太田)あの〜ちなみに「Gメン」ってなんですか?
(やすえ)Gメンというのはですね岐阜の観光案内をされている方なんですけども皆さん公務員の方々なんですよ。
(安世)えっうそ〜。
(やすえ)正式名称といいますのが「観光イケメン公務員Gメン」とおっしゃいます。
(太田)あっそうなんですか。
であの〜岐阜でいいところってあるんですか?はい郡上市です。
郡上市にはスキー場がたくさんあります。
今年の冬は郡上に行くじょ〜!おお〜!ダジャレダジャレ…ダジャレね。
郡上でしっかり滑ったあとは日本三名泉下呂温泉であったまってください。
ちょっと悪口言いましたね今ね。
はい温泉のあとは岐阜のお土産恵那の栗きんとんをお願いいたします。
(やすえ)おいしいおいしい。
(太田)栗きんとんおいしい。
はい…。
すみませんすみません。
あの…これちょっと順番に聞いていくんですか?
(やすえ)42人いらっしゃるから…。
待ってられへんこれ!42も待ってられへん。
(やすえ)42いいとこある…。
代表の方がまとめて言うてもらえませんかね?はい岐阜県にはこのほかにも飛騨高山関ヶ原関の刃物美濃焼美濃和紙などいいところがたくさんあります。
ぜひ岐阜県に旅行に来てください。
(川畑・やすえ)イエ〜イ!
(安世)あの…私たち岐阜県の観光スポットに行きたいんで案内していただけますか?はい案内します。
それではこちらへどうぞ。
それではこちらへどうぞ。
それではこちらへどうぞ。
こちらへどうぞ。
バラバラでしょちょっと!すみません…あの〜すみませんけど1か所案内してもらえませんかね?すんません人手が足りなくて。
足りとるやろおい!それではこちらへどうぞ〜!いやちょっとちょっと…。
いや何?何?何?ちょっと。
(安世)ええ〜?案内する気あらへんがなこれ。
(太田)ええ〜?
(安世)あの〜せっかくですけど私たちだけで観光行きます。
(やすえ)そうですか。
すみません。
(太田)ありがとうございます。
じゃあ行こか。
(大黒)ほな安世ちゃん行こう。
(太田)安世ちゃん俺と行こうや。
(直子)いやちょっと待ってよ!せっかく4人で来てんねんから2対2で行きましょうよ。
(太田)すみません人手が足りなくて。
(直子)足りてるやん!私入れてちょっと!そらそうなるわあいつは。
(あき恵)そらそうよ。
でもまあ相変わらず忙しいわね旅館。
ありがたいことです。
あれ?ご主人の耕一さんは?あのね仕入れに行ってるんですけどついでに犬の散歩にも行ってもらってるんです。
えっやすえさんとこ犬飼いだしたんですか?
(やすえ)そうなのよ。
かわいいのよ。
あっ言うてたら帰って来たわ。
ええ〜どんな子やろな?
(愛菜)ワン!友達できるやん。
(烏川)ただいま。
あっこんにちは。
(あき恵)こんにちは。
すみませんあの…ひょっとしてこれですか?
(やすえ)そうよ。
「まりこ」っていうの。
いやこれ犬というよりもただのゴリラでしょこれ。
(まりこ)ワン!なんや?
(やすえ)ゴリラって言うから怒って…。
ゴリラみたいやからこれ。
(まりこ)ワン!ワンワンワン…。
乱暴やな。
やめろや。
(まりこ)ワ〜ン…。
んんっ。
めっちゃゴリラやがなおい。
何?これ。
いやおかしい。
二足歩行はおかしいやろおい。
いやゴリラちゃうの?これ。
な…何?何?
(まりこ)んんっ。
ウンコすなおい!投げるなおい!何してんねんこれ。
まりこはい戻って。
パンパンパンほんまにこれ…。
いや人類の進化みたいになってるがな。
なんの放物線やこれ。
(まりこ)ワン!
(烏川)よ〜しよしよしよし。
(まりこ)ワンワン!ワフッ!ワフッワフッワフッ!ただのあほ犬やこれ。
(やすえ)まりこは芸ができるんです。
(烏川)ほんまばかにしてからに。
見したるわ見したるわ。
よしまりこいくぞ。
これやぞこれやぞこれやぞ。
よいしょ〜!
(まりこ)ワン!ワンワンワン…。
ええ〜ちょっと鯛くわえて帰って来んのかな?すごいね。

(まりこ)ワオ〜〜ン!食べてるやん!もう。
骨だけなってますやんこれ。
(烏川)三枚におろしてます。
ほんまかいなおい。
板前さんやないねんから。
(烏川)よ〜しよしよしよしよし。
(まりこ)ワン…ワフッワフッ!変なとこをアピールするなおい!見てられへんわほんま。
(あき恵)いや〜でもすごいわね。
(やすえ)でしょ。
(あき恵)でも言って悪いけどねうちのモモはもひとつすごいわよ。
ちょっと魚貸してよ。
(烏川)えっなんやねんな。
お母ちゃん!
(烏川)簡単にできひんでこれは。
(あき恵)モモ頼むわよ。
(愛菜)ワン!
(あき恵)そ〜れっ!
(愛菜)ワンワン!ワンワン!いやもうそんなくわえて帰って来ることも無理かもしれんで。
大丈夫なん?ワンワン!ワンワン!船盛りかい!おい。
そんなあほなこれ。
(あき恵)すごいでしょ?
(烏川)「すごい」通り越しとるがなこんなもん。
第一エビなんかなかったやろおい。
すごいなモモはでも。
(あき恵)うちの犬の方がすごいでしょ?
(烏川)なんか知らんけど腹立つのうほんまに。
おいまりこ特訓するぞ!
(まりこ)ワン!
(やすえ)今度はね鯨の解体よ!いや無理やそれ!
(あき恵)負け惜しみ言うて。
いや〜でもモモはほんま賢いな。
よっしゃほなこの船盛りはモモが一人で全部食べたらええから。
小屋ん中で食べといで。
(愛菜)ワン!いや仲居さんやないねん!おい。
普通に歩いとったで今これ。
かわいいわねやっぱり。
モモすごいわ。
(みどり)おじゃまパジャマ。
なんやそれ。
ちょっと…。
けったいな挨拶やなもう。
(ヒロ)あっ社長こちらで食事しませんか?
