(久保純子)お〜っ!ちょっといいんじゃないですか?どうですか?フランチェスカさん。
今回の『遠くへ行きたい』はイタリア…ではないんですよ
ほわほわ。
久保純子です
長崎島原半島を食べ尽くします
山の恵みを感じますよね。
すごい弾力張りがある。
パスタ大好きの私にはまるで天国のような場所
オリーブを搾るの初めて見ました
何だかイタリアに来たみたい
もちろんデザートは別腹です
もうこれはおいしいです。
そして海の恵み
お〜!これは…。
この真っ赤なお魚絶品なんです
初めて旅する島原
そこは知られざる美食半島でした
青い空と有明海が迎えてくれました。
島原半島に初めてやって来ました。
実はここ私の大好きなある食べ物のふるさとなんだそうです。
どんな出あいがあるんでしょうかね。
そのルーツ訪ねたいと思います。
楽しみ。
お腹もすいて来た。
諫早で島原鉄道に乗り換えておよそ1時間
まずは島原駅へ
あ〜着きました。
おっ島原駅ですここが。
おっ!早速…。
もしやあれが島原城?
そして奥に見えるのは雲仙普賢岳の噴火で生まれた…
まだ湯気が立ってますよね〜
島原市は別名水の都
日本名水百選に選ばれた湧き水で有名な町です
水路や水くみ場があちこちにあって今も暮らしの中に生きています
えっこれ今…飲み水です?お料理とかにも使われるような?え〜!ホント透き通ってる。
うん。
(猪原さん)おいしいでしょ?まろやかですねでもこんなに暑い日なのに冷たい。
へぇ〜。
この方湧き水の持ち主でした
明治10年創業の金物屋さんです
すごい数のものがちょっと見渡すとやかんだけでも何種類もあるし。
アハハ…包丁もすごいし。
(猪原さん)はい包丁ね家庭用の包丁から業務用の包丁まで一応。
(猪原さん)これはよくご存じの方多いですけど…。
えっこれすごい欲しいです。
(猪原さん)究極まで行ってるということですね。
だから毛を挟んだ時に毛が切れない。
何か…。
抜いてくださいもうどんどん。
でも産毛抜くのもあれですよね商品でね。
(猪原さん)いいですよ。
でもこれ抜けそう。
抜いてみてください。
え〜!特別ですよ!人前で毛なんか抜かないんだから。
(猪原さん)アハハハ…!女子は。
ちょっと待ってこれかな見える?ここ。
(スタッフ)もっともっと。
え〜…ほらもうあっという間に抜けちゃうから。
しかも痛みもないほら。
(スタッフ)あっ見えました。
(猪原さん)あっ映ってます?ねっ。
テレビで毛を抜きました。
すごい初めてですよね。
これからもないと思います。
ないですよね?はい。
島原初めての買い物はなぜか毛抜き
ちょっと寄り道しちゃいましたね
もしかして私が求めて来たのはこれかな?おはようございます。
(ミヨ子さん)おはようございます。
あった!「ろくべえ」。
「ろくべえ」ですはい。
これです私が求めに来たものは。
大好きなんですよ「ろくべえ」が。
そうですかへぇ〜おいしいですよ。
不思議な名前の黒い食べ物
これにあいに来たんです
私の大好きな「ろくべえ」
何でできてると思いますか?
こんにちは〜。
(吉田さん)こんにちは。
あ〜何か何だか…何だ?これはですね…。
あ〜!こんなふうに干されてるんですね。
「ろくべえ」は今から200年以上前島原を襲った飢饉の際に生まれたといわれています
米や麦が底をついて唯一残されたのがサツマイモ
これを何とかおいしく食べようと工夫したのが農家の六兵衛さんだったというわけです
大体硬さ的にはこんなもんですかね。
う〜ん。
ここからが面白いんです
これですよこれ。
これはブリキに釘で穴ほがしてできたんですけどね。
手作り?これも?手作りですはい。
六兵衛専用の…。
おろし器っていう感じですね。
あっこうやってこうやって押して行くと出て来てる出て来てる!
日本古来のパスタマシンですよね
出て来ました。
ほら〜!六兵衛になって来た。
これを蒸すと…
お〜!真っ黒になってる。
ほぐして水洗いします
失礼して…。
んっ…。
プルプルコシがありますね。
でもこの香りはやっぱり…。
これがいいんですよねおイモ。
素朴なサツマイモの麺六兵衛
アゴ出汁でいただきます
以前長崎出身の友達に教わってから家に材料を常備してるくらい大好きな食べ物なんです
いや〜六兵衛ですね本場の食べちゃった。
やっぱこのネギだけっていうのが六兵衛の味を引き立たせてますよね。
そうですね。
イモの香りをね。
さて麺好きなら外せない一品がお隣の南島原市にあります
南島原はおよそ400年前キリシタンを中心とする農民一揆島原の乱の舞台になった土地です
3万もの人口が失われたといわれ乱の終息後は全国からたくさんの人がこの地へ移住して来ました
この時小豆島から来た人達がある食べ物を持ち込んでこの地域に根付かせたんだそうです
それが…
えっここ!ここここここ。
うちにこの小林さん家のそうめんあります。
昨日食べました。
子供がウホウホ言って食べた。
ここなんだ〜えっちょっと感動。
南島原は手延べそうめんの町
製造業者は300にも上るとか
ところで手延べそうめんってどうやって作るんでしょう?
