よかったね舛方くん。
やった〜！
（きてき）
（きてき）スティーブンはいつもウルフステッドじょうにいる。
だがときどきかんこうきゃくをのせてソドーとうをあんないするとくべつなツアーにでかけることもあった。
かれはそのむかしとてもはやいきかんしゃだったのでロケットとよばれていた。
スティーブンがしろのそとにでるとひとびとはそのすがたをひとめみようとあつまってくる。
すご〜い！ほらみてパパ。
ロケットがいくよ！
（スティーブン）そのとおりだぼうや！わたしはかぜのようにはしるんだよ。
しかしロケットとよばれているにもかかわらずスティーブンはいまはもうはやいきかんしゃではなかった。
（きてき）あっ…。
ほんとうのことをいうとトップハム・ハット卿のてつどうのなかでもっとものろのろでスティーブンをじゃまだとおもうなかまもいた。
（ゴードン）ふん！こんなにもおんぼろなのろのろきかんしゃがほんせんをはしるなんてありえないだろう。
（きてき）おれさまのまえからさっさとどいてほしいもんだ。
おまえみたいにおそいきかんしゃじゃやくにたつとはとてもいえないぞ〜。
（きてき）
（ふしんなおと）おっ…なんだ？いまのは。
まあきっときのせいだ。
フフッ。
ゴードンがもうスピードでとおったからゆれたんだな。
スティーブンはそのあとナップフォードえきでトーマスにあった。
やあやあみなさんこんにちは！
（きてき）さあいったいだれかな？このロケットにのるのは。
（ジェームス）ちょっとまってスティーブン。
そこからどいてくれよな。
ぼくのせんろなんだぞ。
どうしてきみみたいなおそいきかんしゃにのりたがるおきゃくさんがいるんだろうね。
ほかにもっとはやくてピッカピカのきかんしゃがたっくさんいるっていうのにさ。
（トーマス）ジェームスはじぶんのしゃしんをとってもらえないからくやしいだけでしょ。
フフッ。
ふん。
ハハッ。
トーマスはじょうだんをいっただけさ。
そうだきみたちつりばしをわたったときになんだかおかしなおとをきかなかったかい？いいやぼくはすごいスピードではしるからねじぶんのピストンのおとしかきこえないんだ。
ぼくもべつになにもきこえなかったな。
そうかわかった。
それならいいんだ。
（きてき）スティーブンはブレンダムのみなとにむかうためにまたつりばしをわたった。
おかしなおとがしないかみみをすませていたがこんどはなにもきこえなかった。
うんきのせいだったか。
しんぱいしすぎかな。
（きてき）みなとではツアーにさんかするひとたちをのせることになっていた。
やあみなさんようこそソドーとうへ！わたしのなまえはスティーブン。
でもロケットとよんでくれていいですよ。
すごくはやそうでしょ？
（ポーター）すごいなスティーブン。
きみはほんとににんきものなんだね。
ありがとうありがとうどうもありがとう。
（きてき）スティーブンはナップフォードにむかっていた。
きょうこのつりばしをわたるのは３かいめだ。
（ふしんなおと）うわっ…ちょっとまてよ。
またあのおとがしたぞ。
たいへんだ！このままでははしがこわれてしまう！スティーブンははしのむこうのあんぜんなばしょまでじょうきゃくをつれていった。
はしをわたりおえるとスティーブンはひっしにピストンをうごかしぜんそくでナップフォードにむかった。
だがざんねんなことにそのスピードはとてもおそかった。
はあはあ…トーマス！たいへんだ！きんきゅうじたいだ！どうかしたの？つりばしがこわれそうなんだ。
ええっ！？
（アニー）それってすごくきけんじゃないの！
（クララベル）ゴードンにしらせなきゃ！クララベルのいうとおりだ。
もうすぐきゅうこうれっしゃがやってくるんだよ。
はしをわたるのをとめなくては！それじゃぼくがはしをこえてゴードンをとめてくる！だめよトーマス！やめて！いくらなんでもきけんだわ！そのとおりだよわたしはきみよりかるい。
わたしがいくのがいちばんだ。
（きてき）きみはここでせんろをふさいでてくれ。
スティーブンきをつけてね！しんぱいはいらないよ。
おっ…ああ…。
しまった…。
・
（きてき）あっ…！ああもうこれいじょうみていられないわ。
どうなってるの？はしのうえでしゃりんがひっかかっちゃったのよ。
がんばれスティーブン！あとほんのちょっとだよ！いまひっしでがんばってるんだ！・
（きてき）あっ…！よしがんばるんだ！わたしならきっとできる！うっ…う〜っ…！あっ。
（きてき）きゅうこうれっしゃのおとおりだ〜！とまれとまれ！えっ！？
（きてき）そこをどけ〜！せんろをあけろ〜！とまれゴードン！とまれ！とまるんだ！ああ〜っうっ…！とまれとまれ！あっ…。
