新・刑事吉永誠一 2015.11.29


犯人の狙いは吉永さんですよ!うわっ!吉永さん!吉永君!吉永さん!班長…。
吉永さん!救急車!吉永君吉永君!吉永さん!吉永さん!吉永君!こちらです。
ありがとうございます。
吉永さんの奥様ですか?はい。
いつも吉永さんたちに贔屓にしていただいてますひろこの女将で重田といいます。
どうも。
あの主人は?頭を打ったみたいで今脳波とか調べてもらってて。
大丈夫ですよ念のためだって言ってましたから。
ずっと付き添っていてくださったんですか?片山班の皆さん今現場で手が離せないでしょう?女将さんもお店大変じゃ…。
吉永さんのお体のほうが心配で。
ありがとうございます助かりました。
CTでは特に異常は見当たりません。
24時間くらいは安静にしててください。
わかりました。
菜摘ちゃんの好きなの選んで。
え〜じゃあ…。
これで。
うん。
あらかわいい。
自分で塗ったの?はい。
ママのをこっそり借りたんでしょう?ええまあ。
おばちゃんの娘も菜摘ちゃんと同じ歳くらいに同じことしてた。
とっても似合ってるわよ。
ありがとうございます。
パパ!デコ!なんだ鼓太郎も来てくれたんでちゅか。
小沢さんが知らせてくれたのもうびっくりしちゃった大丈夫?小沢またアイツオーバーなこと言ったんだろ。
ここねちょこっと切っただけもう血も止まったよ。
あとは異常なし不死身だから俺。
パパ!菜摘!悪かったなお前にも心配かけたな。
おばちゃんにジュース買ってもらっちゃった。
えっそうなの?
(2人)すみません。
俺の付き添いまでねしてもらっちゃって。
たいしたことなくてよかったわ。
じゃあそういうわけなんで現場戻るな。
あっ片山さんから言づてです。
現場はいいですから今晩はゆっくりしてくださいって。
そんなわけにはいきません。
それじゃね。
いやいやいや…奥様もこうやって心配して来てくださったんですから。
いいんです。
現場に戻れるくらい元気だっていうことですから。
すみませんそんな性分なもんですから。
じゃあ気をつけてね。
これあげる。
バイバーイ。
(照子/菜摘)いってらっしゃい。
昨日夜9時頃横浜市内のこちらで原因不明の爆発がありました。
警察では横浜市内の警察関連施設で相次いでいるカセットコンロ用ガスボンベによる爆発事件との関連を調べています。
やばい遅刻する!どうしよう。
急げ急げ急げ。
菜摘ほらほら。
おにぎりにしておいたから急いで食べて行きなさい。
ありがとういただきます。
おいお前指に何か塗ってる?マニキュアか?いいじゃない。
よくないよ。
マニキュアしたまんま学校行くのか?すぐ落としなさい。
そんな時間ないもの。
まだ落としてなかったの?なんだデコも知ってたのか?もうご飯なんかいいからすぐ落としてきなさい。
もういい!もういいってなんだよ。
菜摘ちょっと待ちなさい。
菜摘今の態度はなんだ?パパとちゃんと話を…。
おい菜摘!あ…。
ごめんなさい学校から戻ったら学校には塗って行っちゃいけないってちゃんと…。
菜摘はまだ小学生だからね。
この間はダイエットしたいなんて言い出すしさちょっと早すぎるよ。
学校から戻ったらすぐ落とさせます。
絶対だよ。
はい。
なんで俺まで呼ばれんのかな?わからない。
(2人)失礼します。