(みどり)そやね。
おなかもすいてきたし。
あっどうもいらっしゃいませ。
何しましょ?
(みどり)そやね私高山ラーメン。
あっはい。
(ヒロ)じゃあ僕も高山ラーメン。
(大介)あっしゃりしたやつで…お願いしましゅ。
はい?あの〜あっしゃりしたやつで…お願いしましゅ。
すみません滑舌悪すぎるでしょあなた。
かちゅじぇちゅいいんでしゅけど。
めっちゃ悪いがなおい。
めちゃめちゃ悪いですよあなた。
(大介)じゃあかちゅじぇちゅがいいところを見せましゅ。
もう「かちゅじぇちゅ」言うてもうてるしね。
いややってみてくださいよ。
あいうえお。
まあまあこれはね。
(大介)かきくけこ。
おお〜問題は次や。
たち…。
飛ばすな!おい。
いちばん大事な「さ行」飛んでもうてるがな。
しゅっ!いや集めるなおい。
(ヒロ)飛んだ飛んだ!集めて握り潰す…汚いな唾掛けてあんたもう。
よろしくお願いしましゅ。
嫌やわ!もう。
汚っもう。
これ何言うてはるんですか?
(ヒロ)坊ちゃんも一緒でいいですね。
じゃあラーメン3つお願いします。
(あき恵)高山ラーメン3つね。
お母ちゃん作ってくるわ。
頼むわね。
いや〜ありがとうございます。
でも今聞いてたら「社長さん」って呼ばれてませんでした?
(みどり)ははっ。
あの〜私「若井物産」の社長の若井みどりと申します。
あっあの大きい会社ですか。
すごいなこれ。
(ヒロ)僕が社長秘書でこちらが御曹子の大介坊ちゃんです。
お坊ちゃんですかぁ。
(みどり)今日はね久しぶりの家族旅行で楽しみに参りましたの。
あっいいですね。
(みどり)ねっ大介。
かぁ〜…。
(みどり)もう〜そんなに落ち込んでどうすんの。
元気出しなさい!あっこれ落ち込んではるんすか。
(みどり)はい。
私またいびきかいたんかな思うて。
「かぁ〜…」って言うてたから。
ええ〜でも落ち込んではるって…えっ何かあったんすか?
(みどり)まあいろいろとございまして…。
もしかして協力できるかもしれないんでよかったら何があったか教えてもらえません?ありがとうございます。
実は息子の大介が…。

(大音量で)
(みどり)犬を飼っておりまして…。
いやうるさいなおい!なんの音や?これ。
(みどり)何がやの?えっ聞こえてません?
(みどり)何をです?しゃべりだしはったら「・ジャンジャンジャンジャン」。
聞こえてない?あれ?
(みどり)全然聞こえません。
あれ?気のせいですかね?すみません。
申し訳ないです。
もう一度お願いします。
(みどり)実は息子の大介が…。
カァー!
(効果音)
(みどり)犬を飼って…。
カァー!
(効果音)カァー!カァー!
(効果音)何や!?だから。
「カァー!カァー!カァー!カァー!」。
(みどり)あんたがなんですか?いや「・ジャンジャン」「カァー!」。
「・ジャン」「カァー!」。
(みどり)聞こえませんてそんなもんは。
疲れてんのかな?これ。
すみません。
もう一度ちゃんと聞いときますお願いします。
(みどり)実は息子の大介が…。
(女性の声)・白川郷
(女性の声)・白川郷
(女性の声)・大阪名物
(女性の声)・白川郷いや岐阜の名物や!おい。
大阪関係あらへんがなそれ。
(みどり)訳分からんわおたく。
なんですの?いや下手くそなオバハンの歌。
(みどり)えっ?・白川郷・大阪名物・白川郷
(みどり)それは岐阜でしょうが。
だからそう言うたんです。
ツッコミ合うてますよね?
(みどり)いやツッコミって…。
なんで俺だけなんかな?これ。
ピンポンパンポーン
(チャイム)
(女性の声)町内アナウンスのチェック終了します。
この声ですよ!今のは聞こえましたよね?
(みどり)聞こえました。
なんでそれまで聞こえへん…。
(みどり)話に集中してましたから。
集中し過ぎですよ。
びっくりしました私もうこれ。
お待たせしました高山ラーメン3つでございます。
はいどうぞ〜。
でも大変でしたわね。
息子さんが溺愛していた愛犬のララちゃんが先日亡くなって息子さん落ち込んでるんですか。
(みどり)はい…。
お母ちゃんよう分かったな!おい。
(あき恵)店の中まで聞こえてきたやないの。
うそや!?俺には「・白川」…。
あんたが集中して聞かないからや。
そうなん?いや〜でもその愛犬のララちゃん亡くなったんですか。
いや実はね私も犬を飼ってるんであなたの気持ちすごい分かりますわ。
(ヒロ)ということは…大将この合掌造りの小屋は犬小屋ですか?そうなんですよ。
ああ〜ちょっとうちの犬紹介しますね。
モモ出といで〜!
(愛菜)ワンワンワン!いや〜かわいいでしょ。
(大介)うわっ…ララ!ララ!いやちょっと何?何…何言うてるんすか?
(ヒロ)坊ちゃんが飼っていた犬にそっくりなんですよ。
(大介)ララおうちに帰ろう。
いやすみません。
あなたの犬はララちゃんです。
これモモなんでまったく別の犬なんです。
(大介)ララでモモ。
そうですそうです。
じゃあララ帰ろう。
分かってへんがな!違います。
あなたのララちゃんはもう亡くなったんですよね?これ生きてるんです。
だからまったく別の犬なんです。
勘違いしました。
かなわんわもう。
ララ帰ろう。
分かれや!おい。
ちょっとなんとかしてくださいこれ。
(みどり)ええかげんにしなさい。
大介は死んだのよ!いや生きてますけどね。
ちょっと!すみません死んだんララです。
(みどり)ごめんなさい。
すみません。
びっくりしました今私。
私もびっくりしました。
みんなびっくりしました。
はい。
お願いしますね。
(みどり)ララは死んだのよ!遅いわ。
ララ…ララです死んだのは。
(みどり)だからお願いやから…お願いやめてちょうだい。
(大介)やだやだやだやだ!やだやだやだやだ!お前ええ年したおっさんが恥ずかしないんか。
「やだやだ」…。
(大介)この子をちゅれて帰る。
(みどり)いやもうそんな…。
(大介)あの〜なんぼでも払うんで譲ってくだしゃい!あのねお金の問題やないんです。
もうモモ中へ入っとき。
(大介)ああ〜ちょっとララ…。
あかんあかんあかん。
もうええから。
ラーメン代いらんから帰れ!ええから帰れオバハンも!お前も帰れほんま!