いつも食べているのに意外と知らないんですよね
(本多さん)これをこうすれば…。
のびますねゴムみたいですね。
(本多さん)こんなにのびるんですよね。
それからこの作業をいたします。
穴に通して…。
はぁ〜何か複雑なミシンの掛け糸みたいですね。
(本多さん)はい。
ほぉ〜早い早い早い。
もうあっという間に…。
お〜あっスルスル入ってった。
あっ…巻き巻き。
なるほど〜賢い機械だわ。
こうやってよりをかけながら1本の長〜い麺にのばして行くんです
今それを手で引っ張ったらグ〜っとのびたでしょ。
ええ。
ちょっとじゃあこちら側持っとってください引っ張ってみてください。
うわ〜うわ〜結構力がいります。
のびないですね!絶対のびないんです。
時間を待たないと…。
だから今はこれができるまでが限界なんです。
生地をのばしては寝かせを繰り返し最後は細さ1.3ミリ長さなんと450メートルまで持って行きます
毎朝3時から始めて日暮れまでかかるとのこと
この時間と手間が手延べそうめん独特の食感を生むんです
地元ではどんなふうに食べているのかというと…
えっこれ…。
ええもう…。
え〜!
地獄炊きと呼ばれる食べ方です
そうめんの釜揚げですね
麺つゆに生卵を溶いたものでいただきます
んっ…。
あったかくこうグツグツしてもしっかりとコシがありますよね。
…じゃないかと思いますね。
こちらの本多さんは最近新商品の開発に成功しました
右側の麺ちょっと黄色いですよね
実はこれそうめんと同じ方法で作った手延べパスタなんです
パスタの原料デュラム小麦は切れやすくて手延べは無理といわれていたんですが島原伝統の技術が常識を覆しました
これはやっぱり島原らしいイタリアンに仕立てたいところです
ということで地元の食材探し
心強い助っ人に登場してもらいましょう
はじめまして。
はじめましてフランチェスカです。
久保と申します。
よろしくお願いします。
何だか不思議島原でイタリアの方ですもんね。
そうですそうです。
フランチェスカさんは南島原に来て4年目
国際交流員として料理やイタリア語を教えているうちに面白い発見をしたそうです
タタ〜ン!見てくださいこれを。
イタリアですか?一番大事なのは後ろにある山ですね。
雲仙普賢岳。
はい。
…っていうのは火山ですよね。
あぁ〜。
イタリアには火山がありますけどどこでしょうか?ポンペイ?ポンペイの近くですね。
えっ?大きい町だったら?そうですそうです!正解です。
アハハハ…。
これはナポリの写真です。
あっホントだ!ホントちょっと海岸線がこう湾曲…。
はい似てるんじゃないですか?何となくそうですね。
アハハハ…。
懐かしい。
それで私はここの南島原市に来てそういうイタリアに似てるところを見つけてあ〜何かなじみがいいなと思ってすごく生活しやすいです。
面白い。
へぇ〜南島原ってイタリアに似てるんですね
フランチェスカさんによりますとオリーブを作っている人もいるんですって
このオリーブ栽培も小豆島から学んだもの
今もつながりが深いんですね
実は私オリーブも大好きなんです
これこのままは食べられないんですか?えっ?アハハハ…。
そう言われると食べたくなっちゃうんだよな。
(平石さん)食べてみてください。
ホントですか。
熟れてるからだいぶ収まってるかもしれんけど。
う〜ん…。
苦い。
ハハハ…。
何だろう?もしよければ青いのをやってみて。
えっ青いの…。
オリーブ初めて。
硬い。
んっこれ苦い!あっこれ苦い!アハハハ…。
これがですね…。
そうなんですね。
ということでオリーブオイルを搾るところを見せていただきます
さっきまで木になっていたオリーブですよ
あっ出て来た出て来た出て来た出て来た…。
こんな新鮮なオリーブオイル初めてです
いいですね。
これはもう絶対ね…。
苦味は水分などとともにほとんど抜けてオイルは爽やかな味わいに
これはパスタに合いそう
さて向こうに見えているのは熊本県天草です
島原半島をさらに南下して早崎漁港へとやって来ました
次なるお目当てはもちろん新鮮なお魚です
あそこで漁師さん達が…。
(フランチェスカさん)何かいますね。
ちょうど漁から帰って来たところでした
(フランチェスカさん)カッコいいですねフフフ…。
どうもこんにちはお邪魔してます。
何か珍しいお魚だ。
(フランチェスカさん)アラカブだ〜!お〜!
