NHK短歌 短歌de胸キュン 題「眼鏡」 2015.11.29


(拍手)今日も楽しく短歌を学んでまいりましょう。
先生よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
9月から新ルールとなりました。
今回出演を勝ち取ったのはこのメンバーです。
イエ〜イ!どうも!村上です。
よろしくお願いします。
前回はちょっと出演できなかったんですがどうですか?戻ってきてみて。
テレビで家で見たら私いなくてもすごい面白いんだけどみたいなちょっと寂しさがあって。
(村上)まあそうなりますよね。
今の言い方だと。
正直この4人がこのルールだとしばらく続くのかな?このメンバーにあとは井戸田さんがどう絡んでくるかっていう…。
急に?急に俺まで追い出そうと?前回は小島さんのなかなかよかったと思います。
じゃあ僕もあぐらかかず頑張っていくんで今日の短歌のテーマお願いします。
今日のテーマは「眼鏡」です。
眼鏡…。
眼鏡っていうのは人間の中で一番近いものですよね。
入れ歯もそうなんですけど。
(笑い)俺ら入れ歯思いつかないから。
まずはその例を紹介。
慎重な方なんですね。
多分息子さんは。
それから眼鏡大事なんです。
これがないと困ると思って。
だから夢中になって取っ組み合いするのに眼鏡を取って外しておく冷静さですよね。
それを「余裕のある子」というので受けてますよね。
これがとてもうまいんです。
大人になったなと思って息子を客観的に描写したんですよね。
今日最初のレッスンです。
視聴者から寄せられたエピソードを短歌にしてみましょう。
眼鏡かけてる人にしか分からない感覚ですよね。
俺だから分からないのこれ。
キスする時に眼鏡外すって。
あ〜そうですか。
もうキスをしないという話!?指紋がないっていうところで彼女の方のきれい好きな感じが出ててそれをだからその眼鏡を汚してしまってはかけない人間にとっては申し訳ないのかなと思って慎重に外してるという彼氏側の。
その子を好きになったからそこを汚しちゃいけないと思ってやっている「ことにも」の「も」はとても上手です。
「もう慣れました」って言うんだけどとても気の弱さが下の句に出ています。
ありがとうございます。
でもこれは僕じゃないです。
エピソードを送ってくれた視聴者の力のおかげです。
今の最後の視聴者への媚び方見た?これはすごいんじゃない?後の話にしたって事ね。
あのころはこの人とキスしてた…こんな感じだったなっていう。
そうですね。
おかあさん…おかあさんじゃない先生お願いします。
「仕方を忘れた」が「老眼鏡」に掛かるんじゃなくて「仕方を忘れ」なんですよね。
ここで1回切って老眼鏡を置いてみたと。
老眼鏡を真ん中に出して「ダッシュボードにそっと置いてみる」ってやると滑らかにいくと思います。
えっすごい!「仕方を忘れ」は「そっと置いてみる」につながります。
主人公の思いがストレートに伝わるようになります。
彼女がちょっと眼鏡直す感じだけでも眼鏡を取るんじゃないかなと思って左ミラーを確認するふりをしてそれを見てるっていう事を歌ってみました。
「確認する」がやや硬いかなっていう。
「ミラーを見るふりをする」ぐらいでよかったかなというふうには思いました。
上の句がこうならば思わせぶりをちょっとやめて「それとなく」とかね…少し抑えてあげる方がかえって…。
「思わせぶり」っていう言葉が強すぎちゃって…。
これが勝負短歌なら?はっきりと!はっきり言った。
続いては入選歌の発表。
投稿歌の中から佐伯さんの選んだ四首を紹介します。
「おい眼鏡眼鏡」みたいな感じで呼ばれててすごいそれがむかつく。
私眼鏡っていう名前じゃないよみたいな気持ちが入ってる感じじゃないかなと思って。
僕高校生ぐらいの…。
それか!ちょっと待ってよ。
まだ船出さないで。
乗ってないですよ。
俺乗ってないです。
高校生が…?高校生とかがお祭りでクラスメートに男子に「眼鏡眼鏡」とか言われてるイメージかなっていう。