(大介)分かりました帰りましゅよほんま腹立ちゅなあのブシャイクなオバハン!
(あき恵)私かい!すみません失礼なこと言うて。
大介!ここは二人ともブサイクやないの。
あんたが失礼や!
(ヒロ)おっしゃるとおりです。
くっそ〜腹立つわほんまに。
それにしてもあんたちょっとムキになり過ぎよ。
ラーメン代ももらわれへんかったやないの!どうせラーメン作ってへんしええがなこれ。
いらんこと言いなやほんま!何してんねんもう!詐欺やがな。
いや〜腹立つわほんまそやけど。
(いちじま)失礼します!なんや!?これ。
高い声やな。
な…なんすか?
(いちじま)私「NGKフーズ」のいちじまと申します。
(いちじまだいきのモノマネ)私…。
いやまねせんでええから!トーン合わしにいかなくていい。
えらい高い声ですね。
なんでそんな高いんですか?
(いちじま)実はあの〜僕…父親も声が高くてですねああ〜でもあなたも頑張れば僕みたいになれますよ。
なりたない!避けて通りたいわほんま。
あの〜すみませんこの人何言うてるか分からないんでおたくしゃべってもらっていいですかね?
(啓之・高い声で)私NGKフーズの…。
お前もかい!あなたも声高いんですか?
(啓之)冗談じゃい。
へへへへへっ。
なんにもおもろないがな。
す…すみません何しに来られたんすか?
(啓之)実はですねこちらの建物を売ってほしくてやってまいりました。
はあ!?うちの合掌造りのこの店を売れっちゅうんすか!?冗談じゃい。
へへへへへっ。
なんや腹立つなこいつ!
(あき恵)そんなこと言いなさんな。
よう見てみぃかわいらしい顔してるやないの。
(啓之)本当ですか?
(清水啓之のモノマネ)冗談じゃい。
ひゃっひゃっひゃっ。
まねすな言うてんねん!好きやなまねすんのほんま。
いやで何をしに来られたんですか?
(いちじま)社長も来られてますのでお待ちください。
社長さんがわざわざ。
(いちじま)社長社長!
(オクレ)こんにちは〜…。
おいなんや!?これ。
声出せよ声を!あの〜すみませんこの方が社長さん?
(啓之)こちらNGKフーズの社長岡田社長でございます。
そうですね?社長。
はい。
であの〜その社長さんが何をしに来られたんですか?
(啓之)社長がですねこちらのラーメンを食べてすごく感動されたそうなんですよ。
そうですよね?社長。
はい。
ほんでまたあの〜もう一回食べよう思うて来てくれはったっちゅうわけですか?
(啓之)実はですねこちらのラーメンをですね我が社の方でインスタントラーメンにしたい…そう思いやってまいりました。
そうですよね?社長。
はい。
あんた楽やなおい!出てきて「はい」しか言うてへんがな。
はい。
まだ言うか!
(あき恵)そんなことより泰史聞いたでしょ!?うちのラーメンをインスタントラーメンにしてくれるのよ!ほんまやなこれ。
いや〜ありがとうございます。
(いちじま)ということは引き受けていただけますか?もちろんですよ。
(啓之)条件がございまして初期費用で300万円かかるんですけども。
えっこっちが払うんですか?
(啓之)大丈夫です。
発売されましたらすぐにお返ししますので。
それに商品がヒットすれば初期費用の100倍以上になるかもしれません。
(泰史・あき恵)100倍!?すごいすごい。
(あき恵)ええ話やないの!一旦預けるみたいなことでいいんですよね?じゃあ分かりました。
払います。
(啓之)ありがとうございます。
それでは1週間後に300万円よろしくお願いします。
1週間後ですね。
用意しときます。
(啓之)お願いします。
(愛菜)ワンワンワン!モモ今ええ話があったんや。
(いちじま)この犬はこちらのお店で飼われている犬ですか?
(あき恵)そうですよ。
うちが大事に飼ってる犬なんです。
(啓之)ああ〜それはいけませんね。
我が社では衛生面に大変気を遣っておりましてペットは禁止となっております。
いやそんなん言われても。
(啓之)犬をどっかに預けてもらえませんかね?そんなことできるわけあらへん。
何を言うてるんですか!
(あき恵)泰史こんないい話二度と来ぇへんわよ。
ちょっと待ちぃなちょっと…。
ちょっとお母ちゃんに任しとき。
あっあの〜すみませんなんとかしますんで。
とりあえず1週間後に来てください。
(啓之)分かりました。
じゃあお願いしますね。
社長まいりましょう。
いやちょっとお母ちゃん!ちょっとちょっとすみません!あの〜ちょっとそれとこれとは話があの…。
あほ〜。
誰があほやおい!なんや!?あのおっさん腹立つのう!ちょっとお母ちゃん何考えてんねんな!
(Mr.オクレのモノマネ)あほ〜。
まねすなおい!どんだけまねすんねやほんま。
あんたあほちゃうか?ほんま。
あんたの夢はなんやったんや?自分が作ったラーメンを全国の人に食べてもらいたいっていうのがあんたの夢やったん違うんか?それもお母ちゃんの夢でもあるんやで!いやあの…それはそれこれはこれやんか。
モモと離れるなんて考えられへん。
いやちょっとお母ちゃん…。
(あき恵)モモ今の話聞いてたよな?あんたにはほんとに申し訳ないんやけどこの家出ていってくれるか?あほ〜。
言われとるやんけ。
(あき恵)空耳空耳。
言うわけないやないの!すみません。
またあんたらかよ。
何しに来たんや?
(ヒロ)坊ちゃんがどうしても諦められないと言うのでモモちゃん譲ってもらえませんか?あかんもんはあかん言うとんねん。
泰史「渡りに船」やないの。
この人たちやったらモモのこと絶対に幸せにしてくれるわよ。
ねえ?ねっねっ!何を訳の分からんこと言うて…。
(大介)僕の家には大きな庭があって毎日伸び伸びと生活ができましゅ。
しょれにね毎日の食事だって飛騨牛のシュテーキや長良川の鵜飼いで取れたばかりの鮎の塩焼きを出しましゅ。
ここにいるよりモモちゃんはきっとしあわしぇに暮らしぇるはじゅなんでしゅよ。
もう「しゃしゃしゃしゃしゃしゃしゃしゃ」…。
もうなんにも伝わってけぇへん。
(大介)お願いしましゅ。
っていうかお前何を物で釣ろうとしとんねん!うちのモモはなそんなんで釣られるわけないやろあほ!
(愛菜)ワンワンワン!おい行くんかいおい!ちょっとモモ!俺よりこいつの方がええっちゅうんかいな!?プゥ〜!屁ぇこくなおい!
(あき恵)はぁ〜もう情けない子やね!モモが出ていってもう1週間たつのよ?いつまで落ち込んでんの!いやそうかて…。
モモが行ってからこの1週間なんにもやる気せぇへんねやもう。
服かて一回も着替えてないのに。
(烏川)汚っ!汚いことあれへんわ。
もうあかんもうあかん。
(やすえ)もう泰史君!そりゃね大好きやったモモちゃんがいなくなってさみしいのは分かるけど元気出してよ!そうかてやな…。
(烏川)何言うても一緒やって。
帰ろう。
(やすえ)うん…。
泰史君ざまぁみろ。
やかましいわおい!お前のとこの嫁はんなんや!?
(烏川)ごめんごめんごめん。
やすえ!そんなこと言うたらお前…ははっ。
泰史がかわいそうや…。
笑うとるやないかいおい!
(まりこ)ははははっ。
今笑うたなおい!犬笑うたな今!笑うわけないやないの!もう訳の分からん。
いいかげん気を取り直して仕事頑張ってちょうだい!はぁ…「つるのおんがえし」かぁ。
結局恩返ししてもらうほどなんにもしてやられへんかったってことやなぁ。
泰史…。
はぁ…。
ざまぁみろ。
あんたもかいおい!こんなやつばっかり…。
ちょっとお母ちゃん!お母ちゃ〜ん!ちょっと…。
(まりこ)はぁはぁはぁはぁ…。
腰痛っ。
ああっ…。
ああ〜しんどい!ああっ…ああ〜よいしょ。
はぁ〜。
はぁ〜いやそれにしてもモモがいなくなって1週間かぁ。
うん…。
人間とはお話しできひんし話し相手がおらんくってさみしいわ。
ク〜ン…ん?ク〜ンク〜ン…。
えっモモ!?モモやんか!何してんのよ?若井物産のところに飼われてるんじゃないの?ああ〜そうやねんけど…。
まあええやん座りぃな座りぃなしんどいやろ〜!なあ?その格好ずっとしとったら膝黒なるし首痛うなるし最悪やんなぁ!もう分かるわ。
いやそやけどさもう羨ましいなぁ!大きなおうちで伸び伸び暮らしてるんやろ?毎日おいしいものも食べてるんやろ?ああ〜もう代わってほしいくらいやわ!ああ〜いや…代わってほしいのはこっちよ。
私はず〜っとここにいたかったのに。
何言ってんのよ!?モモがあっちを選んでこっから出ていったんでしょ?ええっ違うわよ!私はこの白川郷でずっと暮らしたかったの。
ええっ!?じゃあなんであっちを選んだのよ?泰史さんはこの高山ラーメンを全国に広めることが夢なの。
でね今食品会社の人がここのラーメンをインスタントラーメンにするっていう話を持ってきてくれてて。
ああ…けど私がいたら契約できないって言われちゃって…。
それで出ていったの。
そっか…そやったんや。
モモって優しいんやね。
ううん…。
でもねやっぱり恋しくなって帰って来ちゃった。

(啓之)社長待ってくださいよ!
(愛菜)あっ食品会社の人来た!ちょっとモモがここにいるのばれたらまずいんじゃない!?どうしよう!あっとりあえず中に入りましょう!
(まりこ・愛菜)ワンワンワンワン!ガン!
(まりこ)痛っ!痛っ…。
(啓之)社長待ってくださいよ!食品の異物混入事件が発覚すれば我が社は倒産ですよ!
(いちじま)だから社長はここに来られたんです。
ねえ?社長。
はい。
(啓之)またですか?あなた。
ほんまに「はい」しか言いませんよね社長は。
(オクレ)はい。
(啓之)いやもういいですわ。
ってかどういうことですか?
(いちじま)ここの初期費用の300万円を使ってマスコミの口止め料にするということなんです。
(啓之)えっ?インスタントラーメンの話はどうするんですか?あなた。
(いちじま)そこは開発に時間かかってるってごまかしたらいいんですよ。
(啓之)そんなもん無理やないか。
なんか言われたらどないすんねん。
(いちじま)社長はそのことも考えて助っ人を呼んでるんです。
(啓之)助っ人?
(いちじま)皆さんこっちです!
(けんじ)おうこの店ですか?
(いちじま)はい。
ここのラーメン屋です。
(啓之)助っ人ってヤクザじゃないですか。
(いちじま)皆さんいざというときはよろしくお願いします。
(今別府)任せてください。
今すぐこの店潰しますわ。
(啓之)ちょっと待ってください。
いざというときでいいんですよ!
(今別府)ぴゅっ!
(啓之)ええっ!?えっえっ…なんや?
(今別府)ぴゅっ!ぴゅっ!ぴゅっ!ぴゅっぴゅるぴゅっぴゅぴゅっぴゅるぴゅっぴゅ…ドン!パンパンパンパン!
(場内手拍子)
(啓之)何してるんですか!?あなたちょっと。
なんですか?私は乳首を4回触られたら反応してこんなことやってまうんです。
ええっ!?そんな人いてます?そういう体質なんです。
(安井)おいおいおい!何遊んどんじゃこら。
もうええ俺が潰す。
どいてください。
今すぐじゃなくていいんですよ。
(安井)イヤ〜ン。
(啓之)こいつもかいおい!こんなやつばっかりやないか。
(安井)感じやすいんや。
ほっといてください。
(啓之)ほんまですか?
(安井)イヤ〜ン。
イヤ〜ン。
イヤ〜ン。
バカ〜ン。
(啓之)こっち「バカ〜ン」!?えっ?
(安井)イヤ〜ン。
バカ〜ン。
ソコ〜ン。
(啓之)「ソコ〜ン」!?えっちょっとちょっと。
(安井)イヤ〜ン。
バカ〜ン。
ソ…イヤ〜ン。
(啓之)今間違えませんでした?
(安井)間違えてません!
(啓之)ほんまですか?いやちょっと待ってくださいよ。
この二人の乳首どうなってるんですか?
(けんじ)お前何をしとんねん!ばかたれが迷惑かけやがってええかげんにせぇよこら!もうええ!こうなったら俺が潰したりますわ。
(啓之)乳首アピールしてるやん!ちょっと待ってください。
あなたもなんかあるんですか?
(けんじ)いえ私は何もないんで絶対触らんとってくださいね。
なんかあるでこれ。
触らんとってくださいよ。
絶対なんかあるでしょあなた。
なんもないんかいおい!
(けんじ)えっないですよ。
なんもないんですか?言いましたやんだから。
なんで脱いだんですか?暑いから脱いだだけですよ。
ややこしいですねあなたほんと。
はあ!?あんた勝手に勘違いしたんでしょ。
何なんですか?その言い方。
なんですか?あなたちょっと。
何やり返してますの?なんやねんな!何なんですかほんま。
(啓之)痛い痛い痛い痛いおい!痛っ!なんや!?今の。
(けんじ)あんたそんなこと言うからでしょ!ネタないんかいな?ないですよ私は。
しょうもない!考えときます。
いやいりませんよそんなん。
考えなくていいですから。
(いちじま)皆さんここはお店の前ですから一旦離れて作戦会議をしましょう。
(啓之)そうですねはい。
行きましょう社長。
(啓之)練習しなくていいですよ社長。
いりませんからそんなんは。
(けんじ)おい!っていうかお前らのせいでおかしな空気になったやないかばかたれが。
(2人)すんまへん。
(安井)だいたいお前のせいやろ!
(今別府)ぴゅっ!お前やろ。
(安井)イヤ〜ン。
お前やろ。
(今別府)ぴゅっ!ぴゅっ!ぴゅっ!ぴゅっぴゅるぴゅっぴゅぴゅっぴゅるぴゅっぴゅ…。
(安井)イヤ〜ン。
(けんじ)合わさんでええねん!待ちなさいこら!ああ〜えらい話聞いてしもうた。
ねえモモ…。
あれ?モモ!モモ!キャン!何?光ったよ?モモ大丈夫?モモ〜!
(愛菜)いや〜変なこと聞いちゃったわね。
誰?えっ?ん?クンクンクンクン…。
んっ!もしかしてモモ?いやモモやけどどうしたのよ。
ねえモモ人間の姿になっちゃってる!えっ?ええっ!?ええ〜ほんまや!ああ〜モモどうしたんやろ?あっモモ…。
そうや!ねえねえこの「つるのおんがえし」っていうお話と一緒なんじゃない?ええ〜どういうこと?いやこれって鶴が人間の姿になってお世話になった人に恩返しするっていうお話でしょ?きっとモモもそういうことなんやわ!ちょ…ちょっと待ってよ!ってことは私今まで犬やと思ってたけど鶴やったってこと!?いやちゃうがな!ええっ!?ちゃいまんがなちゃいまんがな!モモはんあんさん分かりまへんか?ほら!いやあれやんか。
あのねモモが人間の姿になったっていうことは泰史さんに恩返しするチャンスが来たってことでしょ!そういうことか!わあ〜すごい。
だから…。

(やすえ)まりこ!もうどこに行ったんかしらね?あっまりこここにおったのね。
(まりこ)ワン!ワンワン!ワン!ワンワン!ワンワン!
(やすえ)えっ?あら?なんか見かけへん方ですねぇ。
(愛菜)あの〜驚かないで聞いてほしいんですけどあの〜実は私…。
ええ〜!?
(烏川)まだ言うてへんがな。
いや早い早い。
どこで驚いてんの?
(やすえ)「実は」。
(烏川)驚くとこちゃうがなそれ。
その続き聞かんと。
(やすえ)ああ〜ごめんなさい。
(愛菜)あの〜実は私…。
ワイ〜ン!
(烏川)いやお前もかい!志村けんかお前はほんまに。
何してんねん。
ごめんね。
(愛菜)実は私ここで飼われてた犬のモモで人間の姿に変わっちゃったんです。
(烏川)ええっ?へえ〜。
(烏川)いや驚くとこ!ここ驚くとこやんか!
(やすえ)なんでよ!犬のモモが人間になったって言うてはるだけのこと…。
ええ〜!?
(烏川)遅いわもう!今頃かいな!
(やすえ)ええっ!?モモ?いやちょっとちょっとえらいごっつい…。
何をしゃべってんの?
(やすえ)ちょっと泰史君聞いてよ。
えっ?
(やすえ)この子ね自分が犬のモモやって言うの。
ちょっとあほなこと言いな。
そんなん…すみませんねほんとに。
シャラララン
(効果音)
(烏川)なんでオットセイやねんおい!あっお前ひと目ぼれしたんやろ?ワン!
(烏川)おい犬か!かわいい。
めっちゃかわいい。
(烏川)「かわいい」やないねん。
犬のモモや言うてんねん。
はあ?
(あき恵)そんなあほなことあるわけないやないの!犬が人間になるはずないでしょ!
(烏川)俺もそう思うよ。
でも本人がそう言うてんねや!
(やすえ)ねえ!モモちゃんにも見えてくるし。
ねえねえあなた自分がモモやっていう証拠ある?えっ証拠?ああ〜あります!ちょうど1週間前ここに誰もいないときに私やすえさんと耕一さんが話してるの聞きました!ええ〜ちょっと二人が何言うてたっちゅうの?
(愛菜)泰史さんは顔パンパンやしあき恵さんは化け者やしあの親子終わってるわぁって言うてました。
ただの悪口やないかそんなもん。
二人がそんなん言うわけあらへんがな!
(2人)この子はモモです。
言うとったんかいおい!否定できる権利あったのに?
(烏川)週に1回言うてます。
いや…お前なんの習い事やねんおい!切ないわなんか…。
(あき恵)ちょっとっていうことはあんたほんとにモモか?
