おはようございます。
11月29日日曜日朝7時になりました。
NHKニュースおはよう日本です。
とにかく圧巻の演技でした。
フィギュアスケートの羽生結弦選手。
しかも世界最高得点での優勝です。
向井アナウンサーとお伝えします。
おはようございます。
男子フィギュアスケートの新たな時代を切り開いたと言えるんじゃないですか?
未知の領域に入ってきた感じがしますね。
NHK杯男子シングル、史上初めて300点を超えて、これまでの記録を一気に27点余り更新しました。
その羽生選手、圧巻の演技、もう一度ご覧ください。
フリーは、映画、陰陽師の曲で、初めて和をテーマにした演技に臨みました。
冒頭の4回転ジャンプ。
しっかり成功させます。
これで波に乗りましたよね。
ですね。
続いても4回転ジャンプでした。
基礎点の上がる演技後半にも、4回転を含む連続ジャンプ。
これで4回転ジャンプを3回決め、得点を積み上げます。
さらに、得意のトリプルアクセルからの連続ジャンプ。
そして難しいステップからのトリプルアクセル。
決まった。
2つ成功ですね。
トリプルアクセルもね、すごいですね。
羽生はこのあともジャンプを次々に成功させます。
着氷もきれいですよね。
最後の8つ目のジャンプ。
終盤は流れるような動きで観客の心をつかみました。
気持ちの入ったステップですよね。
そうですね。
この拍手も後押ししましたね。
この低い滑りも、安定してますよね。
これもう、終盤ですよ。
フリーを演じきった羽生。
会心の演技でした。
この表情もね、印象的でした。
ありがとう!
史上初めて300点を超える、322.40は世界最高得点。
驚異的な得点で、3年ぶりの優勝です。
ね、何度見ても、もうため息、すばらしいですよね。
今回、世界最高得点を取れた要因はなんだったんでしょうか?
これ、本当に難しいジャンプ構成なんですけれども、それをすべて成功させたということですね。
大技の4回転ジャンプ、3回も組み込んだんですけれども、特にこちら、4回転と3回転の連続ジャンプ、これを基礎点が1.1倍に増える演技後半に入れたんです。
後半っていうことは、疲労がたまっていく時間帯ですよね。
ってことですね。
通常は冒頭に入れるような難しい連続ジャンプなんですね。
もう一つがですね、高い表現力です。
今回は曲に合わせて、力強さとしなやかさをしっかりと使い分けました。
陰陽師、和の世界を見事に表現していますよね。
技術点のほかに、主に表現力を評価する演技構成点というのが5項目あるんですが、そのすべてで、10点満点中9点台をマークして、得点を伸ばしました。
技術も表現も最強ですね。
ね、その2つがそろって、世界最高得点ということだったんですね。
そういうことですね。
歴史的な演技でした。
さて、一方、女子のシングルです。
17歳の宮原知子選手が初優勝。
注目の浅田真央選手は3位に終わりました。
前半トップの宮原。
冒頭の3連続ジャンプ。
なんとか乗り切りました。
成長を見せる表現力。
情感豊かに演じました。
宮原は自己ベストで初優勝。
初のグランプリファイナル進出も決めました。
2シーズンぶりに復帰した浅田。
注目のトリプルアクセル。
ジャンプで精彩を欠きました。
浅田は悔しい3位。
グランプリファイナルで巻き返しを狙います。
ここまで、フィギュアスケートをお伝えしました。
高速道路での逆走事故。
高齢者などが運転する車が逆走し、事故に至るケースが相次いでいます。
国土交通省は、5年後の東京オリンピック・パラリンピックまでに、逆走事故をゼロにすることを目標に、対策を強化することにしています。
あー、危ない、危ない、危ない。
進行方向と反対に走る白い車。
高速道路での逆走です。
国土交通省などによりますと、ここ数年、年間およそ200件と、2日に1回を超えるペースで報告され、およそ20%が事故につながっています。
ことし1月には、東京都内の首都高速道路で逆走した軽乗用車が、大型トラックなどに衝突。
軽乗用車を運転していた83歳の男性が死亡しました。
死亡事故は、ことしだけで9月までに6件起きています。