うっ…。
おれさまのまえからどきな！のろのろきかんしゃめ！おまえみたいにおそかったらやくにたつとは…。
うわっ！あっ…。
あっ…。
あっ…。
あっ…。
ああ…スティーブン。
そうかおまえはおれとおきゃくさんをたすけるために…お…おれは…。
ゴードンは「ありがとう」っていいたいんだよ！フフッ。
フフッ。
トップハム・ハット卿がこわれたはしのかくにんをしにやってきた。
（トップハム・ハット卿）そうだったのか。
きみたちがだいじこになるのをふせいだんだな。
スティーブンがゆうきをだしてくれたんです。
はしをわたってゴードンをとめたんですよ。
きみたちのことをほこらしくおもうぞ。
きみたちはやくにたつきかんしゃというだけじゃない。
このしまのヒーローとよんでもいいぐらいだ！そしてつりばしをしゅうりしているあいだはどのきかんしゃもスティーブンとおなじくらいのろのろとはしをわたることになった。
・
（きてき）えっ！？どうした？ゴードン。
アハハッ。
ロケットのおとおりだぞ。
アハハッ。
あ〜あ…。
ゆうきあふれるスティーブンのかつやくをきいてまえよりもたくさんのひとがウルフステッドじょうにやってくるようになった。
そしてのろのろはしるスティーブンはますますにんきものになったのだった。
（きてき）
（きてき）あるひスペンサーはたいせつなしごとをまかされた。
ぶとうかいにしゅっせきするボックスフォード公爵ふさいをカレンじょうまでつれていくのだ。
公爵はぶとうかいでスピーチをしカレン卿にとくべつなプレゼントをわたすよていだった。
（ボックスフォード公爵夫人）プレゼントはわすれずにもった？
（ボックスフォード公爵）ああもちろんもったよ。
ほらここにある。
やあスペンサー。
（スペンサー）どうも公爵。
なあいいかいスペンサーカレンじょうにはぜったいおくれないようにとうちゃくしたい。
きょうはたいせつなスピーチをまかされてるからな。
ごしんぱいなく！がっかりさせることはありませんから。
たのんだぞスペンサー。
（ふえのおと）
（きてき）スペンサーはカレンじょうをめざしてせんろをかけぬけた。
「まことにうれしくぞんじます。
わたしのつまもたいへん…」。
さいしょのていしゃえきはナップフォードえきだった。
（クラクション）やあバーティー。
（バーティー）やあトーマス。
（じてんしゃのベル）そこへトップハム・ハット卿とうちあわせをするためにミスターパーシバルがじてんしゃでやってきた。
やあどうも。
ハハハハ。
まだそんなのりものにのっているのかね？わたしみたいにくるまをつかっては？
（パーシバル）じつはじてんしゃのほうがすきでしてね。
つねづねこういってるんです。
しゃりんは２つがさいこうだと。
ハハハッ…。
いまのきいたかい？トーマス。
そんなのうそだね。
みんなしってるよ。
しゃりんは４つがさいこうだ。
ちょっとまってよ。
しゃりんは６つがさいこうでしょ？
（きてき）まったくばかばかしい。
しゃりんのかずは２０がさいこうなのはだれがみてもあきらかだろ！なにをいってるんだ！４つがさいこうだ！ぜったいに６つ！２０がさいこう！ああ…スペンサー？このままおしゃべりをつづけていたらカレンじょうでのたいせつなやくそくにおくれてしまうよ。
すみません。
ぜったいまにあうようおつれします。
たのもしい２０このしゃりんにかけて。
フフフ。
（きてき）
（クラクション）スペンサーはいつもどおりじしんまんまんではしっていた。
だがそこでもんだいがおきた。
そんな…まさかうそだろ？スペンサーいったいどうしたというんだ？すみません公爵とつぜんですがちょっとこしょうしてしまったようです。
やれやれこれじゃわたしはどうやってじかんどおりカレンじょうにつけばいいんだ？「わたしたちは」でしょ。
・
（きてき）どうしたんだい？スペンサー。
まさかたのもしい２０このしゃりんがもうたよれなくなったの？ちっともおもしろくないぞトーマス。
ぼくは公爵ふさいをカレンじょうにおつれしているところだったんだ。
それじゃぼくがかわってあげるよ。
ほんとうかい？それはたすかるよトーマス。
さあいこう。
ああ…すごくたのしい。
ワクワクするわ。
わたしたちがボックスフォード公爵ふさいをのせていくなんて！
（きてき）よ〜し！しゃりん６つでしゅっぱつだ！つぎはカレンじょうにていしゃしま〜す！じゃあねスペンサー！う〜ん…。
フフフフフ…。
ああっまずいぞ！あっ！
（ふたり）ああっ！う〜っ…！ふ〜あぶなかった。
こんどはなんだ？ごめんなさい。