こっちに来てくれ。
(2人)はい。
本部長お呼びでしょうか?まずは九条の説明を聞いてくれ。
(2人)はい。
はいこれはひろこの爆破事件以前に爆破された場所です。
これらを漢字からひらがなに変換して並べ替えてみました。
吉永さん左端を縦に読んでみてください。
はい。
よしながせ…。
よしながせいいち。
これは犯人が意図的に仕組んだパズルと思われます。
連続爆弾犯は自分を狙ってるってことですか?そうです。
犯人は吉永さんに強い恨みを持っている可能性が極めて高いと思います。
昨夜のひろこも吉永君がいることがわかっていて仕掛けたということですか?そうとしか思えません。
鑑識からの報告によると昨夜使われた爆弾は犬山家や交番で使われたガスボンベ爆弾ではなくパイプ爆弾でした。
しかも遠隔操作ができるものだったようで威力もガスボンベの比ではありません。
片山爆弾の種類も変わり更に威力を増したことどう思う?はい県警本部のホームページへの書き込みを実行したと考えるべきではないでしょうか。
私も同じ意見だ。
同一犯が犯行をエスカレートさせてるとしか思えん。
つまり犯人は吉永誠一を本気で殺そうとしている。
昨日の夕方から夜9時頃の間なんですけど。
いや〜ちょっとわかりませんね。
じゃあ何か思い出したら電話ください。
何時でもいいです。
どんな些細なことでもかまいませんので。
お願いします。
すみません。
ありがとうございました。
お前今日はバカに真剣だな。
吉永さんが殺されてもいいんですか?僕は絶対にいやです。
それは俺だって…行くぞ。
毎日今日みたいに真剣にやれよ。
はいはいはい…。
誰だ誰が俺を…。
はい。
あサンキュー。
ねぇしばらく仕事を休んだらどうかしら?ちょっと待ってよ。
安全のためにどっかに隠れてろって言うの?そんなことできるわけないだろ。
吉永君だけの問題じゃないわ。
家族の安全も考えて。
吉永君の自宅に警護をつけましょう。
菜摘ちゃんが学校に行くときも警護をつけたほうがいいと思うの。
菜摘にも?ええ。
関係ない家族に何かあったら後悔するでしょ。
そりゃまあそうだけど。
ちょっとごめん。
はいどうした。
(照子)パパお仕事中ごめんなさい。
菜摘がまだ帰って来ないのよ。
えっ?だってもう6時過ぎだぞ。
いつもだったら4時過ぎには帰ってくるのね。
さっきマイちゃんに電話したらやっぱり4時過ぎにいつものように一緒に下校したって言うのよ。
それで公園のところで別れたって言うんだけどまだ帰って来ないのよ。
どうしようパパ…。
あれじゃないか?今朝俺にマニキュアのことで怒られたからさ家に帰りづらくなっちゃったんじゃない?それにしても遅すぎるわよ。
まさか不審者に連れ去られたりしてないわよね。
菜摘この前学校の帰りに誰かに見られてるような気がするって言ってたの。
ホントか?わかったすぐに戻る。
あっデコは家にいてくれよ。
大丈夫だから。
菜摘ちゃんどうかしたの?まだ帰ってこないらしいんだよ。
え?ちょっと行ってくるね。
そっか…じゃあいつもみたいに4時頃ここで菜摘と別れたんだね?そうです。
そのときにさ菜摘何かお家に帰りづらいんだみたいなこと言ってなかったかな。
帰ったらすぐにマニキュアを落とさないとって言ってました。
マニキュアを?
