グッと!地球便【ニュージーランドで唯一人の味噌職人として商売を始めた息子】 2015.11.29


(山口)さあ。
今回の『グッと!地球便』は埼玉県とニュージーランドを繋いでみたいと思います。
行ってみましょう!
海の向こうの大切な人に大切なものを届けます
今回の配達先は南太平洋に浮かぶ島国ニュージーランド
南島の地方都市ネルソンは穏やかな時間が流れる小さな港町。
ここにニュージーランドでただ1人自ら味噌をつくり販売している日本人がいます
健康志向の高まりで発酵食品が注目を浴びている事に目を付け地元産の大豆を使いゼロからビジネスを始めたのです
(武人さん)本当にあの〜こう…。
味噌は生き物。
片時も目を離すことが出来ないため日本にはもう7年も帰っていません
そんな息子に思いを募らせる母は…
(母)最近…。
母の事を気に掛けながらもこの地で味噌を広めることに心血を注ぐ息子に届けられた思いとは…
あっこんにちは〜。
(母)あっ!どうもこんにちは。
武人さんのお母さんでいらっしゃいますか?はいそうです。
あ〜どうもすいません。
お世話になります!お世話になります。
今日はよろしくお願いします!
(妹・母)よろしくお願いします!え〜お母さんと妹さん。
(妹)はい。
武人さんのニュージーランドで味噌職人をやってらっしゃる姿を今日はご覧いただきたいと思いますけども…。
行かれたのは何年前に行かれたんですか?最初っから数えて…15年ぐらいになります。
15年ということは最初に15年前に行かれた時は味噌職人になるという…。
(妹)いえいえ…。
目的じゃなかったんですか?最初は…日本料理の方をやってまして。
ワーキングホリデーでニュージーランドに入りましてそのまま移住というか…うん何か居心地が良かったみたいで…はい。
居心地が良かったんですかね〜。
大きなリュックサック1つと自転車…マウンテンバイク1台それだけで出て行っちゃったんですよ。
お金とかのね…そういうのもあるんだけどもう一切私にはそういう迷惑かけずにあの…自分で全部用意してやりましたね。
行きましたね。
そうですか。
今日はどういうところを見てみたいですか?そうですね…。
そういうところが特に見たいな〜と思って。
はい。
わかりました。
見てみましょうかね。
はい…。
武人さんニュージーランドです。
グッと!
ニュージーランド南島の北端に位置する港町・ネルソン温暖で過ごしやすいこの町の名物はボルター・バンクと呼ばれる13キロにも及ぶ沖合の砂地
日本の天橋立に似ていることから京都の宮津市と姉妹都市になっています
そんなネルソン郊外の自宅に工房を構える武人さんを訪ねました
(スタッフ)ここ…ここですね。
(スタッフ)すいませ〜ん。
はい。
(スタッフ)あっ前田さん?はい。
(スタッフ)どうもはじめまして。
『グッと!地球便』と申します。
どうもはじめまして。
(スタッフ)よろしくお願いします。
どうも…よろしくお願いしま〜す。
そうですね。
まあこれがキッチン…これコンテナを自分でこう改造してこれ冷蔵用のコンテナなんですけどね以前は普通に野菜とかを…色々に使ってたコンテナなんですよね。
ニュージーランドでただ1人の味噌職人武人さん現在1週間に200キロずつ新たな味噌を仕込んでいます
朝6時一晩水に寝かしてやわらかくなった大豆を圧力釜へ。
実はこの大豆ニュージーランド産。
武人さんは地元の食材に拘った味噌づくりをしています
ああ〜圧力鍋。
蒸気を通して…。
大豆が煮えるまでおよそ30分その間武人さんはコンテナの隣にある自宅へ
(スタッフ)あっ早速ですが…。
はい。
(スタッフ)こちらは?これがねお味噌ですね。
味噌の熟成期間は半年3LDKの自宅は出荷を待つ味噌で溢れています
まあこれが…。
逆に…。
ハハハッ…感じですかね。
(スタッフ)失礼します。
あっどうもはじめまして。
(美笑さん)どうもはじめまして。
あの…うちの嫁の美笑です。
一応担当としては味噌詰めしてあの〜ラベルとか貼って箱詰めしてお店に送ってくれてます。
創業して3年。
夫婦2人で手探りで始めた味噌づくり。
当初は苦労の連続だったと言います
アッハハ…やっぱり…。
ウッフフ…なので…。
朝食は作業の合い間に手早く済ませます。
武人さんが自家製のパンに塗っているのは“ミソマイト”という商品