せんろにきがたおれてて。
あ〜まったくきょうはなんてついてないんだ。
しばらくのあいだここからうごけないかもしれません。
だがはやくカレンじょうにつかなくては！わたしのスピーチが…。
「わたしの」？いやその…「わたしたちの」だ。
・
（クラクション）またあったねトーマス。
どうしたの？せんろにきがたおれてるんだ。
公爵ふさいをカレンじょうにおつれするさいちゅうなのに。
ぼくがかわってあげるよ。
あっ…まあそれはたのしそうだわ！あなたいそいで。
えっ？でも…。
なんてかわいらしいバスなの。
うわっありがとうございます。
さあ！どうぞおのりください。
ぼくがいったとおりだ。
しゃりんは４つがさいこう！フフフフ…。
（クラクション）あ〜…。
ざんねんだがトーマスはそこからうごけなかった。
でもこれで公爵ふさいはじかんどおりにとうちゃくするだろう。
（ベル）
（クラクション）ハハハハハッハハハハッ。
だがそのときさらにもんだいがおきた。
ああっ…ああ〜！
（ふたり）ああ〜！うわ〜うわっ…！あっ…。
ああ！まったくしんじられない。
こんどはなにがおきたというんだ？タイヤがパンクしたんです。
ほんとうにすみません。
もはやこれまでだな。
スピーチのじかんにまにあうようカレンじょうにとうちゃくするのはぜったいにむりだ。
・
（じてんしゃのベル）おやどうされたんですか？ミスターパーシバル！ボックスフォード公爵。
カレンじょうにいかなくてはならないというのにまにあいそうにないんだ。
バーティーがパンクしてしまって。
あきらめないで！これでなんとかしましょう。
あらまあ…なんてかわいらしいじてんしゃなの。
もうなんねんもじてんしゃにはのってないが…。
わたしはハンドルにすわればいいのかしら？いいえそうじゃないんです。
たすけをよびますよ。
それまでここでまっていてください。
いつもこういってるんですよ。
しゃりんは２つがさいこうだ〜！ハハハハッ！ああもしもし？ソドーレスキューセンターですか？おねがいがあるんですが。
お〜。
あらまあ！
（ハロルド）どうぞおのりください。
ぼくがカレンじょうまでおつれします！あらどうも…カレン卿。
（カレン卿）やっととうちゃくしましたね。
でもスペンサーはどこです？それについてはゆうしょくのときにでもおはなししましょう。
ありがとうハロルド。
どういたしまして公爵。
あんなふうにこしょうしちゃうなんてはずかしくてしかたがない。
でもいまはもうすっかりなおしてもらったんでしょ？パンクしてたぼくのタイヤもなおったよ。
ところでだけどしゃりんのかずはいったいいくつがさいこうだったのかな？ハハハッ…しゃりんが２つというのもたのしいですな。
ハハハッ。
でもおおっ…。
やはりわたしはくるまのほうが…ああ〜！
（しょうとつしたおと）
（トップハム・ハット卿）イテテ…。
（ふたり）あ〜あ…。
（トップハム・ハット卿）う〜…。
あ〜。
けっきょくピンチをすくってさいこうだったのはハロルドか。
しゃりんなんて１つもないのにね。
フフッ。
（きてき）
（きてき）2015/11/29(日) 07:00〜07:20
ＮＨＫＥテレ１大阪
きかんしゃトーマス「のろのろスティーブン」「しゃりんはいくつ」[二][字]
「のろのろスティーブン」「しゃりんはいくつ」
詳細情報
番組内容
▽「のろのろスティーブン」スティーブンはとてもゆっくり走る。そのことをからかわれることもあるが、スティーブンは気にしていない。ある日スティーブンは、つり橋で妙な音がするのに気づく。▽「しゃりんはいくつ」公爵夫妻を乗せて走っていたスペンサー。車輪が６つのトーマスや、４つのバーティーと、「車輪の数が２０の自分が一番」と話していたが、その直後、故障して走れなくなってしまう。そんなピンチを救ったのは…？
出演者
【声】ジョン・カビラ，比嘉久美子，佐々木望，金丸淳一，三宅健太，江原正士，神代知衣，田中完，河本邦弘，坂口候一，佐々木啓夫，酒巻光宏，根本圭子，坪井智浩，石野竜三，河杉貴志，中村大樹，金光宣明ほか
原作・脚本
【原作】ウィルバート・オードリー
ジャンル :
アニメ／特撮 – 海外アニメ
アニメ／特撮 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード（ステレオ）
日本語
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英語
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