(塚田)吉永!塚さん!なんでここに?片山班長から連絡を受けてな。
お前が狙われてるかもしれないって聞いたらいてもたってもいられなくてな。
鑑識課長自ら悪いね。
でもまだ菜摘は誘拐されたって決まったわけじゃないんだよ。
されてなきゃそれでいいさ。
だがお前が狙われてる以上念には念を入れたほうがいい。
で菜摘ちゃんのにおいがわかるものが欲しい。
わかった。
うん。
よし。
捜せ捜せ!ありがとね。
頼むぞ。
はい。
ここでにおいが途切れてますね。
車に乗ったかな。
恐らくそうだな。
ちょっと悪い。
どうしたデコ菜摘帰ってきたのか?パパ?今犯人から電話があった。
菜摘やっぱり誘拐されてたのよ。
なんだって!?準備オッケーです。
(ドアの開閉音)ご苦労さま。
どうだった?目撃情報が1件。
菜摘ちゃんのにおいが途切れた交差点付近で女の子が車に乗り込むのを見たという人がいました。
それ何時頃だ?夕方の4時過ぎです。
ただ車を運転してたのは女性だって言うんですよ。
女性?電話かけてきたのは男だって言ったよな。
声は変えていたけど男の人だったと思うの。
きた!はい吉永です。
菜摘は無事なのか?声を聞かせてくれ。
声を聞かせてくれ頼むよ。
お前の要求は何だ?じゃあどうしてこんなことするんだ?俺への恨みか?交番を爆破したのもお前か?爆破地点の最初のひと文字を並び替えたら俺の名前になったよ。
どうしてそんなに俺を恨むんだ?俺を恨むのは勝手だ。
けど菜摘は関係ないだろ。
頼むから解放してくれ。
頼むよ!待ておい!どこから電話してきたかわかった?公衆電話からです。
みなとみらい地区の3番ボックス。
玉田君たち4人で行って。
(一同)はい。
頼んだぞ。
(一同)はい。
最寄りの交番とそれから鑑識にも連絡します。
パパ…。
大丈夫だよ。
犯人は俺のことを恨んでるんだ。
俺をいたぶりたいんだよ。
菜摘には手出さない。
ご苦労さまです。
駆けつけたとき周りに誰もいなかったか?いえ。
とりあえず手分けしてこのあたり捜しましょう。
あと防犯カメラもな。
はい。
鑑さん。
うん?バカ入るなよ。
ここも現場なんだぞ荒らすなよ。
理香さんに怒られますもんね。
理香は関係ないだろ。
中に靴が。
菜摘ちゃんのか?頼むぞ。
捜せ!この手袋痕きっと犯人のものですね。
指紋は出ないよな。
それでもうっかり指紋を残してしまうこともあるから。
そんな間抜けな犯人には思えないんですけどね。
もっと別のアプローチで捜査したほうがいいと思うんですよね。
口は動かさなくていい!菜摘ちゃんの無事を祈りながら黙って作業して。
(一同)はい!ねぇ誰に恨まれてるかやっぱり思い当たらない?俺に逮捕された人間はみんな俺のことを恨んでるよ。
何人いると思う?しかしここまでやるっていうのはよほどお前を恨んでるってことだろ。
(メールの着信音)貴一からメールです。
クソッ!この靴は?菜摘がいつも履いてる靴です。
見せて!菜摘!貴一から電話です。
俺だ。
菜摘ちゃんの靴ですか?ああどこにあった?犯人が使った公衆電話の中です。
公衆電話の周辺調べたか?はい今手分けして菜摘ちゃんがいないか捜してます。
犯人は菜摘を連れ回してるのかもしれない。
まだ近くにいる可能性もあるぞ。
また電話だ切るぞ!仁さんお願い。
はい!はい吉永です。
何のことですか?菜摘はホントに無事なんだろうな?菜摘の声聞かせろ!いくらだ?いくら用意すればいいんだ?はぁ?そんな!ふざけるなおい切るな!クソッ!公衆電話です。
