(城ヶ崎)ゆうべすごく寒かったでしょ?パパが暖炉に火を入れてくれたのよ。
(まる子)いいな〜あったかそう。
ええ。
パパはバイオリン。
私はピアノのお稽古。
ママは編み物。
みんな暖炉のそばが好きで自然と集まってきちゃうのよね。
(笹山)暖炉の前で一家だんらんなんてすてきね。
(永沢)フン!暖炉なんて家の中でたき火をするようなもんじゃないか。
(永沢)いつ火事になってもおかしくないな。
何よ!ちゃんと火の始末に注意していれば火事になんかならないわ。
じゃあ君はうちの家族がうっかり者だから火事になったって言いたいのか?誰もそんなこと言ってないでしょ!永沢ったら何でも悪くとるんだから。
あっ!危ないな。
まだちゃんと火が消えてないや。
(藤木)誰かがたき火をしたんだね。
藤木君。
火事にならないようここで見張っててくれ。
えっ!?
(藤木)火事にって永沢君!永沢君どうしたのかなあ。
・
(警察官)君!
(藤木)えっ。
子供一人でたき火なんて危ないじゃないか。
あっ!いっいえこれは…。
・
(永沢)お〜い!
(藤木)あっ。
ハァハァハァ…。
よしもう大丈夫だ。
はい。
君たち偉かったぞ。
いえ…。
翌日
ハァハァハァ…。
ごめん永沢!日直だったね。
うっかり寝過ごしちゃったよ。
あれ!?もう準備してくれたの?君のことだから当てにはできないと思ってね。
さくらあんまり人に迷惑掛けるなよ。
ごめん…。
(丸尾)では帰りの会を終わります。
ちょっといいですか?昨日道端でちゃんと消えていないたき火を見掛けました。
(丸尾)それは危ないですね。
火事になったら大変なのでパトロール隊を結成し町の見回りをしようと思うんですが。
ほういい考えですね。
あしたは日曜日ですし早速やりましょう。
私も学級委員としてぜひ参加させてもらいますよ。
他に参加者はいませんか?
(ざわめき)
(藤木)《見たいテレビあるしなあ…》ごっごめんよ。
あしたは母さんの手伝いをする約束があって。
さくらはどうかな?えっ!?何であたしが…。
君も少しは人の役に立ちたいんじゃないかと思ってね。
《永沢けさのこと根に持って…》はいはい分かったよ。
参加するよ。
参加すりゃいいんでしょ。
参加すりゃ。
翌日
いってきま〜す。
う〜…。
こんな日にパトロールなんてついてないね。
ハァハァハァ…。
お待たせ。
あっ!?永沢何?その格好。
遠足にでも行くみたいだね。
何のんきなことを言ってるんだ。
危ないたき火を見つけたらすぐに消せるように水をたっぷり持ってきたんじゃないか。
へえ〜。
その中は?おはぎだよ。
母さんが「おやつに食べなさい」って持たせてくれたんだ。
えっおはぎか。
そりゃ楽しみだね。
誰もあげるとは言ってないよ。
食べたかったらちゃんと働くんだ。
はいはい。
私も双眼鏡を持ってきましたよ。
高性能ですから月のクレーターだって見ることができます。
これで遠くからでも怪しい煙を発見できるでしょう。
クレーターって…。
それにしても2人とも気合入ってるね。
当然です。
この町から火事をなくすのが私たちパトロール隊の使命なのですから。
君そんなこと言ってホントは学級委員選挙の票を稼ぐのにちょうどいいなんて思ってるんじゃないのかい?とんでもない!この丸尾を見くびらないでください!《あ〜あもう仲間割れだよ》んっ!?早速怪しい煙を発見!
(永沢)まさか火事じゃないだろうな。
あれは浜崎君のおうちの方角です。
えっ!?ハマジの?
(永沢)急げ!
(永沢)やっぱり!ハッハマジの家が火事!?