眼鏡っていうものの持っている一つのイメージを出していて「さり気なく聞こえぬふりする」というのがうまくいってると思います。
メタルフレームのカッチリしたのと普段の日常がグチャグチャっている中の対比が面白いなっていう。
最初は軟らかく下の句硬くみたいな。
「攻め抜く今日は」っていうのはかなり省略があるんですね。
そのあと「メタルフレーム」っていうのが恋を勝利しようとするには少しメタルフレームは違うような気がするのね。
だからああ仕事だなって分かるんですよね。
下の句がすごくうまいなと思いました。
天井に吸い込まれないように私は眼鏡をかけてますって。
本当は目の悪い子なんだと思うんですけど。
そういう理由でかけてるんじゃないわよっていう。
そうそう。
ファンタジーの世界を自分で生きてらっしゃる方なんだろうな好きだなと思いました。
「すき」って言った事の答えの処理の仕方だから脳の方の処理の仕方を傷つけないように言おうとしているのねっていうのを眼鏡の奥の目で私は感じてますっていう。
下の句がすごくうまくいっている歌だなと思いました。
僕たちメンバーのエピソードをもとに短歌を作ってみたいと思います。
村上何かある?こちらが村上さんのエピソードをまとめたもの。
今度はこのエピソードをもとに短歌を作ります。
エピソードの主人公はどんな人物なのか眼鏡やその扱い方を描く事で歌に詠んでみましょう。
「が」「も」で理由とか意味づけがすごく出ちゃうんですよね。
だから「したが」があったら「照れくさく」っていうふうにサラッとしてあげるといいんじゃないかなと思いました。
好きな人がいてその好きな人にかっこよく見せたくてコンタクトは買ったんだけど結局最後の卒業の日まで眼鏡越しでこうして最後まで見守る事しかできなかったって。
「最後の日」って言うよりも例えば「卒業の日まで見守ってる」っていう感じで「まぶしい君は桜木の下」というような感じになさるときれいにいくと思います。
「最後の日」というのはあいまいな表現。
「卒業の日」とする事で学校での出来事である事がはっきりします。
すばらしい!これは絶対全部眼鏡のせいだって…とてもいいです。
人物像が人のせいにする。
何かのもののせいにするところが…。
人となりが見えてきますね。
僕にとっては眼鏡の方が僕なんですよ。
なるほど〜。
眼鏡を取ってる僕の顔っていうのはもう僕も鏡で見えないんで。
いわゆるコンタクトをつけて変身するという事がほんとに変身で学校に行けなかったという。
「生まれたまんまの」…このあとですけど「メガネの顔で」の方が私はいいように思うんです。
「メガネ姿」っていうのが少し全体を表してるけど生まれたまんまなんだという意識をここへ持ってきたところが深みのある歌にしたんだと思います。
さあ続いては僕たち番組メンバーが視聴者のもとで一緒に短歌を作る「Shallwe短歌」のコーナーです。
今回は誰が?今回は僕とカンちゃんが。
VTRぺったんこ!どうぞ。
前回に引き続き中郷西中学の2年生と一緒に短歌を作ります。
年間350万人が参拝に訪れるという三嶋大社。
今回は「三嶋大社」をテーマに短歌を作ります。
すごい何かテンション上がりますね。
これすごいですね雰囲気。
いいねこれ。
住んでる町にこんな立派なね。
すごいね〜。
歌が書いてあるもんね。
読んでくれる?村上。
のずゑふ…うん!?三島の…いい歌!?三島さん!?三島さんの歌なんだ。
うん。
そうだね多分ね。
こんにちは〜。
こんにちは。
こんにちは。
これ三島さんの歌ですか?あっ違いますね。
(山下)その方の歌になりますね。
あ〜そうだ!すっかり忘れてた。
若山さんのやつだ。
(山下)沼津ってこの隣町になるんですけれどもそこから三嶋大社の夏祭りの夜のですね花火を歌った歌になりますね。
(カン)すてき!立派ですよね三嶋大社もね。
ありがとうございます。
東京ドーム1個分ですか?そうですね。
平安時代の古書にも記録が残るという三嶋大社。
境内を案内してもらいます。
立派ですね。
これ入り口何て言うんですか?総門という門になりますね。
(カン)これは結ばれてる?
