トップページ国際ニュース一覧東アジアサミット議長声明 中国への配慮にじむ
ニュース詳細

東アジアサミット議長声明 中国への配慮にじむ
11月24日 21時52分

マレーシアで22日開かれた東アジアサミットの議長声明が発表され、最大の焦点だった中国が海洋進出を強めている南シナ海の問題について、当初原案に含まれていた中国による「埋め立て」の文言が削除されるなど中国側への配慮をにじませる内容となっています。
マレーシアの首都、クアラルンプールで開かれたASEANの一連の首脳会議では日本やアメリカ、中国なども参加した東アジアサミットが22日開かれ、会議の成果を示す議長声明が24日発表されました。
声明は南シナ海の問題について、中国への名指しを避けながら「複数の首脳が現在進行中の動向に深刻な懸念を表明したことに留意する」としています。
しかし、当初、声明の原案に含まれていた南シナ海での中国による埋め立て行為についての文言は削除されており、中国側への配慮をにじませる内容となっています。
中国による埋め立ての文言は、ことし行われたASEANの外相会議や首脳会議で、発表された声明では、いずれも盛り込まれていました。今回の東アジアサミットでは南シナ海で島の領有権を争うフィリピンが、中国を名指しで批判する一方で、中国は経済協力を通じて各国との連携を求め、議長声明は中国の、この地域における影響力の強さを反映したかたちとなっています。

関連ニュース

k10010318061000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