まあ元々はこのマーマイト…っていうニュージーランドで作られているこういうパンに塗って食べるやつなんですけど。
最初にこのマーマイトを食べた時にちょっとこれ味噌っぽいなと思って…。
(スタッフ)なるほど。
ええ。
それがアイデアですね。
朝食後武人さんは再び工房へ
大豆が煮上がりました
味噌づくりに欠かせないのが蒸した米に麹菌を繁殖させた米麹
(スタッフ)凄い湯気出てますね。
そうですね。
(スタッフ)これ自然な湯気?自然…そうですね。
自然発熱して…湯気が出てます。
ゴミ屋さんっていうか…。
武人さんが2日間目を離さず手を掛けて仕込んだ米麹
良いんじゃないですか結構。
今回も良い状態に仕上がっているようです
この自家製米麹と塩を茹で上がった大豆に加え混ぜていきます
さらに機械にかけてミンチ状にしていきます。
ニュージーランドには味噌をつくるための機械がない為肉のミンチ用のもので代用しています
武人さんはこうした味噌づくりを何度も失敗を繰り返しながら独学で身に付けました
独学なんだ〜。
はい…。
手に職をつけた方がいいと言う母の勧めもあり調理科がある高校に進学した武人さん。
卒業後は割烹料理店に就職しましたが旧来の徒弟制度に馴染めなかったと言います
28歳の時仕事を辞めてワーキングホリデーで…
日本料理店で料理人として働きながら自宅で趣味として味噌をつくっていたそうです
商売にしようとは考えていませんでしたが1本の電話が人生を変えることに…
趣味として自宅で味噌をつくっていた武人さん。
商売にしようとは考えていませんでしたが1本の電話が人生を変えることに
アハハ…それでか。
こちらは地元のオーガニックショップ。
ニュージーランド人は地産地消を好む上健康志向の高まりで発酵食品も人気。
味噌にも注目が集まっているそうです
現在武人さんは…
時には生産が追いつかなくなることもあると言います
まさかそんなに人気があるお味噌だとは思わなかった。
武人さんが作る商品は4種類
味噌とミソマイトの他に味噌ドレッシングそして塩こうじも作っています
あのお客さんが「うちの商品ないですか?」って言ってオーナーに言って僕に来たんです。
最初にこうやってお店の棚に自分の商品が並んでるのを見た時はホントにちょっと感動しましたね。
嬉しかったです。
今や武人さんの味噌はスーパーで輸入された日本製の味噌と並んで販売されていたりカフェやレストランで味噌汁やソースとしても提供されています
仕事の合間武人さんが車で出掛けます
近くの川に魚釣りにやって来たのです
自宅の庭では野菜も作っています。
ニュージーランドでは物価高が続いているため自分たちで食べる分はなるべくこの菜園でまかなうようにしているそうです
収穫した野菜はその日の食卓へ上ります
この日のメインは庭で採れたカブと自家製の味噌でつくった料理
すごい贅沢な事だと思いますね。
日曜日。
京都府宮津市にちなんで命名された宮津ガーデンで「桜祭り」が開催されました
武人さんは毎年ここで豚汁を販売しています。
まだまだ味噌の知名度は高くないためこうしたイベントに積極的に参加して味噌の魅力を広めたいと考えているのです
この日は「桜祭り」。
日本文化を知ってもらおうというイベントで武人さん達も参加しています
あっヘヘヘ…。
(スタッフ)これは作られたんですか?これは買いました。
(スタッフ)あっお母さんから。
はい。
(スタッフ)美笑さんもねちょっとその…。
武人さんは毎年ここで豚汁を販売しています。
まだまだ味噌の知名度は高くないためこうしたイベントに積極的に参加して味噌の魅力を広めたいと考えているのです
ミソスープ。
グッド。
サンキュー。
(スタッフ)これドレッシングの方。
そうですねドレッシングの試食とこれがミソマイトの試食。
少しずつ知られるようになった武人さんの味噌。
味噌づくりを始めて3年。
今年ようやく黒字になったそうです
そんな武人さんにはいつも心に引っかかっている事があります。
それは5年間会っていない日本のお母さんの事。
最近体調を崩したと聞きました
どうなんですかね。
うん。
あ涙出て…。
味噌づくりをされて3年でね黒字になったという。
いやぁホッとしてますね。
涙出て…。
あの体調崩された。
あっそうです。
ちょっと今年の春は元気なくして。
母も1人でここに住んでるんでだからあのちょっと遠く離れて住んでるんで見えない分いろいろ心配なんじゃないですかね。