(丸尾)はっ浜崎君!ハマジ!あっ…。
(ハマジの祖父)おっ。
何だ魚を焼いてる煙だったのか。
(ハマジの祖父)フォフォフォ…。
サンマサンマ。
まっ火事じゃなくてよかったよね。
(山田)あっみんなパトロールかい?そうだよ。
おいらは遊びに行くんだじょ〜。
山田君遊ぶ暇があるならパトロールに参加してくれよ。
え〜!?隣の町の公園に紙芝居が来るのに。
今は隣の町よりこの町を守ることが大切ですよ。
タダとは言わないよ。
おやつにおはぎがあるしね。
おはぎ?行く行く。
おいらもパトロール行くじょ〜。
ちゃんと働いてくれよ。
うん。
永沢君これ持ってあげるじょ〜。
よし行くぞ!
(丸尾・まる子・山田)お〜!
これではまるできび団子をもらって鬼退治に行く桃太郎とその一行である
(山田)たき火なんてどこにもないじょ〜。
(丸尾)まだ油断はできませんよ。
あっ小杉だ。
何か様子が変だね。
(丸尾)んっ?あの大きな袋は?あっ小杉君のことだからきっと中身はサツマイモだよ。
サツマイモ?たき火で焼き芋をするつもりなんだ。
ああ!あり得るね。
(丸尾)小杉君!
(永沢)何してるんだ!
(小杉)んっ!?
(小杉のせき)あれ?パン?
(小杉)何だよお前ら脅かすなよ。
ゲホゲホ…。
小杉君大丈夫かい?ほらこれ飲みなよ。
もう紛らわしいね。
何だってこんな所でパンなんか食べてるのさ?しょうがねえだろ。
昼飯が足りなくてうちで食べると母ちゃんに怒られるんだよ。
ハァ…。
(丸尾)おっ!またも怪しい煙を発見です。
あ〜またか…。
(丸尾)危ないたき火じゃなさそうですね。
あっ川田さん。
(川田)おっ!やあ君たち。
やっぱりたき火っていいね〜。
体がしんから温まりますね。
(山田)もっとあったかくするじょ〜。
ほら〜!わっ!
(山田・丸尾・まる子)わ〜!わ〜!危ないじゃないかもう!
(永沢)えい!わっ!ちょっと!んっ?
(山田)わわわっ。
んっ?空だじょ。
(山田)それっ!
(永沢・丸尾・まる子)わ〜!
(川田)君たち!大丈夫かい?ハクション!ごめんよ。
(城ヶ崎)あらさくらさんたち。
あっ城ヶ崎さん笹山さん。
(笹山)どうしたの?びしょぬれじゃない。
アハハ…色々あってさ。
これから暖炉でお茶しようと思ってるの。
よかったらみんなも来ない?えっいいの?ええタオル貸してあげるわ。
それはありがたいお誘いでしょう。
わ〜い!暖炉暖炉。
ほら!行くわよ永沢。
(永沢)んっ…うん。
(山田・丸尾・まる子)いただきま〜す。
う〜ん!おいしい〜。
ほっぺが落ちそうだじょ〜。
暖炉のそばだとまた格別ですね。
永沢どう?暖炉は。
ああ気を付けてさえいれば危なくないって分かったよ。
《あぁ…ホントに母さんの手伝いで一日が終わりそうだな》あっ。
あっ藤木君。
みんなたき火のパトロールかい?ああ無事終わって帰るところさ。
《んっ?》《笹山さん》お母さまのお手伝いなんて偉いですね。
ではあした学校で。
(藤木)あっ…。
やはりパトロールに参加すればよかった
そう思う藤木だが後の祭りなのであった
どのフルーツをキャッチするか当ててね。
よっ!ほっ!フフフ。
正解はバナナ。
当たったかな?
(友蔵)今日は一段と冷えるのう。
本当だね。
こたつのありがたさが身に染みるよ。
お母さんたちいくら歳末大売り出しだからってこの寒空に出掛けるなんて物好きだよねえ。
バーゲン会場は熱気むんむんである
(ヒロシ)こんな日は家でごろごろするに限るぜ。
(3人)は〜。
あっそろそろ百恵ちゃんのドラマが始まる〜。
テレビテレビっと!あれ?おかしいな。
もうどうしよう。
おばあちゃんいないのに。
おばあちゃんが3回たたくとさくら家のテレビはたいてい直るのである
どれどれわしがやってみよう。
あっ映った!おお!このテレビも古いから年寄り同士気が合うのかもね。
んっ?音が出てないね。
あれ〜何で?今日はテレビも一休みしてえんだろ。
そんな〜。
やっぱりばあさんでないと駄目か。
しょうがない。
音なしで見よう。
(友蔵)嫌よ待って行かないで!止めないでくれ。
俺は俺は…。
涙にぬれる乙女の瞳。
別れのときは刻一刻。
ああ純愛の行方はいかに!おじいちゃん何?それ。
これは活弁のまねじゃ。
カツベン?《カツ弁うめえ〜》
いや豚カツ弁当のことではない
活弁っていうのは活動写真の弁士のことだ。
なっ?じいさん。
(友蔵)そうじゃそうじゃ。
まる子が生まれるず〜っと前の映画はこのテレビみたいに音が出なくて名前も活動写真と呼ばれていたんじゃ。
カツドウシャシン?音が出ないから弁士という人が動く絵に合わせてせりふやお話を語ったんじゃ。
見事じゃったのう。
《赤城の山もこよいかぎり生まれ故郷の国定村や縄張りを捨て国を捨て…》お父さんもその弁士とやらを見たことあるの?俺の子供のころにはちゃんと音が出てたな。
白黒映画だったけど。
映画が白黒なの?面白い!しかし生まれて初めて映画を見たときはそりゃもうびっくりだったのう。
(友蔵)目の前で人が泣いたり笑ったり踊ったり。
まるで夢を見ているようじゃった。
どうなっているか不思議で裏側をのぞいたこともあったのう。
(友蔵)《誰もいないぞ》
(男性)《ホントだ。
ぺらぺらの布っきれだ》《こら!そこで何をしとる!》《すいません!》《わ〜!》今でも映画館の前を通るとあの怒られたことを思い出すんじゃ。
へえ〜。
俺は映画館っていえばやっぱりラムネを思い出すけどな。
映画とラムネって何の関係があるの?《え〜お煎にキャラメルラムネにあんパンはいかが?》《お煎にキャラメルラムネにあんパンはいかが?》
(ヒロシ)俺の子供のころは幕あいに物売りが来てよ。
でも入場券を買うのが精いっぱいで何も買えなかったなあ。
映画館で売ってるラムネは飛び切りうまそうでうらやましかったぜ。
そういえばするめも売っておったのう。
そうそう。
映画館がイカ臭くてな。
懐かしいぜ。
おいまる子台所行ってするめ持ってこい。
やだよ。
寒いもん。
自分で行ってよ。
ケチケチすんな。
子供は風の子だろ。
あたしゃあんたの子だよ。
へ理屈言ってねえでとっとと行ってこい。
わしは煎餅が欲しいのう。
まる子頼む。
もうしょうがないなあ。
う〜さぶさぶ…。
あっ!フフ!お煎にキャラメルするめにジュースはいかが?おっ乙なことするじゃねえか。
俺にはするめくれ。
わしは煎餅を。
はいはい。
一つ10円です。
おい。
金取んのか?まあね。
わしは払うぞ。
はい10円。
毎度あり。
お父さんは?チェッ親を相手に商売しやがって。
寒い中台所に行ったお駄賃だよ。
こういうところは抜け目ないまる子である
しょうがねえな。
イッシッシ…。
毎度あり。
・
(すみれ・さきこ・おばあちゃん)ただいま。
(ヒロシ)土産があんパンだなんてできた話だぜ。
(さきこ)何で?ちょうど映画館であんパンが売ってたって話をしてたんだよ。
(すみれ)あらそう。
偶然ね。
(おばあちゃん)映画といえば学校に集まってみんなで見たのを思い出すね。
おばあちゃんも学校で見たの?あたしもこの前体育館で見たよ。
そうかい。
私の娘時代は校庭にむしろを敷いて見たもんさ。
あのころ映画なんてめったに見られなかったからね。
(おばあちゃん)近所の人たちもみんな集まってお茶を飲んだりお弁当を食べたりそりゃにぎやかだったんだよ。
お茶にお弁当ってまるでお花見だね。
(おばあちゃん)気難しい顔した校長先生も近所の怖いおじさんも隣近所の人たちもみんなで一緒に笑ったり泣いたり。
あああんなに楽しいことはなかったね。
お母さんは若いころ映画見に行った?もちろん行ったわよ。
憧れの映画スターがいっぱいいてね。
若い子はみんなスターのまねしたもんよ。
映画のことをシネマなんてちょっと気取った名前で呼んだりしてね。
シネマ?何語?確かフランス語。
おしゃれよね。
じゃあお父さんと一緒に見に行った?うん。
行ったわよ。
ねえ?