相次ぐ逆走事故を、5年後の東京オリンピック・パラリンピックまでにゼロにすることを目標に、国土交通省は対策を強化することにしています。
その1つが、逆走の半数が起きているインターチェンジや、ジャンクションでの対策です。
このインターチェンジでは、合流地点に大きな矢印の表示や、逆走防止のポールを設置しました。
国や道路会社が、特に逆走の発生が目立つ33か所でこうした対策を行ったところ、発生件数が5分の1に激減。
このため、全国のおよそ100か所に拡大するとしています。
また、逆走したドライバーの68%が、65歳以上の高齢者で、認知症が疑われるケースが、全体の9%となっているため、認知症の専門家も参加する対策会議を年内に発足させるとしています。
安倍総理大臣は、地球温暖化対策を話し合う国連の会議、COP21に出席するため、きょう、フランスに向けて出発します。
会議では、世界の平均気温の上昇を抑えるため、新たな枠組みに各国の温室効果ガスの削減目標の見直しを進めるための規定を盛り込むよう、訴えることにしています。
COP21はあす、フランスのパリで開幕し、初日は、世界およそ130か国の首脳がスピーチを行うことにしていて、安倍総理大臣は日本政府の方針を説明するため、きょう夕方、政府専用機で羽田空港を出発します。
スピーチで安倍総理大臣は、日本を含む各国が提出している温室効果ガスの削減目標では、世界の平均気温の上昇を2度未満に抑える国際目標が達成できないと指摘されていることを踏まえ、新たな枠組みに、長期目標の設定や、各国の削減目標の見直しを進めるための規定を盛り込むよう訴えることにしています。
また途上国側が、先進国からの資金供与の拡大を強く求めていることから、安倍総理大臣は、気候変動関連の途上国支援を、2020年までに現在の1.3倍に当たる、1兆3000億円に増額する方針を表明することにしています。
フランスでは、同時テロ事件から3週間足らずで開かれるCOP21の警備に、神経をとがらせています。
フランス政府は、各国の首脳が集まる29日と30日の2日間、パリとその周辺で一部の道路の交通を規制し、マイカーの使用の自粛を呼びかけています。
フランスのカズヌーブ内相は、28日、これまでに治安と公共の秩序に危険を及ぼすおそれのあるおよそ1000人の入国を拒否したことを明らかにし、最大級の警戒に当たっていることを強調しています。
ロシア軍の爆撃機がトルコ軍に撃墜されたことを受けて、トルコへの経済制裁です。
プーチン大統領は、トルコ産の商品の輸入やトルコへの旅行の制限などを盛り込んだ、大統領令に署名しました。
大統領令には、トルコ産の商品の輸入や、ロシアでのトルコ系企業の活動の制限などが盛り込まれていて、今後、ロシア政府が対象となる商品や企業を決めるとしていますが、年間の輸入額が日本円で2000億円を超える農産物も、対象になるのではないかという見方が出ています。
また、ロシアから年間およそ400万人の旅行客がトルコを訪れる中、大統領令は、ロシアとトルコを結ぶチャーター便の運航を禁止し、旅行代理店に対し、トルコ行きのツアーの販売を控えるよう指示しました。
ロシア政府は、26日の閣議で、両国間の大型プロジェクトであるガスパイプライン計画の凍結なども検討するとしていましたが、まずは謝罪を求めて経済制裁を科すことで、トルコ側の出方をうかがった形です。
これに対し、トルコ外務省は28日、国民にロシアへの不要不急の渡航を控えるよう呼びかけ、ロシアとトルコの応酬が続いています。
では気象情報、南さんとお伝えします。
けさも北日本では雪の所がありますけれども、この冬の天気、どうなるでしょうか?
そうですね、これは3か月予報、12月、1月、2月の3か月予報ですけども、気温は北日本はほぼ平年並み、東日本や西日本、また南西諸島、沖縄付近は平年よりも高いであろうと。
降水量は、北日本は、ほぼ平年並みなんですけれども、東日本や西日本の太平洋側や沖縄付近は、平年並みか平年よりも多くなるんじゃないかなという、そういう予想なんですね。
平年よりも多くなると?