山下公園地区の5番ボックス。
鑑君たちを向かわせて。
はい。
デコ何してるんだ?待ちなさい!離して!私も菜摘を捜しにいく。
バカなこと言うんじゃないよ!だってだって菜摘が殺されちゃう。
デコ落ち着け!いいか大丈夫だ。
俺たちが絶対に菜摘を助け出すから。
デコさん2階に行きましょうねっ。
そうだなそのほうがいい。
すみませんお願いします。
行きましょう。
今朝菜摘とパパケンカしちゃったんです。
私が軽い気持で菜摘に古いのをあげちゃったから。
だから菜摘とパパが仲直りしてくれないと…。
大丈夫。
私たちが必ず菜摘ちゃんを助け出すわ。
そしたら仲直りだって。
はい。
吉永君の頼もしさは私なんかよりデコさんのほうがよく知ってるでしょ?私もいつも吉永君に助けてもらってるの。
バリバリの班長さんなのに?こう見えて案外かよわいのよ。
ご苦労さん。
ご苦労さまです。
おいもう片方だぞ。
はい。
〜鑑さん寝てます?寝られるわけないだろ。
気になることがあるんです。
何だよ。
今回の犯人の動機を吉永さんへの恨みだと仮定した場合腑に落ちないことが1つだけあるんです。
腑に落ちない?吉永さんへの恨みから警察の象徴でもある交番を狙うっていうのは腑に落ちます。
でもガスボンベ爆弾でいちばん最初に狙われたのはどこでした?犬山病院の犬山院長だ。
あの爆破だけは吉永さんへの恨みという動機とは矛盾してると思うんです。
確かに。
じゃあ犬山院長の爆破だけは別の犯人ってことか?いやそれも考えたんですけど犬山家を抜いてしまうと例のパズルが欠けるんです。
「よしながせいち」になってしまうんですよ。
じゃあどっちなんだよ?犬山院長の爆破もやっぱり同じ犯人ってことか?あの時点で犬山院長を狙う動機のある人物…。
あのとき犬山院長は重田ちなみさんから始まる連続殺人事件において最も容疑が濃い人物だったわけです。
それはお前が言ってたんだろ?いや問題はそういうことじゃなくて犬山院長が怪しいっていうのをどうやって知ったかってことなんです。
だってあのときまだマスコミ報道は一切されてませんから。
警察内部から漏れたってことか?それしか考えられませんよ。
じゃあどこから漏れたんだ?それがわかれば…。
イッテ!お前だよ!はっ!?なんで僕が漏らしたんですか!ひろこで飲んでたときだよ!あっ…。
犯人は犬山に決まってるじゃないですかあのとき聞いていたのはひろこの女将さんと流星君だ。
じゃああの2人が吉永さんを狙ってるんですか?いやそれはねえだろ。
あぁないない。
おはようございます。
おはようございます。
聞いてたんですか?寝てられるわけねえだろ。
いや2人ともいいとこに気づいてくれたよ。
吉永君何か心当たりがあるの?前に貴一と2人でひろこに飲みに行ったときに女将さんのご主人が顔を出したことがあったんです。
まぁこれたぶんなんですけどね。
コラ!ヨッちゃん!イタッ!お前な!お客さんかしら?でも女将さんご主人とは連絡取れないって言ってませんでしたっけ?それが嘘だったとしたらどうだ?嘘?ああ。
じゃあ女将さんはずっとご主人と連絡取り合ってたってことですか?ご主人の重田高雄が犬山院長を狙い吉永君狙ってるってこと?だとしたら筋が通るんですよ。
でも重田高雄はどうして吉永さんのことを狙うんですか?あのとき流星君に言われたよな。