(愛菜)そうなんです!お母ちゃんたまたま言うたんが当たってたとかそんなんや。
いや俺は信用せぇへんからな。
(やすえ)なんで…。
あっじゃあモモちゃん!モモちゃんしか知らない泰史君の秘密ある?
(愛菜)泰史さん…。
あっあります!泰史さんの部屋にはリカちゃん人形が置いてあるんですけど泰史さんいっつもその人形のパンツをニヤニヤしながらのぞいてるんですよ!
(烏川)あのなもうええ大人や。
それはないって。
間違いなくモモです。
(烏川)やってんのかいおい!やっております。
(2人)気持ち悪ぅ。
週1回やっております。
(烏川)週1回!?モモ!モモや間違いない。
(愛菜)そう泰史さ〜ん!
(烏川)ええ〜!?
(みどり)泰史さん!泰史さんモモがいないんです。
あっいやいやその〜ちょっとえらいこっちゃ。
いやあの人らにモモが帰って来て人間の姿になったって言うてしもうたら連れて帰られてしまうで。
絶対知らんふりしといてください。
お願いします。
(みどり)何しゃべってるんですか?ひょっとしたらモモのこと知ってんのちゃいます?知りません。
(みどり)おたくは?おたくは?
(あき恵・烏川)知りません。
(みどり)おたくは?知ってます。
(烏川)おい!やすえ「知ってます」言うたらあかんやん。
「知ってます」って言うただけ。
いや「だけ」やなしに「知ってます」言うたらモモちゃんがここへ帰って来て人間の姿になったいうのがばれるやろ?
(大介)モモちゃんがここに帰って来て人間のしゅがたになった!?ほらばれた!お前や!お前が言うたんや!
(大介)どういうことでしゅか?モモちゃんはどこなんでしゅか!?
(烏川)モモちゃんは…。
(烏川・やすえ)ここにはいません。
やめろおい!やめてくれ!
(大介)しょこにいるんでしゅね。
(烏川・やすえ)どうしてそれを…。
それがや!
(愛菜)あの〜逃げ出してすみませんでした!私がモモです。
シャラララン
(効果音)はっ…。
めっちゃおもんない動きしてるやん。
(烏川)いやお前やってたやん!お前あれやってたやん。
(大介)あの〜あなたにひと目ぼれしました。
僕と結婚してくだしゃい!
(烏川)こいつもひと目ぼれかい!僕の家には大きな庭があって伸び伸びと生活ができましゅ。
しょれに毎日の食事だって飛騨牛のシュテーキや長良川の鵜飼いで取れたばかりの鮎の塩焼きも出しましゅ!お前犬のときと同じ口説き方やないかい!考えろ考えろ。
(啓之)失礼します。
300万用意出来ましたでしょうか?
(あき恵)ちょっとお待ちくださいね。
(まりこ)あっちょっとモモ!モモ!あなたはこのことを泰史さんに知らせるために人間の姿になったのよ!今こそ恩返しするときよ!そうね。
ああ〜分かった!ワンワン!頑張って。
(あき恵)お待たせしました。
300万…。
(愛菜)ちょっと待ってください!
(あき恵)はい?どうした?
(愛菜)あなたたちこの300万円を受け取ってインスタントラーメンを作らないつもりでしょ?
(啓之)はあ?一体何を言ってるんですか?
(愛菜)私あなたたちの会話をここで聞いたのよ。
えっ聞いたって…この人らなんて言うてたん?「ラーメンが乳首で300万がイヤ〜ンや」って言うてたんですよ。
何も分からへんわ!いや要所要所にも程があるがな。
(愛菜)ああ〜すみません。
だからインスタントラーメンを作らずにこの300万円を持ち逃げするっていう話をしてたんです。
はあ?あんたらそんな話してたんかい。
(啓之)そんなんうそに決まってるじゃないですか!持ち逃げの話をしてるときにはここには誰もいてませんでしたよ。
持ち逃げの話しとるやないかそんなもん!あほなんか?こいつら。
(あき恵)そういうことやったの!?それやったら絶対にこのお金は渡しませんからね!くそ〜!ばれたらしゃあないな。
あのおっさん初めて普通の言葉しゃべったで。
すごい。
しゃべれたんや。
(オクレ)おい呼べ。
ふふっ。
笑うてるやんほんで。
(いちじま)皆さんお願いします。
(けんじ)お呼びですか?
(オクレ)ああ。
300万払わん言うてますねん。
(けんじ)ほう〜。
(オクレ)分からしたってください。
(けんじ)分かりました。
おいさっさと300万払わんかいこらぁ!払うわけないやろ。
なんぼ色鉛筆が三本来ようが…。
(けんじ)誰が色鉛筆じゃこら!ちゃうんかい。
(けんじ)違うわぼけ!見たら分かるやろあほ!落書きはやめろよお前。
(けんじ)せぇへんそんなんおい!
(今別府)兄貴ここは俺に任して。
(安井)待て。
(今別府)ぴゅっ!
(安井)ここは俺がいく。
イヤ〜ン。
(今別府)ここは俺がいく。
ぴゅっ!
(安井)俺がいく。
イヤ〜ン。
(今別府)ここは俺がいく。
ぴゅっ!
(安井)俺がいく。
イヤ〜ン。
(今別府)俺がいく。
ぴゅっ!
(安井)俺がいく。
イヤ〜ン。
(今別府)俺がいく。
ぴゅっ!
(安井)俺がいく。
イヤ〜ン。
(今別府)俺がいく。
ぴゅっ!
(安井)俺がいく。
イヤ〜ン。
(今別府)俺がいく。
ぴゅっ!
(安井)俺がいく。
イヤ〜ン。
(今別府)俺がいく。
ぴゅっ!
(けんじ)もうお前らばかたれがほんま!エンドレスやないかこんなんほんまに!長々やりやがってばかたれがほんま。
引っ込んどれぼけほんま。
もうええ!俺がいく。
(安井)待ってください。
(けんじ)ぴゅヤ〜ン!
(啓之)ネタ作ったんかい!
(けんじ)考えました。
(啓之)どうでもいいんですよ。
早くいってくださいもう。
(けんじ)分かりました。
おい払わん言うねんな?当たり前やろこんなもん!