そうそう。
まあ、暖冬傾向が、東日本や西日本ではあるだろうということなんですよ。
暖冬。
でも、ねえ、なぜ降水量が増えるんですか?
そうそうそう。
それね、エルニーニョ現象が影響してる。
エルニーニョ?よく耳にします。
そうですね。
太平洋の海水温の状態なんですけども、これが11月中旬の海面の水温の状態です。
平年と比べて高い所は、赤く塗られています。
赤い所が多いんですけれども。
この辺ってことですか?
そうですね。
エルニーニョ現象はどこを見ているかと言いますと、ここの海域を見ています。
西経150度から西経90度で、赤道を挟んで南緯5度から北緯5度までがこの範囲が、平年と比べて0.5度以上高い月が6か月以上続くというのがエルニーニョなんですけれども、0.5度なんですけど、今ね、2度から3度くらい高いですから、相当海水温が高くなっている。
平年よりかなり高いということですね?
これね、スーパーエルニーニョって呼んでいる人もいたり。
スーパーエルニーニョ?
ゴジラのように強いエルニーニョだから、ゴジラエルニーニョって言ったりする人もいるくらい。
強力なんですか?
顕著なエルニーニョなんですよね。
どうしてなんですか?
これはね、どうしてかって言われると、いろいろ難しいんですけども、ちょっと東寄りの風が、貿易風が吹いているんですけど、それが弱かったりすると、暖かい海水が東のほうに流されるということもあったりすると。
いろんな要因があると。
エルニーニョ現象が起きると、日本付近を流れる偏西風の流れが変わるというふうにいわれてるんですね。
偏西風というと、西から東へ流れていく風の流れですけれども、まずエルニーニョじゃないとき、ないときですよ、どうなるかというと、海水温が通常はこの辺りが高いんです。
そうすると、この上で積乱雲が発生して、積乱雲っていうのは、これ、上昇気流で出来ています。
上昇気流があると、大陸のほうでその上に上がった空気が北に流れるんですね。
それだと偏西風が押されて、北に上がります。
その反動で南のほうへ下がってくる。
この偏西風っていうのが、寒気と暖気の分かれ目ですので、…みたいなものですから、そうすると、寒気が日本付近にどーんと流れ込んできて、通常だと寒く、冬らしくなるというのが。
大陸で押し上げられて、日本で南に下がると。
下がるというのがポイントですね。
エルニーニョのときはというと、海水温高いとこちらに行きます。
そうするとこの辺りっていうのは、よく晴れるんですね。
そうすると、北へ押し上げる力がありませんので、偏西風が大陸付近では南へ下がってきて、東日本や西日本付近を通っていくという流れになると。
ルートが変わるわけですね。
そうすると、寒気は、北日本には入り込むけども、東日本や西日本には寒気流れてこないんで、平年と比べると気温が高くなる。
なおかつね、低気圧っていうのは、この偏西風に乗って、ひゅーっとやって来ますので、これによって東日本や西日本が雨、降水量が多くなるということなんですね。
地球規模で、偏西風の流れが変わる。
変わると。
エルニーニョによって?
そういうことです。
だから暖冬になるし、降水量も多いと。
その降水量というのは、雨と言っていいんですか?
それが難しい。
難しい?
ということなんですね。
どういうことですか?