(フランチェスカさん)おいしそう。
カブダイ。
カブダイ?アラカブ?真っ赤なんですね。
(フランチェスカさん)うんそうです。
ええ。
へぇ〜。
早崎海峡の荒波にもまれたアラカブは身が引き締まりエビなどを食べて育つため鮮やかな赤い色をしています
婚礼やおめでたい席に欠かせないとか
今や料亭で引っ張りだこのこの高級魚
ありがたく分けていただきました
さぁ島原イタリアンを作りましょう!
フランチェスカさんと一緒にまずはアラカブに下味を付けます
ホントはイタリアだったら音楽をかけて踊りながら。
そうしましょうよカンツォーネとかですか?
これは地元でエタリと呼ばれるカタクチイワシの塩辛
うんうん…。
これがアンチョビーにそっくりなんです
こんなものまであるなんて島原半島ホントにイタリアみたいですね
おいしいです。
豪快にこのありがたい貴重な…。
搾りたてのオリーブオイルをたっぷり使って香味野菜とトマトでソースを作ります
アラカブ入ります。
フフフ…。
贅沢に丸ごと行っちゃいましょう
そうめん屋さんが作った手延べパスタ
コシが強いからもちもちの仕上がり
行くよ。
あっ大丈夫ですよ。
これをソースと絡めて…
まさにパスタ。
最後にアラカブをド〜ンっと
豪快お〜!
地元のおいしいものがギュ〜っと詰まった島原イタリアンの完成です
今回の私の旅の集大成その出来栄えは?
じゃあいただきます。
私の島原イタリアン
地元の漁師さん達の反応はどうかな?
ホントですか?最高ですよ。
やった〜!やった〜!ハハハ…。
(フランチェスカさん)ハハハ…。
まだ食べる前から。
(フランチェスカさん)ハハハ…!んっ!
(フランチェスカさん)どうですか?おいしいですね。
おいしいでしょ。
ものすごくおいしいですね。
自分で言うのもなんですけど。
(フランチェスカさん)ハハハ…!いい出汁が出てるでしょ?
島原半島はおいしいものの宝庫
地元の皆さんがうらやましいです
さぁお次はデザート
南島原にはすご〜いお店があるんですって
あっ実はね…。
というのは…。
えっ?はい。
ホントに住宅街のど真ん中に。
いつも私がどっか旅行に行く時でも…。
へぇ〜イタリアの方も好きなんですか?そうですそうですみんなすごくおいしいって言ってくれました。
へぇ〜。
このお店は完全手作り
まずは卵を割るところから始まります
えっ?今まで全卵でしたよね。
はい。
ここからは黄身だけを取り出すんですか?黄身だけをですね…入れるわけです。
これはどうしてですか?はぁ〜。
黄身の割合を増やせば味わいは濃厚になりますが生地は膨らみにくくなります
五三焼はその壁をクリアした究極の贅沢カステラなんです
色山吹色?
徳島産の和三盆糖をはじめ材料は吟味を重ねたものばかり
小麦粉はぎりぎりまで減らします
これを焼き上げる技術を持つ職人はごくわずかです
五三焼が「カステラの王様」と呼ばれるゆえんです
これでじゃあひと安心ですか?いえいえ。
また今から今度は…。
ツヤ切りって何ですか?ツヤ切りって泡切りですね。
ツヤ切りというのは気泡を追い出して生地のキメをそろえる作業です
火を入れながらこれを何度も繰り返します
じっくり焼くこと1時間20分
手間と時間がかかるんです
それをもう…。
はいこれで出来上がりです。
うわ〜ハハハ…!どうぞ。
さぁカステラの王様のお味は?
え〜ヘヘヘ…。
「ほい」アハハ…!いやいやいやアハハハ…ホントにいいんですか?でもこれ売り物に…。
大丈夫です。
じゃあ行きます!行っちゃいますよ。
いや見ていや〜!おっ…。
いただきます。
フフ…。
もう…。
これを待ってたんですね私の体は。
ありがとうございます。
こちらこそ。
南島原の食にかける情熱はまるで日本のイタリア
皆さんも旅してみませんか?
2015/11/29(日) 07:00〜07:30
読売テレビ1
遠くへ行きたい 久保純子「美食半島まるかじり!」長崎県島原市〜南島原市[解][字]
フリーアナウンサーで大の麺好きの久保純子が長崎を訪ねる。島原名物の黒い麺「六兵衛」の工場を訪問。そうめん作りの技術を活かして考案されたもちもちパスタを発見する。
詳細情報
出演者
【旅人】
久保純子
番組内容
フリーアナウンサーで大の麺好きの久保純子が長崎・島原半島を訪ねる。
島原市内を散策し、島原名物の黒い麺「六兵衛」の工場を訪問。
もうひとつの名物麺「そうめん」の工場では手延べの技を見学。そうめん作りの技術を活かして考案されたパスタに出合う。
イタリア出身の国際交流員の協力で“島原イタリアン”料理を作ることに。オリーブ農園を訪ねて搾りたてのオイルを手に入れ、漁港では赤い高級魚「あらかぶ」をゲットする
番組ホームページ
http://www.to−ku.com
取材地
長崎県
ジャンル :
バラエティ – 旅バラエティ
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