(けんじ)ほな力ずくじゃ。
おいあそこのかわいい女連れてこい。
(今別府)分かりました。
おいどけぇ!どけぇどけぇ!
(愛菜)あっ…あっ!やめてよ!ちょっと待てよおい!ちょっとおい。
(けんじ)300万払わんかったらこいつどうなっても知らんど!
(愛菜)助けて!
(やすえ)まりこ助けに行きなさい。
(まりこ)ワン!ワンワンワンワン!ウウゥ〜!ワンワンワン…ワンワンワン…ワン!ワン!ワン!いけいけいけいけ。
よっしゃ。
(まりこ)ワン!ワ〜ン!助走つけ過ぎやおい!戻ってこいおい。
なんやねん。
(まりこ)ワオ〜〜ン!また骨!また骨になってるやんこれもう〜。
(烏川)はい三枚におろしてます。
もうええわ!手品やないねんから。
ちょっと耕一さんなんとかしてください。
(けんじ)何をふざけとんねん。
はよ払えこらぁ!
(烏川)放せって。
(けんじ)放されへんのう。
(烏川)痛い目に遭いたいんか?
(けんじ)なんじゃこらぁ!とりあえずビールちょうだい。
なんやそれ!いやいやいやいや…。
何なかったことにしてんねんおい。
何なかった…。
あれやあれや。
白々しいわおい!
(けんじ)ええからはよ払え言うてんねんこらぁ!
(やすえ)ちょっと待ちなさいよ。
(けんじ)なんや次から次へと!
(やすえ)警察を呼ぶわよ。
(けんじ)やかましい引っ込んどれ。
(やすえ)彼女放してあげて。
(けんじ)お前関係ないやろ!
(やすえ)関係あるから出てきたんでしょ!
(けんじ)やかましい言うとんじゃこの白豚!われ誰に物ぬかしとんじゃこらあほ!誰が白豚や?最近ご近所さんにも「いや痩せはったね」言われとんねんあほ!それなりに努力もしとるしよぉ!お前みたいなミドリガメみたいな顔したやつに言われたないんじゃあほんだら!水辺からちょこちょこちょこちょこ顔出しとけあほんだら地味に!いっぺん頭スコ〜ンと割って脳みそストローでチュ〜チュ〜したろか。
かちまわすぞぼけほんま!しょうもない…。
怖かったぁ。
いやあんたや!あんたや。
(烏川)危ない危ない。
あんたいちばん怖いがなおい!
(けんじ)何が「危ない」ねんこら。
ええかげんにせぇこらほんま。
はよ払え!もうええ!冗談はここからや。
(けんじ)まだあんのかいおい!もう終わってくれええかげん。
冗談はここまでや!
(けんじ)ほんまやろうな?おう。
俺はこう見えてもな昔ボクシングやっとったんや。
(けんじ)ほう〜。
ボクシング界ではなんて呼ばれてたか知ってるか?
(けんじ)なんて呼ばれとったんじゃ。
体に教えたるわ!おらぁ!バキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキバキ!うわっ…。
(けんじ)お前めちゃくちゃ弱いやないかこれおい!なんて呼ばれとってん?「サンドバッグの川畑」や。
(けんじ)殴られる専門や!むっちゃ強いあいつ。
(けんじ)なんじゃ?お前がめっちゃ弱いんじゃぼけこら!はよ金を払え!
(愛菜)よくも泰史さんに手ぇ出したな!
(けんじ)お前何偉そうなこと言うとんねんこらおい!ガブッ!ガブッ!
(けんじ)ああ〜痛い!
(安井)何すんじゃこら!ガブッ!ガブッ!ガブッ!
(いちじま)痛っ…。
(オクレ)痛い…。
自分で!?なんで?戻っとき戻っとき。
(啓之)めちゃくちゃ強いやないか。
一体何者じゃ!この子はなお前らが邪けんにした犬のモモが人間になった姿や。
ええ〜!?ちょっと…。
えっ?ちょっとちょっと。
あれちょっと…。
ええっ?ちょっと…。
えっ?えっ?えっ?ええ〜〜!?ええ〜〜!?
(啓之)ええ〜〜!?
(いちじま)ええっ!?
(啓之)ちょっと待てちょっと待てええ〜〜!?
(いちじま)ええっ…。
ええ〜〜!?
(いちじま)ごほっ…。
はぁ〜〜!声出てへんがな!何しとんや。
おっきい息が出ただけや。
どうすんねん?お前ら。
(オクレ)もうええ。
行くぞ。
なんか言えやおい!「あほ」って言え「あほ」って。
(いちじま)覚えとけよ!
(かすれ声で)覚えとけよ…。
声出てない。
うがいしてから来いおい。
(けんじ)俺らも逃げるぞおい!
(安井)イヤ〜ン。
(今別府)ぴゅっ!
(安井)イヤ〜ン。
(今別府)ぴゅっ!ぴゅっぴゅるぴゅっぴゅぴゅっぴゅるぴゅっぴゅ…。
(けんじ)やってくれおい!ちょっと!
(あき恵)ケガなかったか?
(愛菜)大丈夫です。
泰史さん大丈夫でした?全然大丈夫。
モモありがとう。
(愛菜)少しでも恩返しできてよかったです。
何を言うてんねや。
いや〜。
(大介)あの〜あなたほんとにモモちゃんでしゅか?
(愛菜)あっ…あっはい。
(大介)しょうでしゅか。
でも僕の気持ちは変わりましぇん。
結婚してくだしゃい。
(愛菜)あっいやそれは無理です。
(大介)しゃあ行きましょう。
「しゃあ」やあらへん。
(愛菜)やめてください!あっ…。
(大介)モモちゃん!
(あき恵)やめてください!!
(大介)うわぁ〜〜〜!!
(みどり)怖いなぁ怖いなぁ。
(あき恵)それはないやろ。
めっちゃびびってるやんお前。
(みどり)怖い怖い。
お前これから生まれた人間の気持ちにもなれお前。
(あき恵)「これから」ってなんてこと言うの!これから出来上がってしもうた人間はどんなけつらいのか。
(あき恵)あほなこと言いなさんな。
それよりもやめてください。
モモは私たちの家族なんですよ!お母ちゃん…。
(あき恵)モモはこの子がうちに連れて帰ってきたときから一緒に暮らしはじめて家族になったんです。
そんな大切な家族やのに私ときたら仕事のために一度はあなたたちに預けました。
ほんとに後悔してます!二度とこんなまねはしません。
あの子を大事にします!だからお願いですからモモを私たちに返してください。
このとおりです!一度は手放してしまったことは本当に申し訳ないことやと思ってるんです。
モモのことはなんとか諦めてくださいお願いします!