北には寒気があります。
ちょっと寒気持ってください。
下には寒気があって、北日本はほぼ平年並み。
そして南には暖気がある。
ちょうどその境目なんですけども。
そうすると、ここ、低気圧が通っていくんですけれども、低気圧っていうのは、寒気と暖気の境目を通っていくときは、すごく発達をします。
発達をすると、寒気をね、ちょっと引っ張り込むことがあるんですね。
そうすると、雨ではなくて、雪になることがある。
この雪が、大雪になることもあるので、暖冬だからといって、雪が全く降らないというわけじゃなくて、暖冬のときは、太平洋側で、大雪になることもあるので、油断しないように。
警戒したほうがいい。
そう、警戒したほうがいい。
暖冬だからといって。
雪が降らないというわけじゃないということですね。
気をつけていただきたいと思います。
注意が必要です。
では外の様子です。
青森の様子です。
きのう、初雪でしたよね。
そうですね。
平年と比べると22日遅い初雪で、1887年以降、最も遅い初雪でした。
きょうはもう雪が降ったりやんだりの天気が続きますし、この冬は、平年並みぐらいの雪が降りそうですので、この冬も雪に注意をしてください。
では次です。
5年後の東京オリンピック・パラリンピック、そのメインスタジアムとなる、新しい国立競技場の整備費をどう負担するか。
整備費を一部負担するよう求められている東京都は、全体の4分の1に当たる400億円程度を負担する方向で、政府と最終調整していることが分かりました。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアムになる新しい国立競技場について、政府はことし8月、総工費の上限を1550億円程度とする、新たな整備計画を決定し、東京都側と共に、費用負担の在り方を検討してきました。
関係者によりますと、総工費に設計などの関連費用を加えた1600億円程度のうち、国が半分の800億円程度を負担し、東京都とスポーツ振興くじの売り上げで、それぞれ4分の1の400億円程度を負担する方向で、最終的に調整しているということです。
東京都は、新しい国立競技場に防災機能が備えられることなどから、整備費を一部負担する方向で検討してきましたが、国の施設に税金を支出するにあたって、住民訴訟の対象とならないよう、根拠となる法整備も行われるということです。
東京都の舛添知事と遠藤オリンピック・パラリンピック担当大臣は、今週にも会談し、整備費の負担の方針を決定することにしています。
では続いて、改めてスポーツ、向井アナウンサーです。
お伝えします。
サッカーJ1で残念なニュースです。
ガンバ大阪のパトリック選手に対して、インターネットのツイッターに、人種差別に当たる書き込みがあったことが分かりました。
J1はきのう、年間優勝を争うチャンピオンシップの準決勝が行われ、ガンバのパトリック選手は、試合終了間際に勝利を決定づけるゴールを決めました。
この試合後、パトリック選手のツイッターに、対戦相手の浦和レッズのサポーターを名乗る人物から、黒人を侮辱する差別的な書き込みがあったということです。
書き込んだ人物を特定できるかどうかも含め、事実関係の確認を進めています。
今、地方に住みたいという若者が増えています。
まずはこちらをご覧ください。
こんばんは。
先月、移住を支援するNPOが、新しい働き方についてのセミナーを開きました。
参加したのは、20代から30代が中心です。
今、やりがいのある仕事や充実したライフスタイルを求め、若者の間で、地方へのUターンや、Iターンへの関心が高まっています。
かつて移住の希望者はシニア層に偏っていましたが、今ではこのNPOに相談に訪れる人の半数が若い世代です。
去年は、55%が40代以下の人たちでした。
こうした若者を呼び込もうと、全国の自治体がアピール競争を繰り広げています。
このほど、38都道府県と728の市区町村が、ある戦略を発表しました。
それがこちら、地方版総合戦略と呼ばれるもので、将来の人口の見通しですとか、町づくりの方針を示したものです。
その中で、人口の減少を食い止めるために、各自治体が、戦略の柱の一つに掲げているのが、移住者の呼び込みです。
山梨県では1300人、そして岡山県では1万人に移住してもらうことを目標に掲げています。
これまでに示された県などの目標を単純に積み上げますと、その数はおよそ4万3000人にも上ります。