(山下)これはしめ縄といって神聖な場所ですよ。
境界線境目とかにしめ縄は付けられるんですけどもね白い紙が付いてると思いますけれども「紙垂」っていいまして雷を表してるんだという説もあります。
ギザギザになってて。
確かに雷みたいな形ですね。
更に境内を奥へと進むとそこで待っていたのは…。
(村上)デカッ!国の天然記念物に指定されている樹齢1,200年の金木犀。
今でも9月になると花を咲かせるそうです。
あれ何?すごいあれ。
あれネコちゃん!?かわいい!尻尾がメッチャ長いんだけど。
(村上)こんなに守られてる所に悠々と入ってってる。
(山下)登っちゃうんですよね。
(カン)かわいい!かわいいね。
本殿にお参りしたところで短歌を作ります。
クラスの代表者3名と村上さんカンちゃんが短歌を発表。
最も良い短歌を佐伯さんに選んでもらいます。
(拍手)
(拍手)自分もここで七五三したんだ。
はい。
「夏祭り」と「君と歩いた」はセットっぽいもんな。
自分たちの声が聞こえないぐらいしゃぎりの音がにぎわってて一緒に歩いてたっていう。
好きな人と?ヒュ〜!ヒュ〜!
(拍手)
(村上)今日初めて聞いた。
あれが雷の説があるっていうの。
ちゃんとみんな聞いてますね。
ありがたいですね聞いてもらえると。
(拍手)樹齢1,200年の金木犀って僕らからすると触ってはいけないもの…猫からしたら関係ないっていうのがほのぼのしてていいなと。
スタジオの佐伯先生どの短歌が一番よかったでしょうか?大社らしい古谷さんの歌です。
(拍手)雷だって分からなくても面白いなと思いました。
「強く見下ろす」が効いていると思いました。
最近俺ロケ行ってないんだよな。
私も行ってないんですよ。
じゃあ行こうよ。
じゃあ3人で行こう!それがいいわ。
何で俺を…。
次回出演できるのは…今回出演できなかったメンバーも加わり「眼鏡」を詠んだ短歌で勝負します。
僕の父親が建築関係の仕事をしているんで指で眼鏡あげれないんですよね。
セメントとかが付くので。
だからこうやってあげるのがもう癖になってて家に帰ってきてもこう眼鏡をあげる癖がついてる。
一点だけ「で」が2つありますので「爪の隙間に乾くセメント」で「に」ぐらいに抑えておいた方がきれいに…。
手の甲で眼鏡をあげるというので父親の姿が目に浮かぶようによくできた歌だなと思いました。
ありがとうございます。
朝はおばあちゃんが私の大好きな菓子パンを買ってきてくれてほら朝ごはん食べなって起こしてくれてその時の思い出を短歌にしてみました。
「菓子パンと」の「と」が少し邪魔しているので「菓子パン持ち黄ばんだレンズを光らせた祖母に起こされる朝にもどりたい」。
「と」がねちょっと浮いちゃうんですよね。
湯気でくもってるレンズの奥で瞳を閉じて涙を我慢してる自分。
初句から二句目三句目の所が少しぎくしゃくしてるので「母の見送りもらったゆず茶の湯気でくもるレンズの奥で瞳を閉じる」ってなさるといいかなと思いました。
他の女の子が来た時にこれ誰のコンタクト?っていうのをさせるために女の子が置いて帰るコンタクトレンズの歌を歌ってみました。
面白いなと思いましたけど一点「浮気」っていうのがややね引っかかるかな?「洗面所でぼくの行動を見張ってる彼女の仕掛けたソフトコンタクト」という感じの方がもしかしたら行動の中に沈め込んじゃった方がいいかなっていう。
「浮気」がやや流れるんですよね。
流れちゃうので。
ここで今回出演できなかった4人のメンバーの短歌を紹介。
じゃあそろそろ行くかの眼鏡だよね。