こうなる前にストーカーの木原を逮捕できなかったんですか?そんなこと言ってるからこういう事件がいつまでたってもなくならないんじゃないんですか?あれは重田家全員の気持だ。
もし俺が重田高雄だったらやっぱり警察を恨んだかもしれない。
吉永君は憎い警察の象徴ってこと?はい。
確かに犯人が身代金を要求するようになったのも借金抱えてる重田高雄なら納得できますよね。
僕は納得できません。
お前そういうふうにすぐに対抗心むき出しにするのやめろよ。
重田高雄が犯人だとしたらひろこの店先に爆弾なんて仕掛けるでしょうか?下手したら自分の家族をも殺すことになったんですよ。
それは…。
そうだな。
俺もそこは引っかかってるんだよ。
まあここで議論してても始まりませんよ。
少しでも可能性があるなら重田高雄の線を洗ってみましょう。
そうだな。
玉田さんたちは女将さんと流星君を洗ってみてください。
僕と九条は吉野町交番に爆弾仕掛けた男を当たってみます。
わかった。
行くぞ九条。
鑑さんいつから仕切るようになったんですか?いいんだよ。
お前少しは俺になつけよ!頼むな。
はい!鑑君いつの間にか頼もしくなったわね。
まだまだですよ。
鑑と九条さん案外いいコンビかもしれませんね。
でも九条さんはもうすぐ片山班からいなくなるのよ。
ああそうでした。
この男に見覚えは?あああるよ。
重さんだ。
この男に爆弾を仕掛けてこいって言われたんじゃないのか?重さんに?まさか。
同じ現場で働いてた仕事仲間だよ。
重さんじゃねえか。
すましちゃって。
やっぱり知ってるのか。
知ってるも何も昨日もここで一緒に働いてたもの。
なあ。
今日はまだ顔見てねえな。
あの昨日の夕方4時頃もここにいました?いたよ俺と仕事してたよ。
何時まで?7時過ぎまでやってたかな?重田高雄にアリバイありか。
ええ。
やっぱり重田高雄じゃひろこに爆弾は仕掛けないわね。
お腹空いたでしょう?食べてください。
(一同)いただきます。
身代金を用意しましょう。
菜摘ちゃんの安全が最優先よ。
いくら用意するんですか?娘の命に値段なんかつけられません。
吉永だ。
菜摘の命に値段なんかつけられるわけないだろう。
当たり前だ。
もちろんだよ。
いつでも死ねるよ。
本当にお前の前で俺が死ねば菜摘は無事に返してくれるんだな?その言葉どう信じたらいい?わかった!わかったわかった信じる!信じるよ。
どこに行けばいい?また公衆電話からです。
パパ…どうするの?パパも菜摘も死んじゃ嫌!簡単に死ぬつもりはないよ。
でもないちばん大切なのは菜摘を無事に救い出すことだ。
(泣き声)吉永君いくら犯人の条件でも1人で行ったら危険だわ。
じゃあどうすりゃいいんですか…すみません。
犯人が現れたらきっと何かチャンスが生まれると思うんです。
犯人が現れることに賭けてみたいんですよ。
今はそれしか打つ手がありません。
でも犯人は吉永さんに死ねと要求してますよ。
なんとか説得してみるよ。
もし説得がうまくいかなかったら…。
そのときは…。
他に菜摘を助ける方法はないの?他に方法はないんですか!?助けて!!デコ!大丈夫だ。
心配するなよ。
絶対菜摘を連れて一緒に帰ってくるからな。
パパ…。
(泣き声)菜摘の命がかかってる俺の指示が出るまで絶対に手出さないでくれ。
(一同)はい。
何があってもだぞ。
無線だけは常に生かしておいてください。
わかった。
〜デコさん。
吉永君のこと信じましょう。
はい。
はい。
吉永だ!来たぞ!
(足音)吉永だ!来たぞ!
(足音)やっぱりアンタだったのか。
どうして俺がお前を恨んでいるかもうわかったろう?お前たち警察があのストーカー男を逮捕さえしていれば…。
ちなみは死ぬことはなかったんだ。
ちなみさんのことはホントに申し訳なかったと思ってる。
口だけだったら何とでも言える!ちなみをあんなふうに奪われた俺の気持をお前はこれっぽっちも理解…。
そんなことはない!だったらなんであんなことが言える?女房と流星の前で言っただろう。
我々警察官がまずやらなければならないのは犯人を逮捕することなんかじゃない。
犯罪が起きる前にそれを阻止することなんだよ。
どうか我々警察にもう一度だけチャンスをくださいもう一度チャンスをくださいだと?ふざけるな。
ちなみが殺される前にどうして犯罪を阻止できなかった?お前ら警察が手をこまねいていたからちなみは死んだんだ。
ちなみはお前ら警察に殺されたんだ。
だからこんなことしてるのか?こんなことしてちなみさんが喜ぶと思ってるのか?喜ぶはずがないだろう。
ちなみはもう死んでんだからな。
ちなみはもう喜べない。
怒ることもできない。
涙だってもう流せ…。
申し訳なかった。
本当に申し訳なかったと思ってる。
でもそのことと菜摘は関係ないだろ?あの子まで巻き込まないでくれ。
頼むすぐ解放してやってくれ。
このとおりだ!解放してやるって言ってんだろ。
お前がここで死んだらな。
妙な真似はよせよ。
俺の仲間が娘を殺すぞ。
拳銃持ってんだろ?それでひと思いにやれよ。
〜あとは引き金を引くだけだ。
また口だけか!娘のために死ねるって言ったのは口だけか!?菜摘…。
デコ…。
鼓太郎…。
もうダメだ。
鑑!吉永さん!バカ野郎来るな!何してんだお前!菜摘がどうなってもいいのか?重田!お前卑怯だぞ。
吉永さんにこんなことして。
やめろ!菜摘ちゃん人質に取りやがって!やめろ!お前それでも人間か!?卑怯なのはどっちだよ?どうせこんなことだろうと思ったよ。
最初っから俺を騙すつもりだったんだな?だから警察は信用できねえんだよ!違う!騙すつもりなんかなかった。
菜摘の居場所教えてくれ頼む!菜摘はどこだ!!アンタの娘は殺したよ。
どうせ警察は卑怯な手を使うと思ったからな。
殺しといて正解だった。
嘘だろ…。
嘘だと思うんなら横浜港を捜してみろ。
今頃どっかに浮かんでるよ。
貴様!!この野郎が!菜摘…。
吉永さん!吉永!離せバカ野郎!!離せ!菜摘!菜摘!菜摘…。
ああ…。
あの子は生きてる。
指一本触れてねえ。
本当か?ああ。
菜摘ちゃんだったな。
かわいい盛りだな。
ちなみにもあんなときがあった。
吉永!今の気持を忘れるな。
今の気持?お前は俺に娘を殺されたと本気でそう思った。
だから本気で俺を殴りつけた。
周りが止めてなかったらアンタ俺を殺してた。
さっきのアンタは刑事じゃなかった。
法律も何も関係ない娘を殺された父親だ。
娘を殺された父親はな…。
そういう気持になるんだ。
〜パパ…菜摘は?もうすぐ家に着くぞ!本当?よかった…。
菜摘はさ誘拐されたって思ってないんだよ。
だから何事もなかったように迎えてやってくれるかな。
どういうこと?詳しいことはあとで話すよ。
頼むなデコ。
うん。
菜摘戻ってくるみたいです。
よかった。
(菜摘)ただいま。
菜摘!菜摘…おかえり。
ただいま。
おばちゃんに靴もらっちゃった。
お姉ちゃんが昔履いてたやつなんだって。
ママからもお礼言って。
ありがとうございます。
こんにちは。
こんにちは。
ああごめん菜摘。
(鼓太郎の泣き声)鼓太郎見てくれる?うん。
(鼓太郎の泣き声)このたびはご心配をおかけして大変申し訳ありませんでした。
私と一緒に来ていただけますか?はい。
私も主人の誘拐計画を手伝いました。
昨日の夕方菜摘を車に乗せたのはあなたですね?そうです。
菜摘ちゃん。
あっおばちゃん家に泊まりに来ないって私が誘いました。
パパたちには私から連絡しておくって嘘ついて。
ご主人が爆弾を仕掛けてたのはご存じだったんですか?見てしまったんです。
洗濯物は?おい見るな!なんでガスボンベが入ってるの?まさか…あなたがやってたの?ねっすぐに自首して!