多くの自治体では、人口の減少が続いています。
こちらですね、国の研究所が2年前に公表しました、特に現象が進むと見られる自治体です。
中でも目立つのが、東日本大震災の被災地です。
その中には、発想を大きく転換し、生き残りを図ろうという自治体も出てきています。
この春、大学を卒業した小野寺苑子さん。
地元、宮城県気仙沼市の水産加工会社に入社しました。
大学時代、韓国に留学していた小野寺さん。
大手食品会社に内定し、東京で働くことが決まっていましたが、得意な語学を生かせると知り、あえて地元の企業に飛び込みました。
国内有数の漁港を抱える、水産業の町、宮城県気仙沼市。
震災後、人口は10%減少しました。
基幹産業の水産業も震災でダメージを受け、小野寺さんのように、県外で学んだ若者をどう呼び込むかが課題となっていました。
そこで、市が掲げたのが世界の港町です。
海外ビジネスを強化することで、水産業の構造を転換。
ほかの港町と差別化を図り、若者たちを引き付ける仕事を作り出そうという戦略です。
市の戦略に合わせて、小野寺さんが働く水産加工会社も取り組みを進めています。
世界最大のシーフードショーなどに社員を派遣。
海外の消費者動向の分析を始めました。
従来のすり身や練り製品だけでなく、新しい発想の商品開発も始めました。
ほやを使った高級調味料。
ふかひれの成分が入った化粧品。
ほかの企業と協力し、商品化にもこぎ着けました。
こうした戦略のかいあって、4人の若者たちが県外の大学から入社しました。
小野寺さんはこの日、商談で神戸市を訪れました。
相手は、世界30か国に販路を持つ貿易会社。
韓国市場に進出する手がかりをつかもうと、交渉に臨みました。
気仙沼市では、こうした企業を増やし、若者を100人呼び込みたいと考えています。
以前のように住民を増やすことを諦め、新たな戦略で活路を見いだそうという自治体も現れています。
津波で壊滅的な被害を受けた、宮城県女川町です。
震災後、人口が3割減少。
1万人いた住民は今、7000人を切っています。
仙台から車で1時間半、大きな商業施設もありません。
そこで、町が新たに打ち出した戦略が、活動人口の増加です。
ことし完成したばかりの女川駅。
その駅前に、来月、商業エリアがオープンします。
ここに、町外在住の起業家や観光客を誘致。
仕事や遊びで頻繁に町を訪れる人を活動人口と呼んで、町の活性化に生かそうというねらいです。
駅前の商業エリアに店を出すことを決めた厨勝義さんです。
震災のボランティアをきっかけに、東京から宮城県石巻市に移り住んだ厨さん。
三陸特産のわかめなどを原料にした、手作りせっけんの製造・販売を手がけています。
住民でなくても、町で活動する人も支援する町の考えに共感し、出店を決めました。
起業家たちの事業が軌道に乗るよう、町は経営のサポートにも力を入れています。
この日、厨さんは、融資の相談会を訪れました。
相談には、町の担当者と創業支援の専門家も同席しました。
厨さんは試作品の香りを楽しむせっけんを持参。
女川を訪れる若い女性をターゲットに販売する計画を説明して、金融機関に融資を求めました。
同席した専門家も、ブライダル業者とのタイアップを提案し、サポートします。
金融機関も、前向きに融資を検討することになりました。
活動人口の重視にかじを切った女川町。
この動きを複雑な思いで見守る人たちもいます。
津波で被災した50の店が入居する仮設商店街です。
もともと駅前などで古くから店を営んできましたが、今も半数は再建のメドが立っていません。
妻と一緒に串焼きの店を経営する、千葉静郎さんです。
地元の海の幸を気軽に味わってほしいと店を続けてきました。
町の中心部の海が見える店として、多くの常連でにぎわいました。
しかし、震災前の店の跡地は、観光客のための公園になる計画です。
駅前への出店も考えましたが、にぎわいづくりを優先して、夜間の営業なども求める運営方針と合わず、断念しました。
千葉さんは別の場所での再建を模索しています。
活動人口という新たな方針で進む町づくり。
それが将来の住民全体の幸せにつながると、町は考えています。
地方に目を向ける若者たちが増える中、どのような人材とともに地域の未来図を描くのか。
自治体には、その戦略と覚悟が必要です。
鹿児島県の口永良部島で、爆発的な噴火が発生してから、きょうで半年です。