あ〜うまいな!うまくできてると思います。
お兄さんかどちらかが眼鏡を外して飲んでるっていう時は顔を拭いたり少し老眼鏡が入ってくると眼鏡を外して近くのお料理を見るんですよね。
メニュー見たり…その感じがよく出ててそして「終わりを知らせる」がとてもうまいと思いました。
若々しい歌で「桜咲きコンタクトにして新学期」っていうのはなかなか。
いよいよ新しい気持ちで行こうと思ったらここに眼鏡の跡があったっていう事でコンタクトにしてからも眼鏡の跡がずっと残ってるっていうのがとっても気になるんですよね。
それがすごくよく出ているというふうに思いました。
「小さな世界」っていうのがありがちなんです。
だからこれを一等最後に持ってくるとそこがすごく目立っちゃうので語順を換えられるととてもいい歌になると私は思うんです。
そうすると「枕元にある老眼鏡ばあちゃんの小さな世界そっと覗いた」ってやるとちょっとした短い詩になるんですよね。
五七五七七の。
語順を換える事で「そっと覗いた」が強調されました。
「小さな世界」という比喩が効果を発揮するようになります。
「雑誌にうつる」っていうのは事情を知ってる人は分かるんですけどこれは「雑誌をめくって娘を探す」か何かですよね。
関係性を少し入れたらよかったかなと思います。
合格者の発表お願いします。
1人目の合格者は…。
村上さんです。
きた〜!ごめんなさいね。
織田裕二さん?織田裕二さんのキターじゃないです。
2人目の合格者は…。
井戸田さんです。
キター!来てないです。
井戸田さん。
3人目の合格者は…。
小沢さんです。
行け〜!違う小沢にしてるの?さあ女子1人になるのかはたまた初の男子4人になるのか?最後の合格者は…。
小島さんです。
うわ〜!男性の方の歌は人物が割合に明確に歌の背後から立ち上ってきたんですね。
女の子の歌よりインパクトが強かったような気がします。
村上の顔。
俺を嫌いになってほんと短歌が良くなるならどんどん責めてほしい。
マジ上からなんですけど。
いいのいいの。
アドバイス先生にもちょっと。
今日はすごく講評の時もちょっとユーモアを入れてきて…
(笑い)「短歌de胸キュン」次回もお楽しみに!おはようございます。
2015/11/29(日) 06:00〜06:25
NHKEテレ1大阪
NHK短歌 短歌de胸キュン 題「眼鏡」[字]

初心者向け短歌講座「短歌de胸キュン」。今回のテーマは「眼鏡」。眼鏡は人に一番近いモノのひとつ。眼鏡を通して人物像が浮かび上がるような短歌を詠んでみる。佐伯裕子

詳細情報
番組内容
初心者向け短歌講座「短歌de胸キュン」。今回のテーマは「眼鏡」。眼鏡は人に一番近いモノのひとつ。眼鏡を通して人物像が浮かび上がるような短歌を詠んでみる。佐伯裕子、小沢一敬、村上健志、えりちょす、カン・ハンナ
出演者
【出演】小沢一敬,村上健志,えりちょす,カン・ハンナ,佐伯裕子,【声】中道美穂子

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 文学・文芸
趣味/教育 – 生涯教育・資格

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32721(0x7FD1)
TransportStreamID:32721(0x7FD1)
ServiceID:2056(0x0808)
EventID:14657(0x3941)

カテゴリー: 未分類 | 投稿日: | 投稿者: