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初の体外受精での出産に成功 鈴木雅洲さん死去
11月24日 20時46分

国内で初めて体外受精による出産を成功させた東北大学名誉教授の鈴木雅洲さんが23日、すい臓がんのため亡くなりました。94歳でした。
大正10年、仙台市に生まれた鈴木さんは東京大学を卒業後、東北大学医学部の産婦人科の主任教授として体外受精の研究に取り組みました。そして、昭和58年に、体の外で精子と卵子を受精させる「体外受精」を不妊症の30代の女性に行い、国内初となる出産に成功しました。また、平成4年には顕微鏡を使って、精子を卵子に送り込み授精させる「顕微授精」による国内で初めての出産にも成功しています。
鈴木さんは、こうした業績が認められ、ことし6月、学術の分野で優れた業績を挙げた人に贈られる「日本学士院賞」を受賞しています。
鈴木さんは23日午後6時すぎ、宮城県内の病院で、すい臓がんのため亡くなりました。
鈴木さんが名誉会員だった日本受精着床学会の堤治理事長は、「体外受精による不妊症治療に国内で道を開いた偉大な先輩で、若い人の指導にもとても熱心でした。学会を挙げて追悼の気持ちを表したい」と話しています。

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