今も136人の住民全員が、隣の屋久島などで避難生活を続けています。
地元の屋久島町は、年内には住民全員が島に帰れるようにしたいと、インフラの復旧などを進めています。
多くの住民が帰ることを望む一方、噴火前の島の暮らしを取り戻せるのか、不安の声も上がっています。
住民たちは、屋久島の仮設住宅や公営住宅などで暮らしています。
その1人、口永良部島で生まれ育った渡邉百一さんです。
気象庁は先月、口永良部島は、5月と同規模の噴火の可能性は低下したとして、島の全域としていた警戒が必要な範囲を縮小。
屋久島町は、今月中旬以降、住民たちの帰島に向けて、町の職員や消防団員などを島に常駐させました。
台風などで傷んだ道路や学校の補修、それに噴火に備えて、避難場所の建物にトイレや発電機を設置するなどの作業を進めています。
渡邉さんは全員で島に帰り、元の暮らしを取り戻したいと願っています。
屋久島の公営住宅では、閉じこもりがちになり、島の人とのつながりを感じられる機会は、大幅に減ったといいます。
渡邉さんが営んでいた、島で唯一の酒店です。
島の住民たちが絶えず気楽に立ち寄り、和気あいあいとしていました。
ただ、この半年で、避難先で新たな仕事に就いた人も少なくありません。
島に帰るつもりがあるか、町は今後、意向調査を行う予定です。
しかし、住民によりますと、複数の世帯が、島に帰らない考えを持っているということです。
口永良部島の復興に少しでも役に立ちたい。
渡邉さんは今、島で取れる夜光貝を使った小物作りをしています。
土産物で島の観光が活性化してほしいという思いからです。
島の生活を取り戻そうと、住民たちは一歩ずつ歩みを進めています。
続いて気象情報です。
南さん、お願いします。
日本海側はまだ雨や雪の降る所がある見込みです。
午前3時の天気図です。
大陸に高気圧、北海道の北東で、低気圧が発達して、北日本はまだ西高東低の冬型の気圧配置が続いています。
北陸から北の日本海側を中心に雨や雪が降っています。
また大陸東岸付近は高気圧と高気圧の間、気圧の谷の中にあります。
この気圧の谷がきょうは近づいてくるため、沖縄や九州南部は、午後になると雨の降る所が出てくる見込みです。
現在の雨雲や雪雲の様子です。
現在、北陸から北の日本海側で雨や雪が降っています。
北陸付近は雨ですが、青森から北海道にかけては雪が降っています。
留萌付近には少し発達した雲も見られます。
きょうのこのあとの雨や雪の移り変わりです。
北陸から北海道にかけては、雨や雪の所が多いでしょう。
北陸や東北は、主に午前中を中心に雨や雪。
北海道は午後にかけても雪の所が多く、一時的には強く降る所もあるでしょう。
そして西のほうから雨雲が近づいてくる、九州南部や沖縄は夕方から雨が降りだして、夜にかけて雨が降り続く見込みです。
一時的には雷を伴う所もあるでしょう。
朝になると天気は回復に向かっていきますが、次の気圧の谷による雲が日本海に現れています。
この雲が、あすは北日本に近づいて、北日本や北陸は、あすは再び、雨や雪の降る所が多くなるでしょう。
ではきょうの各地の予報です。
激動の時代を迎えている日本の農業。
2015/11/29(日) 07:00〜07:45
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]
▽羽生・世界最高得点!優勝の演技をたっぷりと▽いま増える“地方に住みたい”若者たち・被災地にどう呼び込む?魅力ある職場づくりや “活動人口”を増やす取り組み
詳細情報
番組内容
▽羽生・世界最高得点!優勝の演技をたっぷりと▽いま“地方に住みたい”と考える若い人たちが増えています。こうした若者に熱い視線を注いでいるのが、人口流出が激しい東日本大震災の被災地です。どうしたら若い人たちが来てくれる街に改革できるのか。魅力ある職場づくりに取り組む自治体や、起業家を支援して“活動人口”を増やそうという自治体など、あの手この手の取り組みをリポートします。
出演者
【キャスター】近田雄一,上條倫子,【スポーツキャスター】向井一弘,【気象キャスター】南利幸
ジャンル :
ニュース/報道 – 定時・総合
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
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