(みどり)大介…あんたもララをかわいがってたね。
せやから泰史さんの気持ちよう分かるでしょ。
(ヒロ)坊ちゃん。
しょうでしゅね。
ララちゃんが死んでほんとしゃみしかったでしゅけどモモちゃんに会えてしゅごいしあわしぇでした。
すみません何言うてはるか全然分からん…。
「愛犬のララちゃんが亡くなって自暴自棄になってたけどモモが来たことで立ち直った」って言ってるんですね。
いやお母ちゃんよう分かったな。
何?モモちゃんと過ごした時間はしゅこしでしたがしあわしぇでした。
ちょっとは努力せぇやお前。
分からへんがな!「モモちゃんと過ごした時間は短かったけどとっても幸せでした」ってそう言ったんですね。
どういうコツがあんの!?どこで教えてもらえんの?これ。
ふふふふっ。
笑うてるやん!ううっ…。
今笑うて急きょ泣きだしたよな。
でしゅ。
まとめるな!何が「でしゅ」や。
「人間になったモモちゃんを好きになったことで人間のことも好きになることができる。
それが分かってほんとに感謝してる。
泰史さんあき恵さんこれからもず〜っとモモちゃんを大事にしてあげてくださいね」そう言うたんやね。
いやいやいや。
尺が全然合わへんねや。
こいつすぐ笑うて泣いてたでこれ。
そこやらんでええから!しあわしぇでした。
いや…どうせ誰か分かんねやろ?これなんて言うてんの?ワンワン!ワンワンワンワン!いやお前は黙っとれ!もう一個通訳がいるから。
ややこしい。
(みどり)大介分かってくれてありがとう。
(ヒロ)坊ちゃん偉いですよ。
(みどり)うん。
(大介)モモのことは諦める!普通にしゃべれてるやん。
普通に
(諸見里大介のモノマネ)「モモのことは諦める!」ってごく普通にしゃべってるやん。
(大介)しゃしゃり出んなや。
分からへんわ!しゃしゃり出る…。
(大介)代わりの犬も見つかったしね。
代わりの犬!?えっ誰や。
(大介)まりこ!あれかいおい!
(大介)まりこ行こう!
(やすえ)ちょっと待ってください。
まりこはねうちの犬…いえうちの家族なんですよ!
(烏川)そうや。
絶対に連れていかさへんぞ!
(ヒロ)あの〜こちらに100万ございますが…。
(やすえ)行け!待てやおい!
(烏川)汚い犬やなはよ向こう行けお前は。
はよ行けはよ!
(まりこ)ワンワン!ワン!なんちゅう夫婦やこれ。
かわいそうになぁもう。
(大介)大丈夫か?じゃあまりこ行こっか。
(まりこ)ク〜ン。
かわいそうに…。
(まりこ)恨むで!人間やろおい!あれ人間ちゃうんかいなもう。
いや〜でもこれで全部うまいこといってよかった。
(あき恵)ほんまやわ〜。
無事にモモも戻ってきたことやし。
あとは泰史!あんたが一日でも早くお嫁さんもらってお母ちゃんを安心させることやで。
もうええよその話はもう。
(やすえ)泰史君!モモちゃんと結婚したらええんちゃうの?
(烏川)人間になったんやからモモちゃんと結婚できるやん。
そうやんな!もうこれで結婚…。
やったぁ。
一石二鳥でよっしゃ。
モモ出といで〜!俺と結婚しよう!
(愛菜)ワンワン!ワン!
(烏川)犬に戻ってるやん!そんなあほなぁ〜!
(愛菜)ワン!
(すっちー)
(一同)イエ〜イ!
(すっちー)新喜劇座員の名言を紹介するこのコーナー。
今日紹介してくれるのは顔のテイストが楠本見江子さん。
井上安世ちゃんでございま〜す。
どうも〜。
よろしくお願いします!
(すっちー)お願いいたします。
今日はどなたの名言を?
(安世)はいこの方です!川畑泰史座長です!ええ〜こないだですね竜じいさんとやなぎ師匠が舞台袖にはけてくる度大ゲンカをしてたんですよ。
(すっちー)あら二人が?それを見かねて放った名言です…。
(すっちー)「ええ加減にしてください!」。
(安世)はい。
そのあと二人今までずっとケンカしてたのに急に仲よくなって…。
(一同)ははははっ!12月2日大阪国際交流センターで「吉本新喜劇祭り!2015」を行います。
桑原和男池乃めだかから1年目の新人まで総勢80名出演します。
チケットは好評発売中です!
(2人)お待ちしておりま〜す!2015/11/28(土) 12:54〜13:54
MBS毎日放送
よしもと新喜劇[字]【「白川郷の名犬物語」】

ラーメン屋店主の川畑。あるお客が川畑の犬を連れて行ってしまい、どん底の川畑にさらなる悲劇が襲う…しかし間一髪、見知らぬ女性に助けられる!果たしてこの女性は一体!?

詳細情報
番組内容
【白川郷の名犬物語】
ラーメン屋店主の川畑。
あるお客が川畑の犬を連れて行ってしまう。
どん底の川畑にさらなる悲劇が襲う…
しかし間一髪、見知らぬ女性に助けられる!
果たしてこの女性は一体・・・!?
出演者
川畑泰史/浅香あき恵/未知やすえ/烏川耕一/森田まりこ/Mr.オクレ/清水啓之/いちじまだいき/清水けんじ/今別府直之/安井まさじ/若井みどり/諸見里大介/太田芳伸/大黒ケイイチ/井上安世/岡田直子/福本愛菜/吉田ヒロ
ほか
 
公式HP
【公式HP】
http://www.yoshimoto.co.jp/shinkigeki/
【番組HP】
http://www.mbs.jp/shinkigeki/
 
おことわり
番組の内容と放送時間は、変更になる場合があります。

ジャンル :
劇場/公演 – 現代劇・新劇
バラエティ – お笑い・コメディ
福祉 – 文字(字幕)

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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