(流星)親父はお袋の言うことを聞きませんでした。
まだやることがあるんだって言って。
それが菜摘の誘拐だったんですね。
どうして手を貸したんですか?吉永君はもちろん菜摘ちゃんのお母さんがどれほど心配したかあなたならわかるはずでしょ。
わかります。
そりゃもう痛いほどわかります。
ちなみを亡くしたやり場のない思いを吉永さんに向けるのも理不尽だってことも重々承知してます。
だけどここまでせずにはいられなかったし主人の気持もわかるんです。
私だってちなみの母親ですから。
ちなみさんをあんな形で亡くされた皆さんのお気持はお察しします。
我々警察が至らなかったことも申し訳ないと思います。
だからといってやり場のない気持を晴らすために爆弾を仕掛けたり誘拐したりすることが許されるということはありません。
絶対に。
お袋のことこれ以上責めないでやってください。
お袋は菜摘ちゃんを守るために親父に手を貸したんです。
親父がこれ以上暴走しないように。
流星君もすべてを知ってたのか?はい。
お二人に比べるとご主人の刑は厳しいものになると思います。
どうか家族で支えてあげてください。
吉永さん本当に申し訳ありませんでした。
はいどうぞ。
ありがとう。
あっパパ?菜摘どうしてる?うん今マニキュア落としてる。
替わる?ああいいよいいよ。
大声出して悪かったってデコから謝っといて。
わかった。
じゃあ頼むね。
重田高雄どうでした?ああ。
ガスボンベ爆弾を使った犯行についてはすべて認めました。
え?ひろこの爆弾は?自分じゃないって言ってるんですよ。
え?この期におよんで嘘はつかないと思うけど。
でもだったらこのひろこの爆弾は誰が仕掛けたんだ?九条さん片山班の皆さんにお花が届いております。
どうしましょう?ちょっと待ってください。
はい。
九条です。
裏口受付に片山班宛てにお花が届いてるんですけど「事件解決おめでとう」って。
へぇ悪いけど持ってきてくれ。
九条どうしました?花が届いたらしいんですよ。
片山班宛てに。
珍しいっすね。
誰からです?誰から?はい。
いかん!吉永さん?九条危ない!爆弾だ!九条!2015/11/29(日) 14:00〜15:00
テレビ大阪1
新・刑事吉永誠一[再][字]

船越英一郎主演の「刑事吉永」シリーズ最新版▼連続爆破事件の犯人の狙いは吉永(船越英一郎)であることが判明!さらに、菜摘(須藤菜々子)が…。

詳細情報
番組内容 1
小料理屋「ひろこ」に集まっていた片山班。吉永誠一(船越英一郎)は九条一馬(柿澤勇人)からの電話で店の外に出たところで、爆発に遭う。これまで起こった連続爆破事件から、犯人の狙いが吉永であることが判明。ショックを受ける吉永に片山桐子(眞野あずさ)はしばらく仕事を休むよう提案するが、吉永は受け入れない。その矢先、菜摘(須藤菜々子)がまだ学校から帰ってこないと連絡が入る。
出演者 1
 吉永誠一…船越英一郎
 吉永照子…中山忍
 鑑貴一…小泉孝太郎
 一色理香…平山あや
 小沢慎一…林泰文
 玉田隆一…山田純大
 木島拓也…松尾諭
 牧村仁…河西健司
 九条一馬…柿澤勇人
出演者 2
 神山隆治…大石吾朗
 塚田篤志…金山一彦
 吉永菜摘…須藤菜々子
 重田高雄…渡辺徹
 重田敏美…宮崎美子
 片山桐子…眞野あずさ
原作脚本
【原案】黒川博行
【脚本】田子明弘
監督・演出
【監督】赤羽博
音楽
<主題歌>
「Blood in the Street」
甲斐バンド

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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