そうですね〜。
まあとにかく勤勉で努力家でホントになんでしょうね全部自分でやりたいっていう…。
野菜も自分でやってらっしゃって。
あの今日入ってこさせて頂いたお母さんがねやってる姿とすごい似てましたね今の。
アハハハ…!畑の感じもね。
だから競争になっちゃうのね。
ほんとに同じようにやっぱ親子だなっていう。
それもうやっぱりお子さんのときからそういう子でしたか?割とマメな子で何か思い当たるとやっていくって感じですよね。
昔から手先はすごく器用で母もすごく手先が器用で。
兄妹の中で一番母に似てるのが兄なんでもう性格もやる事も行動も…そっくりですね。
うんわかりました。
このあとお届けものをさせて頂いてるとこ引き続きご覧頂きたいと思います。
はい武人さん。
ニュージーランドですグッと!
ニュージーランドでさらに地元産の味噌を広めるため武人さんは様々な味噌づくりに取り組んでいます
その1つが地元でよく食べられるひよこ豆で味噌をつくる事
そしてもう1つ…
ブラウンライス味噌っていって玄米のね玄米味噌。
結構白米じゃなくて玄米がいいってこれも言ってくる人もいて。
まあ気持ちは分かります。
今後長い目で見て玄米もそうですけど…。
試作品の販売も間近に控えこの地で新たなステップを踏み出そうとしている武人さん
商売も始めて今は…。
武人さんに日本のお母さんから届けものです
ありがとうございました。
遥々日本から埼玉から持ってきて頂いて。
ありがとうございました。
遥々日本から埼玉から持ってきて頂いて。
あっこれねはいはいはい。
草履ですよね。
美笑と僕と1個ずつ。
届けものは手作りの草履。
物作りが大好きなお母さんが武人さん夫婦に使ってほしいと古着を使い三日がかりで編み上げたものです
お母さんスゴイなぁ。
あの人足細いから。
あ〜いいかもしんない。
いいじゃないですか。
フフフ…何かねあれですねやっぱりこう自分のルートを感じるっていうかね。
まあ僕も昔から手を使って何か作るのが好きだったし母親がねいろいろ作ってた…。
というのがねいつも見てましたからね。
それでやっぱり親子なんですねこういうのがやっぱり血が繋がってるというか…。
まだね若いのでもっとねこうやっていろいろ作って元気になってほしいですね。
もっとね。
あ〜いやぁすごいこうやっぱずっとね手作りでお母さんが作ってらっしゃったのをそのものが届くっていう事はすごいご本人も喜んでらっしゃいましたけれども。
今まで板前さんの時はねもう息苦しさの中で自分がもうやりきれない気持ちになってたと思うのね。
それで向こうに行って伸び伸び生活できていいと思いますよ。
本人が好きでやってる事だから。
寂しいですけどね。
本音を言うとそうなんですけど。
(久保純子)お〜っ!ちょっといいんじゃないですか?どうですか?フランチェスカさん。
2015/11/29(日) 06:30〜07:00
読売テレビ1
グッと!地球便【ニュージーランドで唯一人の味噌職人として商売を始めた息子】[再][字]

海外で頑張る日本人に家族の想いを届けます▽ニュージーランド唯一人の味噌職人になった息子へ▽帰国せず独自の味噌作りでビジネスを立ち上げた息子に届ける母の思い

詳細情報
出演者
山口智充
海外で頑張る日本人
番組内容
日本を飛び出し、海外で生きる多くの日本人。その国にしかない技術を求め、修業に出る者。大恋愛の末、海外に嫁ぐ者。会社を辞めて、異国で第2の人生を送る者…。そんな彼らには遠く日本で暮らす家族がいて、お互いの間には様々な想いがあります。この番組では、そんな“想い”を、「日本の家族から贈り物を届ける」という方法で繋いでいきます。海外で奮闘する日本人の姿…、そして遠く離れたからこそ分かる家族の絆を描きます。
おしらせ
※2014年11月16日の再放送です。

ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ

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音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語ステレオ
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