(ヒロシ)まあな。
お父さんったらね映画館でデートしたとき…。
(ヒロシ)《すみません》《あっすみません》《フゥ…お待たせ》《あっ?んっ?んっ?》《あんたのいい人はそっちのお嬢さんでしょ》《まったくとんだおとぼけだね》《すっすみません》とんだおとぼけって…。
ハハハ!おかしい。
笑い過ぎておなかが痛い。
知るかもうそんなこと忘れちまったぜ。
そうなの?私にとっては大切な思い出よ。
ずっと忘れないわ。
そんなろくでもねえこととっとと忘れてくれよ。
そうだ!お父さんってば私がちっちゃいころ映画に連れてってくれたときもとんだおとぼけをしたよね。
えっ?お姉ちゃんまで何を思い出すんだ。
(さきこ)私は『まんがまつり』を見たかったのにお父さんったら入り口を間違えて別の映画の方に入っちゃったの。
(さきこ)《ギャー!怖いよ〜!》《お母さ〜ん!》
(ヒロシ)《すみません》《すみませんすみません。
ホントにすみません》結局お父さんにおんぶしてもらって途中で出てきちゃったのよね。
おやまあ。
今考えるとちょっともったいなかったなあ。
せっかくお金払ったのに。
(すみれ)もったいないといえばまる子よ。
えっ?何?まだ小さいころ映画館に連れていったとき…。
(さきこ)《そろそろ始まるね》《お母さんトイレ行きたい》《だからさっき行きなさいって言ったのに》《さっきはしたくなかったんだもん》《あ〜漏れちゃう!》
(すみれ)《仕方ないね。
よいしょ》
(すみれ)結局他の人に席取られちゃって。
みんなそれぞれ思い出があるんじゃのう。
何か映画見に行きたくなっちゃった。
たまにはいいわね映画も。
私は何年ぶりじゃろ。
はいこれ!おったまには気が利くじゃねえか。
あたしゃいつも気が利くよ。
(一同)フフフ…。
わしは時代劇がいいのう。
百恵ちゃんの映画にしようよ。
秀樹の映画もやってるよ。
たまには洋画も見たいわよね。
じゃあ西部劇はどうだ?じゃあ映画館へレッツゴー!
(友蔵・ヒロシ)お〜!
久しぶりに映画館へ向かったさくら家の面々
また一つ楽しい思い出が増えるのであった
12月23日公開の映画を記念して次回からは…。
取って置きのさくらももこ原作のお話をみんなにお届けするよ。
次回の『ちびまる子ちゃん』は…。
お楽しみにね。
(サザエ)サザエでございます。
・「お魚くわえたドラ猫」2015/11/29(日) 18:00〜18:30
関西テレビ1
ちびまる子ちゃん[字][多][デ]【永沢、町内のたき火を心配するの巻/シネマな昼下がりの巻】
『永沢、町内のたき火を心配する』の巻
『シネマな昼下がり』の巻
詳細情報
番組内容
寒くて乾燥するこの季節、火の取り扱いは気をつけて。恐い顔した永沢がとんでくるよ!その迫力はまるで映画みたい!?でも私ゃそんなものより本物の映画を観に行きたいよ。
今回のちびまる子ちゃんは『永沢、町内のたき火を心配する』『シネマな昼下がり』の2本だよ。お楽しみにね。
出演者
まる子: TARAKO
おじいちゃん: 島田敏
お父さん: 屋良有作
お母さん: 一龍斎貞友
お姉ちゃん: 水谷優子
スタッフ
【原作】
さくらももこ
【OP曲】
「おどるポンポコリン」
【END曲】
「100万年の幸せ!!」
【脚本】
牟田桂子
松島恵利子
【絵コンテ・演出】
岡英和
【作画監督】
荻野紀子
ジャンル :
アニメ/特撮 – 国内アニメ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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2/0モード(ステレオ)
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